履歴書の免許・資格欄の正しい書き方は?正式名称や書くべき内容のマナーを解説
著者: そだねー
更新日:2025/06/29
公開日:2023/07/28
履歴書の免許・資格欄の正しい書き方で迷っている方もいるでしょう。本記事では、免許・資格欄に記載する際の運転免許や一般資格の正式名称や正しい書き方、ポイントについて詳しく解説します。医療事務の資格を書く際の注意点も説明しているので、転職活動中の方はぜひご活用ください。
目次
履歴書の免許・資格欄の正しい書き方
履歴書の免許・資格欄は、あなたのスキルや経験を正しく伝える大切な箇所です。ここでは、その能力をアピールするための正しい書き方を解説します。
「免許→資格」の順に、時系列で記載する
記入する順番の例 | ||
---|---|---|
年 | 月 | 免許・資格 |
平成22年 | 10 | 普通自動車第一種免許(AT限定) 取得 |
平成30年 | 8 | 医療事務技能審査試験 合格 |
令和2年 | 12 | 医療事務管理士技能認定試験 合格 |
以上 |
履歴書の「免許・資格」欄では、先に「免許」、その後に「資格」を記載します。それぞれのグループ内で、取得日が古いものから時系列で書きましょう。
「免許」とその他の「資格」は、異なる資格として認識される場合もあります。免許証は、一般的に持っている人が多い資格のため、その他の「資格」の前にまとめて記載しましょう。こうすることで、採用担当者が経歴を確認しやすくなります。
「免許→資格」の順に、時系列で記載する
記入する順番の例 | ||
---|---|---|
年 | 月 | 免許・資格 |
平成22年 | 10 | 普通自動車第一種免許(AT限定) 取得 |
平成30年 | 8 | 医療事務技能審査試験 合格 |
令和2年 | 12 | 医療事務管理士技能認定試験 合格 |
以上 |
履歴書の「免許・資格」欄では、先に「免許」、その後に「資格」を記載します。それぞれのグループ内で、取得日が古いものから時系列で書きましょう。
「免許」とその他の「資格」は、異なる資格として認識される場合もあります。免許証は、一般的に持っている人が多い資格のため、その他の「資格」の前にまとめて記載しましょう。こうすることで、採用担当者が経歴を確認しやすくなります。
西暦・和暦の表記を履歴書全体で統一する
履歴書の免許・資格取得日を書くときは、西暦・和暦の表記を統一しましょう。西暦・和暦どちらの表記でも大丈夫なので、面接時に答えやすいほうを選ぶのがベターです。
和暦を西暦に変換する際は、間違いのないよう注意しましょう。正しく記載されていないと、経歴詐称になる恐れもあるため、和暦西暦変換表を利用して記載するのが確実です。
また、学歴や職歴欄にも日付が必要なので、履歴書全体で暦の表記を統一しましょう。
正しい取得年月日を確認する
履歴書の免許・資格欄には、正確な取得年月日を記載します。記憶違いや曖昧な記載は信頼性を損なうため、必ず免許証や合格証書などで日付を確認してから記載しましょう。
運転免許証の場合、下部に種類や取得年月日が記載されています。「二輪・小型特殊自動車・原付」「一種二輪以外」「二種」などの複数免許を持つ場合は、その区分で最も古い取得年月日が記載されています。そのため、個別の取得日がわかりません。その場合は、運転免許センター等で「運転免許経歴証明書」を取得し、正確な日付を確認してください。
「取得」「合格」「登録」「修了」等を正しく使い分ける
記載方法 | 使用するケース |
---|---|
取得 | 普通自動車第一免許(AT限定) 取得 |
合格 | 医療事務技能審査試験 合格 |
登録 | 宅地建物取引士 登録 |
修了 | 〇〇医療事務講座 修了 |
資格や免許証名を書いた後は、1マス程度あけて「取得」や「合格」と記載します。この記載は、免許や資格の種類により正しく使い分けることが大切です。
