看護助手の給料はいくら?手取りから平均年収に賞与、昇給の方法など徹底解説!
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2019/07/09
看護助手は、資格がなくても医療現場で働くことのできる、とてもやりがいのある仕事です。しかし、働く上でモチベーションのひとつにもなる給料がどのくらいになるのか、気になりますよね。今回は、看護助手の給料や年収アップの方法についてご紹介します。
目次
看護助手の給料は安い?平均年収は○○万円!
看護助手 (看護補助者) |
准看護師 | 看護師 | |
---|---|---|---|
2021年 平均年収 |
約304.3万円 | 約406.7万円 | 約498.6万円 |
※(月収)×12+(年間賞与)で算出。参照:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、看護助手の平均年収は約304.3万円でした。2021年の産業別平均年収において看護助手はその他の医療系職種に比べると給料が低い傾向にあることがわかります。看護助手は正社員雇用だけでなく、派遣やパートでの雇用をうけている人が多いことも、この調査の平均給与が低い原因の1つでしょう。
しかし、一方で看護助手はさまざまな雇用形態の求人があり、家庭との両立や自由な働き方をしたい方にとってはメリットも大きい職種と言えます。また、無資格でもなれるため、他業種から医療の分野で働きたいと考える方にとっては目指しやすい職業でもあります。
年代別にみた給料の推移
参照:厚生労働省「賃金構造基本統計調査 平成28~令和3年度」
グラフをみてみると、看護助手の平均年収は2017年と2019年で落ち込んでいますが、全体的には2016年以降徐々に上昇しています。2016年と2021年を比較すると、この6年間で看護助手の年収は約8万円アップしています。
看護助手のボーナスはいくら?
看護助手 (看護補助者) |
准看護師 | 看護師 | |
---|---|---|---|
2018年 平均ボーナス |
約44.9万円 | 約62.6万円 | 約85.4万円 |
毎年厚生労働省が発表する賃金構造基本統計調査によると、看護助手の平均賞与額は40万以上でした。しかし、ボーナスの有無、金額は、雇用形態や勤務先の病院により異なります。
看護助手は正社員よりも非常勤雇用が多く、非常勤にはボーナスがない場合がほとんどです。昇給については、非常勤であっても経験年数や資格の取得により昇給のチャンスが設けられている病院もあります。就職活動する際にしっかり確認しておきましょう。
雇用体系別にみた看護助手の給料
新卒から正社員の場合
新卒から正社員となる場合、厚生労働省の賃金構造基本統計調査の発表に近い金額の給料となるケースが多いです。福祉系専門学校や福祉系大学を卒業し、介護福祉士などの資格を取得して就業すると、給料が比較的高く設定されるところもあります。
中途から正社員の場合
中途から正社員として看護助手になる場合も、新卒の正社員に近い給料となるのが一般的です。しかし、医療や福祉の仕事を未経験で看護助手に転職するケースと、他の病院で看護助手、介護施設での介護職を経験した後に転職するケースでは、賃金に差が生まれるところもあります。
パートの場合
パートの場合は時給換算で給料が計算されるのが一般的。パートで働く方は、扶養範囲内で働くことを希望している人が多い就業形態です。稼げる金額は正社員と比べると低い場合がほとんどで、勤務時間や勤務日数が少ないと、それだけ収入も少なくなります。
それぞれの雇用形態で特色がありますが、実際に看護助手にどのくらいの収入があるのか、気になりますよね。看護助手の求人を参考にしてみると、よりリアルな数字を把握することができるのでおすすめです。
看護助手が給料を上げる4つの方法
看護助手は医療職種のなかでも参入しやすく、ステップアップも見込める職種です。では看護助手からステップアップしていくにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、給料アップという観点からステップアップの具体的方法を解説していきます。
主な方法は以下の4つです。
・資格を取得する
・夜勤を増やす
・役職を上げる
・転職する
資格を取得する
看護助手になるための必須資格はありません。しかし、福祉系の学校などで勉強し、国家試験に合格して得ることができる介護福祉士や社会福祉士などは決して無駄になることはありません。資格手当によって給料がアップする可能性もあります。看護に関する資格はさまざまで、なかには短期間で取得できるものもあるため、資格の取得はおすすめのキャリアアップ方法です。
夜勤を増やす
給料アップを確実に、しかも大幅に見込めるのが、夜勤手当です。夜勤手当の額は病院により異なりますが、およそ5,000円~10,000円の間で設定しているところが多く、夜勤の回数が増えるたびに手当が追加されるため、給料のなかでも大きな割合を占めてきます。
役職を上げる
看護助手のなかでも、役職はあります。介護主任やケアワーカーリーダーといった役職が設けられているのが一般的で、勤続年数やふだんの仕事ぶりを通して任される可能性があります。役職につくと、基本給のアップや役職手当などによって給料があがっていきます。
転職する
現在の看護助手の給料に不満がある場合や、いくら前向きにがんばっても満足のいく昇給額・賞与額が得られないということもあるかもしれません。こうした場合には転職してしまうのもひとつの解決方法です。今働いている病院の条件と、他の病院の条件を見比べてみると、もしかすると好条件の求人が見つかるかもしれません。
看護助手の平均給料は304.3万円!無資格でもできるので医療系の入門には持ってこい!
2021年の看護助手の平均給料は304.3万円でした。これをみて、給料額が少ないと感じる方もいるかもしれません。しかし看護助手は努力次第で給料アップが見込める職種です。また医療現場の仕事に無資格、あるいは未経験から携われるのもメリットの1つ。
慢性的な人材不足が指摘されている医療現場では、看護助手の需要も高く、比較的求人も見つけやすいです。もし医療系の職種に興味があるという方は、まず看護助手の求人を探してみてはいかがでしょうか。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。