【例文付き】志望動機の書き出しのポイントについて解説!OK/NGパターンは?
著者: そだねー
更新日:2024/08/29
公開日:2023/05/12
医療事務の履歴書を書く際、志望動機の書き出しに悩む方が多いのではないでしょうか。採用担当者の目を惹く志望動機を書けば、採用に一歩近づけます。ここでは、志望動機の書き出しの3つのポイントと、OK/NG例を紹介します。企業が志望動機に何を求めているのかについても解説していますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
志望動機の書き出しのポイント
・適切な長さを心がける
・結論から書く
・明確な文章を意識する
志望動機で初めに読まれる書き出しエリア。採用担当者の印象に残るためには、3つのポイントを押さえて書く必要があります。ここでは、書き出しのコツについて詳しくみていきましょう。
適切な長さを心がける
志望動機に記載する文字数は、200〜300文字程度で書くのが良いとされています。用紙の志望動機欄のサイズも関係しますが、読む側が30秒〜1分程度を目安に読める長さがベストです。
文字数が少ないと「意欲が低い」と判断されたり、逆に多すぎると何を伝えたいのかわかりづらくなったりする可能性があります。採用担当者に伝えたい内容は、1項目あたり60〜100文字を目安に、簡潔にまとめることを心がけましょう。
結論から書く
志望動機を最後まで読んでもらうために重要なのは、結論から書き始めることです。結論から書くことで、採用担当者に何を伝えたいのか理解されやすく、読み手の印象にも残りやすくなります。特に、コミュニケーションを重視する職種を希望する場合、結論を後から伝えてしまうと「論理的に話す能力が低い」とみなされるかもしれません。
・「私は〇〇を志望しています。前職では…」
・「私は貴社の△△に共感しているため。◯◯に携わりたいと考えています。なぜなら…」
このように、最初に結論を書いたあとに理由を述べることを意識すると、読み手に伝わりやすい文章になります。志望動機に留まらず、面接の質疑応答や文章を使ったビジネスシーンでも活用できる方法なので、理解しておくと良いでしょう。
明確な文章を意識する
志望動機欄には、読み手である採用担当者の興味を惹きつけるために、志望するに至ったきっかけやエピソードを明確に記載するのがおすすめです。
書き出しの内容が抽象的すぎると「自社でなくても良いのではないだろうか」と、マイナスイメージを与えてしまうかもしれません。企業戦略や求める人材にマッチすると判断してもらえるように、企業へのご自身の思いを書いてみてください。特に、採用後に何をしたいのか、なぜそう考えたのか具体的に記載すると、アピールにつながりやすくなります。
【例文あり】志望動機の書き出しOKパターン
・志望する理由を書いている例
・魅力を感じた点について述べている例
・経験をもとに今後の展望を述べている例
ここでは、医療事務の志望動機の書き出し例について3つのパターンを紹介します。採用担当者の興味を惹きつける書き出し例を解説するので、ぜひ参考にしてください。
志望する理由を書いている例
応募した理由について、端的にわかりやすく伝える書き方です。「志望した理由は何か?」という問いに対する回答を結論として冒頭に書き出すので、作成しやすい傾向にあります。採用担当者からしても、志望理由がすぐにわかるので、読みやすい文章になるでしょう。
OKパターンの志望動機 |
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私が貴院を志望する理由は、自分の強みを活かしつつ、やりがいを感じながら働けると考えたからです。前職では一般事務で3年間働いていました。事務の仕事は有意義でしたが、もっと直接的に人と関わる仕事に携わりたいと思い始め、転職を決意いたしました。医療事務は、事務の業務にくわえて患者さんとのコミュニケーションも必要とされます。医療事務員として患者さんたちの話をじっくりと聞き、コミュニケーションを図っていきたいです。前職で培った得意の事務スキルも磨きつつ、病院の顔として貢献していきたいと考えています。よろしくお願いいたします。 |
魅力を感じた点について述べている例
応募先のどの点に魅力を感じたのか、明確にポイントを書き出して伝える方法です。ホームページや資料などを参考にして、病院の理念や目標を踏まえて記載するとアピールに繋がります。
OKパターンの志望動機 |
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私は貴院の経営理念の1つである「安心安全な医療を提供し、地域社会に貢献する」に大変魅力を感じております。以前貴院に通った際に、医療事務の方の対応にとても安心した気持ちになりました。そして、私自身も患者さんやご家族を安心できるような対応ができる仕事に就きたいと感じ、志望しました。前職では営業事務として、さまざまなお客様と関わってきました。これまで培ってきた経験を活かし、患者さんやご家族に安心してもらえるような対応を行いたいと考えています。即戦力になれるよう努力いたしますので、よろしくお願いいたします。 |
経験をもとに今後の展望を述べている例
これまでの体験や前職での経験を踏まえ、応募先で何をしていきたいのか、どのようなことができるのかを書き出しで伝える方法です。経験をもとに今後の展望を記載するため、志望動機に対する信頼度が高まりアピールにつながりやすくなります。
