医師事務作業補助者の給料はどれくらい?仕事内容も紹介
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2020/02/27
医師事務作業補助者は、診断書作成等の事務作業を医師に代わり補助するスタッフことで、患者さんに効率的に医療を提供する役割を果たします。ここでは、将来的に医師事務作業補助者を目指している方や転職を希望する方に向け、実際にもらえる給料がどれくらいなのか、またどのような仕事を行うのかを説明します。
目次
医師事務作業補助者がもらえる給料はいくら?
医師事務作業補助者はどれくらいの給料をもらえるのでしょうか?正社員の場合とパートやアルバイトの場合で違ってきますので、雇用形態に分けて説明していきます。
正社員の場合
正社員として医師事務作業補助者になる場合の給料は、15万円から18万円程度が相場です。この給料に加えて、病院によっては各種手当を支給していたり、経験年数によって給料を優遇したりしている場合もあります。地域によっても給料の差が出るため、就職を考えている地域がどの程度の給料を支給しているか、あらかじめ把握しておくことも大切です。
パートやアルバイトの場合
パートやアルバイトとして医師事務作業補助者になる場合、時給の相場は900円程度です。経験年数や能力によっては1300円程度まで支給する医療機関もあります。派遣や契約社員の場合、時給の相場は1200円程度。このように、医師事務作業補助者の給料は、雇用形態や経験年数によって変わってくるのが特徴です。
そもそも医師事務作業補助者とは?気になる仕事内容について
給料の額面は大切ですが、やりがいを持って働き続けるためには仕事内容を知っておくことも必要です。ここからは、医師事務作業補助者の仕事内容について説明します。
医療の質を上げるための重要な役割を持つ
医師事務作業補助者は、医師に代わって事務作業を行うことで診療業務を効率化させ、医療の質を上げるという重要な役割を担います。医師事務作業補助者の仕事内容は大きく分けて以下の6つです。
カルテの入力や診断書の記載
1つ目は、医師に代わり、カルテの入力や診断書の記載を行うことです。医師は診察しながら患者さんから得た情報や、それに対する治療方法をカルテに記録します。その業務を医師事務作業補助者が代行することで医師が治療に専念しやすくなり、より効率的な医療が提供できるのです。
処方箋の作成
2つ目は処方箋の作成代行です。患者さんが薬局で薬を受け取るためには、医師の処方箋が必要になります。医師事務作業補助者は、医師の指示に基づいて処方箋の作成を代行し、効率的な医療の提供に貢献します。
入院や手術の予約
3つ目は入院や手術の予約を代行することです。他部門と連携して効率的に医療を提供する業務も医師事務作業補助者の大切な役割です。
検査の予約
4つ目は検査予約の代行です。より厳密に患者さんの状態を把握するために検査は不可欠です。検査の予約を医師の代わりに行うことで、患者さんの診療をスムーズにできます。
入院決定後の病室の采配
5つ目は、入院決定後の病室の采配です。患者さんは入院を予約するだけでは病室に入ることができません。医師事務作業補助者は病棟の看護師長と連携し、空き状況や診療科に合わせながら病室を采配します。
他院への紹介状の発行
6つ目は、他院への紹介状を発行し、医療連携を担うこと。患者さんが安心して暮らしていくためには、住んでいる地域の病院同士の連携が重要です。医師事務作業補助者は、医師に代わって紹介状を書くことで、スムーズな医療連携を実現させます。
医師事務作業補助者が働く場所はどこ?
医師事務作業補助者はほとんどの場合、病院やクリニックなどの医療機関に勤務しますが、外来や病棟など部門や配置される場所によって仕事の進め方や与えられる仕事が異なります。ここからは医師事務作業補助者働く場所や部署ごとの仕事の特徴について説明します。
外来での医師事務作業補助者の業務
外来では1日に多くの患者さんを診察するため、医師事務作業補助者はカルテの入力や処方箋の立ち上げ、検査や入院の予約、他の病院との連携など、多くの事務作業をこなす必要があります。そのため現場では、事務仕事の処理が得意な人や他病院などですでに実務経験を積んでいるが人など、即戦力になり得る人が重宝されます。
病棟での医師事務作業補助者の業務
病棟では、患者さんの入退院や検査予約の手続きをはじめ、リハビリテーション科や会計課など外部との連携、転院時の紹介状発行などを行います。紹介状には入院している治療内容を要約して記載しなければならないので、医師事務作業補助者は入院中の患者さんの情報をしっかりと把握しておく必要があります。
医師事務作業補助者になるためには資格が必要?
医師事務作業補助者になるためには、資格や実務経験は必要ありません。未経験でも応募することができるため、興味があれば誰でも採用してもらえる可能性があります。しかし、応募のハードルが低いということは、それだけ多くの人が求人に目をつけやすいということです。もし医師事務作業補助を目指すのであれば、有利になる資格の取得を視野に入れても良いでしょう。
給料や仕事内容を総合的に判断して就職を決めよう
医師事務作業補助者として働いた時にもらえる給料は、雇用形態や勤務先の医療機関、地域によって異なります。また、配属先によって任せられる業務も異なってくるため、求人に応募する場合は、あらかじめ給料や仕事内容を確認しましょう。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。