50代女性が定年のない仕事をするには?おすすめの資格と仕事を一挙紹介!
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2021/07/29
年金の受給額が引き上げられた今、定年後も働く人が増加傾向にあります。また子育ての落ち着いた50代の女性が働くケースも増えています。資格を取得しておくことで定年の無い仕事に就くことができ、生活の安定を図れるでしょう。今回は50代女性におすすめの資格や、定年のない仕事を紹介します。
目次
定年のない仕事を探す前に考えておきたい事
定年を気にせず、長い間働くことのできる職は年齢を問わず多く存在します。また資格を取得することでさらに安心して働き続けることもできるでしょう。しかし、資格取得し定年のない仕事を探す前に考えておきたい事があります。それは「生活費」と「雇用形態」についてです。
生活費について
50歳以降は病院にかかるお金が増えることも踏まえて生活費を用意しておく必要があります。厚生労働省調査「高齢者の生活実態」によると月の生活費は以下の通りです。
最低日常生活費 | ゆとりある老後生活費 | |
---|---|---|
50代・60代 | 23.5万円 | 37.8万円 |
もちろん家族人数やライフスタイルによって、必要な生活費は人それぞれです。
毎月どれだけの固定費がかかり、どれだけ用意しておけば安心かをあらかじめ計算してみましょう。
年金の支給額
これまで老後は年金があれば安泰といわれていましたが、これからは年金だけでは不安な時代になりつつあります。以下は厚生労働省の調査による、年金の平均支給額です。
国民年金 | 厚生年金 |
---|---|
55,809円 | 145,865円 |
国民年金と厚生年金では、金額に約3倍もの差があります。
夫婦2人の生活で両者が厚生年金の場合は、年金だけでもある程度の額が確保できます。一方国民年金では、夫婦2人合わせても約10万円。月の生活に余裕を持つには、不十分な金額です。
どのように働くかを考える
50代は子育てが落ち着き、時間に余裕が出てきた方が就職を考えるようになるタイミングです。正社員の雇用もありますが定年まで10年程度のため、アルバイトやパートを選択する方が多い傾向にあります。
50代以降の年代別雇用形態
総務省の調べによると、50代以降はパート・アルバイトで働いている方が多いことがわかります。体力面の問題もあり、年齢とともに正社員として働く方は少なくなるのです。
正社員 | パート・アルバイト | |
---|---|---|
50~54歳 | 37.4% | 48.0% |
55~59歳 | 34.5% | 48.3% |
60~64歳 | 20.5% | 54.8% |
65歳以上 | 11.1% | 39.1% |
50代以上の女性におすすめの定年の無い仕事とは
老後資金が不安、年金以外にも収入のあてを作りたいなどの理由から、50代から仕事を始める人も増えています。
50代から始めるのであればいくつもの職を転々とするよりは、1つの職を継続できた方が安心でしょう。そこでおすすめなのが、定年のない仕事です。定年のないおすすめの仕事には、以下のような職種が挙げられます。
おすすめの仕事 |
---|
医療事務 介護職 |
医療事務・介護職がおすすめの理由
医療事務や介護職は、実際に50代、60代以降の方たちもたくさん活躍しています。無資格・未経験でも挑戦できる職種であり、50代からのキャリアでも全く問題ありません。特に介護職に従事する方たちの平均年齢は45.9歳と、年齢層が高いのも特徴の一つです。
また資格取得条件に年齢の制限がないため、資格を取得すれば給料アップも期待できます。さらにフルタイムや扶養内など働き方も柔軟に選べるため、生活スタイルに合った働き方がしやすい点も魅力です。
医療現場で働く医療事務も、介護職もこれからさらに需要が増す可能性の高い仕事です。特に経験者の場合は採用にも有利になりやすく、これまでの経験と資格を活かしたセカンドキャリアが目指せます。
【医療事務】取得しておきたい資格
医療事務として働くにあたり、資格を取得していれば採用に有利になるだけでなく、給料アップにも期待できます。
以下は医療事務におけるおすすめ資格です。
おすすめの資格 |
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医療事務技能審査試験 医療事務管理士®技能認定試験 診療報酬請求事務能力認定試験 |
医療事務技能審査試験
医療事務技能審査試験は昭和49年度から実施されている由緒ある資格試験です。40年以上続く資格であるため、業界での認知度が高い点がおすすめポイントです。
合格率 | 65.2% |
---|---|
試験日 | 毎月1回、年間で12回実施 |
医療事務管理士®技能認定試験
医療事務管理士®技能認定試験は、JSMA技能認定振興協会が実施している資格試験です。医療保険制度や診療報酬の仕組みについての知識を習得でき、診療報酬の算定ができることを証明する資格でもあります。
IBT試験ではネット環境化で試験が受けられるため、手軽に挑戦できるのも嬉しいポイントです。
合格率 | 医科55.95%、歯科71.9% |
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試験日 | 毎月 |
診療報酬請求事務能力認定試験
公益財団法人日本医療保険事務協会が行っている全国一斉統一試験です。
専門知識が必要なレセプト作成能力を証明する資格であり、医療事務のなかでは最高峰の資格とされています。
そのため初心者には難易度が高く、ある程度実務をこなしている方向けの資格です。
合格率 | 医科34.64%、歯科36.36% |
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試験日 | 年2回(7月・12月)日曜日または祝日 |
【介護職】取得しておきたい資格
介護職も未経験・無資格からでも働くことが可能です。一方施設によっては資格が優遇される求人も多くあるため、取得しておくと選択肢が広がります。またご家族の介護にも役立てられるため、取得しておくと活かせる場が多いでしょう。
おすすめの資格 |
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介護職員初任者研修 介護福祉士実務者研修 |
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、介護職の基礎となる入門資格です。介護の資格のなかでも取得までの敷居が最も低く、ご家庭での介護のために取得する方もいるほどです。
この資格を取得していることで未経験でも採用されやすく、給与面で優遇されることも多くなります。
また「介護実務者研修」を取得する際に受講時間が130時間免除されるメリットもあるため、長期的に介護職に就きたい方はぜひ取得してみましょう。
合格率 | ほぼ100% |
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試験日 | 年4回以上の実施/実施団体によって日程が異なる |
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりも専門的な知識を証明する資格です。
この資格を取得することで、国家資格である介護福祉士の受験資格が得られます。
またサービス提供責任者として活躍でき、医療行為である「たん吸引」や「経管栄養」も学べます。専門性がより高まるため現場での仕事の幅も増え、重宝される人材となります。
合格率 | ほぼ100% |
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試験日 | 実施団体によって異なる |
50代女性は資格取得や定年のない仕事を目指してみよう
50代のタイミングで再就職を検討する女性は多くいます。今回ご紹介した医療事務や介護職は多くの50代女性が活躍しており、定年もないため中長期的に働きやすい職種です。また資格を取得することで給料アップも見込めるため、お金の面でもおすすめです。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、50代からでも長期的に活躍できる仕事を見つけてみましょう。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。