OKパターンの志望動機 |
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前職ではアパレル業界で4年間働いました。接客業を通して、さまざまなお客様の悩みや要望を聞いたり、一緒に商品を選んだりすることにやりがいを感じていました。そして、さまざまな方々と関わった経験を活かして、医療事務という新たな職種に挑戦したいと感じ、転職を志望いたしました。前職で得たコミュニケーションスキルを、患者さんやご家族だけでなく、医療関係者の方との連携にも役立てていきたいと考えています。また、医療事務に求められる事務スキルに関しても、医療事務やパソコン関連に関する資格取得を目指しながら、しっかりと学んでいきたいです。 |
志望動機の書き出しNG例
・何にでも当てはめられる志望動機になっている
・人材会社のスカウトや紹介をそのまま理由にしてしまう
・前職に対する不満などを書いてしまう
志望動機の書き出しでNGな3つの例をご紹介します。ご自身の志望動機の内容が一致していないかチェックしてみてください。
何にでも当てはめられる志望動機になっている
採用担当者に「弊社でなくても良いのでは?」と、誤解されてしまう内容はマイナスイメージにつながります。さまざまな求人がある中で、なぜその応募先を希望したのか伝わりにくい志望動機では、書類選考の通過が難しいかもしれません。
NGパターンの志望動機 |
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近年医療の必要性が高まり市場規模も拡大しているため、医療業界で働きたいと考え貴院を志望いたしました。さまざまな患者さんが訪れる総合病院で、臨機応変な対応が図れるよう経験を積みたいと考えています。私が住んでいる地域から近い病院である貴院で医療事務員として事務とコミュニケーションスキルを磨いていけるよう精進していきたいです。これまでの一般事務の経験を活かしつつ、貴院に貢献できるよう努めていきたいと考えております。 |
人材会社のスカウトや紹介をそのまま理由にしてしまう
利用している求人サービスから紹介してもらったことを、そのまま志望理由として記載するのはおすすめできません。求人サービスは、応募者の経歴に合った職場を紹介しています。しかしその理由が応募先に十分に伝わりきらず、消極的なイメージを与えてしまうかもしれません。
NGパターンの志望動機 |
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私は利用していた求人サービスからおすすめだと紹介されたため、貴院を志望しました。求人サービスの方から、前職で経験した営業事務の経験が、貴院の医療事務で必要になるコミュニケーションスキルにマッチしていると言われました。教えていただいた業務の内容は、現職とは大幅に変わらないと感じました。即戦力として、貴院に貢献していきたいです。よろしくお願いいたします。 |
前職に対する不満などを書いてしまう
前職への業績や待遇に関する不満を、志望動機に書き出すのは良くありません。印象を下げてしまうだけでなく「たとえ採用したとしても業績が悪くなると退職してしまうのではないか」などと、疑われてしまう可能性があります。採用担当者へ良いイメージを持ってもらえるように、前職にかかわらず、マイナスイメージにつながるような内容は記載しないようにしましょう。
NGパターンの志望動機 |
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現職の◯◯が、20△△年上期から業績が下降しているため、転職を希望いたしました。そのため、業績が下降していない企業を中心に転職活動を行っています。貴院のホームページでは、20●●年以降は業績が安定し、上昇傾向である点に魅力を感じました。入職後は、貴院にすぐに貢献できるよう努力いたします。よろしくお願いいたします。 |
志望動機の書き出しが重要な理由
志望動機を記載する上で書き出しが重要視される理由は「全体の印象を作り出す大切な項目だから」です。印象が薄い書き出しや、記載内容に違和感を持たれてしまうと、以降の文章にもあまり良いイメージを抱いてもらえません。場合によっては、志望動機そのものを最後まで読んでもらえない可能性もあります。
書き出しは、全体の印象を決める重要な項目である点を理解して、どのような文章を書くべきかじっくりと吟味しましょう。
企業が志望動機を聞く理由
・自社に対する熱意を測るため
・入社後の姿を測るため
・仕事への姿勢を知りたいため
企業は応募者の志望動機を見て、自社にどれだけ貢献できるのか、また求める人材かどうかを判断しています。そのため、書き出し部分の内容だけを考えるのではなく、上記3つの項目を網羅した内容を、ある程度イメージしてから作ることをおすすめします。そうすれば、志望動機作成の効率化にもつながるでしょう。
全体のイメージを左右する志望動機の書き出しはポイントを押さえて簡潔に書こう
志望動機の書き出し部分は、全体のイメージを印象付ける重要な項目です。書き出しで採用担当者に興味を持ってもらえれば、以降の文章もしっかりと読んでもらえ、アピールにつながるでしょう。企業が志望動機を聞く理由を理解して、3つのポイントを網羅しながらご自身なりの文章で記載してみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。