国立病院機構(NHO)とは?国立病院と私立病院の違い・国立病院の求人の特徴についても解説

国立病院とはその名の通り国が経営している病院なのでしょうか?今回は国立病院を運営する独立行政法人国立病院機構について、また国立病院の特徴についてご紹介します。実際の求人例も紹介しますので国立病院での働き方について確認してみましょう。

国立病院とは?

国立病院とは、厚生労働省管轄の「独立行政法人　国立病院機構」が運営する全国141医療施設のことを指します。医療の提供・調査・研究、医療に関する技術者への研修を業務としており、特に5疾病・5事業への取り組みに力を入れています。他に国が運営している医療機関には、「国立大学医学部付属病院」「国立高度医療センター」などがあります。

国立病院機構(NHO)とは?

国立病院機構とは、全国141ヶ所ある医療施設を運営する厚生労働省管轄の独立行政法人。
厚生労働省直下で運営をおこなっていた国立病院を法人化する形で、平成16年4月に独立行政法人として誕生しました。東京都目黒区に拠点を置き、その全国各地にある医療ネットワークを利用して、医療サービスの向上、地域のニーズにあった医療の提供や効率的な病院運営の実現に取り組んでいます。

国立病院と私立病院の違い

施設数

国立病院と私立病院で大きく異なるのが、施設の数。全国に141の病院を展開する国立病院に対して、私立病院の数は約40倍の5,758。国内にある医療施設の約70%を私立病院が占めています。

経営母体

国立病院は「独立行政法人　国立病院機構」が経営するのに対して、私立病院を経営するのは医療法人。国立病院は国の援助によって運営しているため、休日や評価制度・業務内容などは厚生労働省はじめとする国の指定したものになります。対して私立病院は経営母体によって休日などを定めることができるため、国立病院と比較すると自由度が高いといえるでしょう。

環境

たいていの国立病院は大きな規模を有しており、地域医療だけにとどまらず先進医療や医療の研究をおこなっています。そのため、設備や資料に恵まれており、長年培った技術を持っています。また、国立病院は教育機関という立場もありますので、直接患者様に触れる機会は私立病院に比べると低くなる傾向がありますが、その分専門性に長けた経験を積むことができます。

国立病院が職場としておすすめである理由

厚生労働省直下の行政法人であり経営が安定している

厚生労働省直下の行政法人が母体となっているため、財政面・経営面に高い安定性があることがおすすめの理由として挙げられます。平成30年度の報告によれば、国立病院全体での売り上げ(経常利益)は1兆138億円。そのうちの95.4%である9,674億円は公共性の高い診察事業などの医業収益によって構成されています。
国からの援助である運営費交付金に関しては全体の1.7%の289億円のみであり、この運営費交付金のほとんどを治験などの臨床研究事業経費に充てているため、非常に良い経営状態を保ち続けているといえるでしょう。

全国各地に拠点がある

国立病院は以下の通り、全国各地に拠点があるため今住んでいる地域の近くで求人を探すことが可能です。全国各地に拠点があるので、転居したとしても就業場所をすぐに見つけられるでしょう。

国立病院における医療事務の重要性

厚生労働省は2010年から医師だけではなく、様々な分野に秀でた医療従事者同士で業務を補うチーム医療を推進しています。現在の厚生労働省の定義からみると、医療従事者の範囲に医療事務は含まれていません。しかし、医療事務も医療関係の業務に従事する人であり、広義では医療従事者に含むという見方もあります。
私立病院においても推進されている活動になりますが、厚生労働省とより関係性の強い国立病院でもチーム医療が強く推進されていることは言うまでもありません。国立病院で働く医療事務は、医師の業務負担を減らし、診察をスムーズにする存在として今後さらに重要度が高まっていくことでしょう。

国立病院の求人例

国立病院の正社員求人でありながら、未経験・無資格OKの医療事務求人です。正社員としてスタートできますので、長期的に医療事務として働きたいという方には得にオススメ。また、年間休日も120日以上ありますのでプライベートとの両立もしやすいのではないでしょうか。
経験者や有資格者の場合は、スキルに応じて昇給がありますので現在医療事務をしている方、復帰を考えている方にもおすすめできます。

全国各地に拠点がある国立病院で働いてみませんか!?

厚生労働省直下の独立行政法人「国立病院機構」が運営している国立病院。47都道府県に拠点があり、141もの施設数を誇ります。安定した経営母体でありながら、無資格、未経験でも応募できる求人も多数あるので、これから医療事務を目指す方も長期的な働きをすることができます。また、先進医療や治験などの医療研究をおこなう施設でもありますので、一般の私立病院と比べると、ここでしかできない特別な経験を培うこともできます。
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