免許証交付は「取得」、検定や試験に合格している場合は「合格」、士業など登録が必要な場合は「登録」、特定の研修を終えている場合は「修了」と書くことが一般的です。
免許・資格欄の最後は「以上」で締めくくる
年 | 月 | 免許・資格 |
平成22年 | 10 | 普通自動車第一種免許(AT限定) 取得 |
平成30年 | 8 | 医療事務技能審査試験 合格 |
令和2年 | 12 | 医療事務管理士技能認定試験 合格 |
以上 |
記載予定の免許・資格をすべて書き終えたら、免許・資格欄の右端に寄せて「以上」と記載しましょう。これは、学歴や職歴欄と同様に「これ以上記載事項はありません」という締めくくりの意味です。
この一言で、記載漏れがないことを採用担当者に明確に伝え、丁寧な印象を与えることができます。忘れずに記入し、完成度を高めましょう。
【正式名称】履歴書に記載する一般的な免許・資格
運転免許の種類は、運転免許証の種類欄に通称で記載されています。履歴書に記載する前に、正式名称を確認しましょう。
運転免許の種類と正式名称
通称 | 正式名称 |
---|---|
大型 | 大型自動車第一種運転免許 |
中型 | 中型自動車第一種運転免許 |
準中型 | 準中型自動車第一種運転免許 |
普通 | 普通自動車第一種運転免許 |
大特 | 大型特殊自動車第一種運転免許※ |
大自二 | 大型自動二輪車運転免許 |
普自二 | 普通自動二輪車運転免許 |
小特 | 小型特殊自動車運転免許 |
原付 | 原動機付自転車運転免許 |
け引 | 牽引自動車第一種運転免許 |
大二 | 大型自動車第二種運転免許 |
中二 | 中型自動車第二種運転免許 |
普通二 | 普通自動車第二種運転免許 |
大特二 | 大型特殊自動車第二種運転免許 |
け引二 | 牽引自動車第二種運転免許 |
運転免許には、さまざまな種類があります。履歴書に記載する際は、それぞれの名称を正しく書き分けましょう。
まずは、お手持ちの免許証の種類欄の略称を確認しましょう。そして、それらを正しい正式名称で記載します。とくに、業務で運転が必要な場合は間違いのないようしっかりと確認してください。
たとえば、普通自動車免許は、正式名称で「普通自動車第一種運転免許」と書きます。タクシー等旅客運送なら「普通自動車第二種運転免許」です。また、AT限定の場合は「(AT限定)」と追記します。
一般的な免許・資格の正式名称
通称 | 正式名称 |
---|---|
TOEIC | TOEIC Listening & Reading Test ○点 取得 |
英検 | 実用英語技能検定○級 合格 |
宅建 | 宅地建物取引士試験 合格 |
簿記(日商簿記) | 日商簿記検定○級 合格 |
FP/ファイナンシャル・プランナー | ○級ファイナンシャル・プランニング技能検定 合格 |
MOS | Microsoft Office Specialist ○○ 合格 |
会計士 | 公認会計士 登録 |
秘書検定 | 秘書技能検定○級 合格 |
FE | 基本情報技術者試験 合格 |
上記は運転免許以外の、一般的な資格です。履歴書には必ず正式名称で、取得した級やスコアも忘れずに明記しましょう。略称では正確なスキルが伝わらない可能性があります。
不明な場合は合格証書や主催団体の公式サイトで確認し、正確な情報でアピールすることが大切です。
また、資格名の後ろには必ず「合格」や「取得」を記載してください。
履歴書の免許・資格欄に書くべき内容
免許・資格欄に書くべき内容 | 免許・資格欄に書くべきでない内容 |
---|---|
・志望先の業務に関連する免許・資格 | ・アピールポイントにできない免許・資格 ・業務と関連性が低い免許・資格 など |
履歴書の免許・資格欄は、あなたのスキルを効果的に伝える項目です。記載する際は、基本的に志望先の業務に役立つ内容や、アピールしたいものを優先しましょう。
