市立病院(市区町村立病院)ってどんな施設?普通の病院との違いや職場環境について解説!
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2021/05/13
市立病院はどんな施設かご存じでしょうか?県立病院との違いは?今回は意外と曖昧な市立病院の概要や特徴を簡単に解説します。これを機会に市立病院への理解を深め、求人応募の参考にしてみてください。
目次
市立病院(市区町村立病院)とは?
市立病院(市区町村立病院)とは市区町村などが運営する公的医療機関です。医療法人とは異なり、公的な医療機関である市立病院は厚生労働大臣が定める者が開設しなければいけません。地域医療では過疎地域でも医療サービスを提供する生活インフラとして重要な役割を市立病院は担っています。
市立病院の役割
①適正な医療の供給,へき地等地域医療の確保・向上,高度・特殊・先駆的医療の実施
②医療・保健・介護福祉との連携
市立病院は公的病院の一つでもあるため、基本的に上記のような役割を担います。国民皆保険制度が実施されている日本では、保険はあるのに医療サービスがないといった状況を避けるために医療サービスの提供に尽力してきました。
そのため現在でも多くの市立病院は「適正な医療の供給」を第一の役割として掲げている傾向にあります。
またへき地であっても医療を供給するという役割も市立病院は担っています。そのため民間病院では採算が取れず実現できない医療サービスを提供する役割も期待されています。
市立病院と県立病院の違い
市立病院と県立病院はどちらも公的機関として、民間病院には対応困難な政策医療や高度・先進医療、二次医療などの提供も行います。
その中で県立病院と市立病院の大きな違いは、医療連携における役割です。どちらも二次医療を担い地域で中核病院的な役割を担っているのですが、市立病院の場合は、「医療連携」においてはより一次医療に近く、地域医療の最前線に近い場所で活動しています。
医療連携とは
多くの患者さんが持つ「大病院志向」を受けて提唱され始めた考え方が医療連携です。高度で専門的な機能のある病院にはより難病を抱える方を中心に受け入れるなど、症状に合わせて病院施設を勧められるようにしていくのが「医療連携」の基本的な考え方です。
この考えを実現するためには患者さん一人ひとりの状況を正確に把握することが欠かせません。状況を把握し始めてその患者さんに適切な医療施設を推薦できるからです。
市立病院は医療連携において、この状況把握と他の医療機関と連携する適切な対応、プライマリケア(一次医療)が特に期待されています。
市立病院で働く上で知っておきたいこと
働く上での主な改革
・職員が働きやすい職場環境の整備
・職員へのインセンティブ制度導入
・職員の意識改革
など
近年では公立病院の赤字化を受け、全国で経営改革が進められています、その中でも、職員の定着率の向上も掲げられており、いわゆる働き方改革が同時並行で進んでもいます。
例えば、インセンティブ制度や働きやすさを実現をする柔軟な制度の導入も市立病院は積極的に行い始めています。今後、公立病院の一つである市立病院はさらに働きやすい職場環境になっていくかもしれません。
市立病院で医療事務が必要とされている理由
近年では医療経営の専門性が高まり、多くの医療機関で事務職員の増員と育成の必要性が叫ばれ始めています。これは市立病院も例外ではありません。
そのため各病院では事務職員の積極的な採用に乗り出しています。また人材育成も同時に行われており研修制度や、資格取得制度などのスキルアップ制度の充実も予想されます。<
このように医療事務という職種の需要は大きな高まりを見せているのです。
市立病院へ応募する際の志望動機例文
市立病院として中核病院の役割を持つ貴院で尽力し、私自身も地域医療に貢献していきたいと考え今回応募しました。
以前は東京で就業していたのですが、結婚を機に地元へ帰ってきました。子どもが生まれ小児科でお世話になることが増えると医療機関の少なさを痛感し、そこで初めて地域医療の重要性を知りました。
前職では医療事務として働いており、一通りの業務は行えます。前職での経験により磨きをかけ貴院に貢献し、少しでも地元に恩返しができたらと考えています。
市立病院の実際の求人例
職種 | 医療事務(文書受付) |
---|---|
仕事内容 | 各種文書の受付や進捗管理を行うことがメインのお仕事です! ◆主なオシゴト内容 ・証明書や申請書の受付 ・医師や職員への文書作成依頼、進捗確認 ・患者様への交付及び料金の請求 など 医師や職員としっかり確認をしながら進めるオシゴトです。 働きながら資格取得も可能★知識とスキルを身につけて長期で働きたい方、ご応募をお待ちしています♪ |
給与 | 138,000円 |
雇用形態 | 契約社員 期間終了後に正社員へ変更 |
勤務時間 | 週5日/1日8時間 08:30 〜 17:30 [ 月 火 水 木 金 ] ※祝休 休憩60分 |
応募資格 | 学歴不問 必須PCスキル:文字入力 無資格OK 未経験OK |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) |
求人の特徴 | 有給休暇制度あり、年間休日120日以上、夏季休暇あり、年末年始休暇あり、アニバーサリー休暇制度あり 土日祝、年末年始 |
研修制度が手厚い市立病院の求人です。未経験でも安心して医療事務を始められるだけでなく、働きながら資格取得も目指せます。契約社員から正社員へ登用されることもあるので、自分次第でいくらでもスキルアップできる環境と言えるでしょう。
市立病院は地域医療を担う大切な医療機関!医療事務の需要も高まっている?
市民病院は地域医療を担う役割を持った重要な医療機関です。そのため市立病院での仕事はやりがいも大きいと言えます。
近年では働き方改革も始まっており、今後ますます就業しやすい環境や制度が作り上げられていくことも考えられ、非常におすすめしたい職場の一つです。
需要の高い医療事務というスキルを、市立病院で活かしてみてはいかがでしょうか?
この記事は役に立ちましたか?
このコラムをシェアする
著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。