企業が求める技術や知識のレベルを考慮し、明らかにアピール要素にならない資格は無理に書く必要はありません。たとえば、業務と全く関連性のない趣味の資格などは、かえってマイナスな印象を与えることもあります。
重要なのは、数ではなく質です。応募職種で活かせる強みを厳選し、採用担当者に的確にアピールしましょう。
【ケース別】履歴書の免許・資格欄の書き方
免許・資格欄は、応募者の状況によって書き方が異なります。ここでは、代表的なケース別に適切な書き方とポイントを解説します。
複数種類の運転免許を持っている場合
年 | 月 | 免許・資格 |
平成24年 | 5 | 普通自動二輪車免許 取得 |
平成26年 | 8 | 普通自動車第一種運転免許 取得 (※省略可) |
令和2年 | 10 | 大型自動車第一種運転免許 取得 |
運転免許を複数持っている場合は、取得順に記載しましょう。
前述の通り、業務で運転をする場合は、必要な種類の運転免許を正確に記入します。ただし、大型免許などを取得している場合、下位免許である普通免許は省略しても大丈夫です。
取得見込み・勉強中の免許・資格がある場合
年 | 月 | 免許・資格 |
令和7年 | 5 | 日商簿記検定2級 合格に向けて勉強中 |
令和7年 | 10 | TOEIC Listening & Reading Test 受験予定(目標スコア800点) |
現在取得に向けて努力している免許や資格があれば、積極的に記載しましょう。これは、あなたの学習意欲や向上心、そして将来性を示す絶好のアピール材料となります。
「〇〇 合格に向けて勉強中」や「〇〇 受験予定」と具体的に書くことで、就職後も主体的にスキルアップに励む人材だと期待させることができます。
免許や資格を持っていない場合
年 | 月 | 免許・資格 |
特になし | ||
以上 | ||
何も免許・資格を持っていない場合は、何も書かず空欄にすると記載漏れかと雑な印象与える可能性があります。空欄にはせずに、「特になし」と記載しましょう。
【医療事務向け】医療系資格を履歴書に書くときの注意点
医療事務の資格はすべて民間資格であり、それぞれに主催団体が異なります。似たような資格名が多いため、履歴書に記載する際は、正式な資格名に主催団体名を添えると丁寧です。
また、医療事務の資格は多岐に渡るため、資格によっては面接官に伝わらない場合もあります。主催団体名を記載すると、面接官が理解してくれるケースも多いため、よりスムーズに資格をアピールできるでしょう。主な医療事務の資格と主催団体は以下の通りです。
主な医療事務の資格と主催団体の一覧 | |
---|---|
医療事務の資格名 | 主催団体 |
医療事務技能審査試験 | 日本医療教育財団 |
医科医療事務管理士技能認定試験 | 技能認定振興協会 |
診療報酬請求事務能力認定試験 | 公益財団法人 日本医療保険事務協会 |
医療事務認定実務者試験 | 全国医療福祉教育協会 |
履歴書の免許・資格欄は正確に記入し、信頼度を高めよう
履歴書の免許・資格欄は、あなたのスキルを正確に伝える重要な項目です。西暦・和暦の表記統一など基本ルールはもちろん、手間を惜しまず正式名称を記載しましょう。
とくに、医療事務資格は名称が似ているため、免許証や主催団体のHPを確認し間違いなく記載することが重要です。信頼度を高めるためにも、履歴書は正確に記載しましょう。
あなたの努力とスキルを最大限に活かせる職場探しは、ソラジョブにお任せください。全国各地に資格や経験を活かせる求人を多数掲載しています。転職を検討している方はぜひ一度ソラジョブで求人情報をチェックし、理想のキャリアへの一歩を踏み出しましょう。
この記事は役に立ちましたか?
このコラムをシェアする
著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。