ライフステージの変化にマッチした医療事務への転職。自分に合った職場の見つけ方
前職
一般企業の営業アシスタント現職
医療事務Aさん(35歳)
更新日:2024/03/28
公開日:2024/03/28
今回は、営業アシスタントから医療事務への転職体験談をご紹介。異なる業種への転職を考える場合、無事に転職を成功できるのか不安になる方も多いでしょう。未経験から医療事務に転職するために工夫したこと、自分に合う職場の見つけ方について詳しくご紹介します。医療事務への転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【転職者プロフィール】
名前 | Aさん |
---|---|
年齢・性別 | 35歳・女性 |
前職 | 一般企業の営業アシスタント |
現職 | 医療事務 |
【前職】誰かをサポートする仕事に憧れて営業アシスタントに
学生時代から自分が前に出るよりも誰かをサポートする方が合っていると感じていたことから、新卒で営業アシスタントの仕事を選びました。営業アシスタントの主な仕事は、前線で活躍する営業職を支えるためのスケジュールや顧客情報の管理、メールや電話対応、書類作成などです。縁の下の力持ちのような役割ですが、営業担当が気づかない細かな部分をフォローすることで、営業成績や売上向上につながることもあります。日々、やりがいを感じながら仕事を続けていました。
業務量の多さが次第に負担に
営業アシスタントとして成果を出すために、基本的なビジネススキルや営業の仕事について学びながら、やりがいを感じながら仕事をしていました。書類作成や管理業務などといった幅広い業務は営業担当から感謝されることも多く、自信につながっていったのは確かです。
ただ、業務量の多さからプレッシャーを感じることも。とくにクレーム対応でストレスを抱え、仕事を負担に感じるようになっていきました。
生活とバランスが取れる仕事に就きたいと思うようになった
30代前半に結婚したのをきっかけに、生活と仕事のバランスを重視して働きたい、と思うようになっていました。しかし、営業アシスタントとして経験も積んできていたことから、任される業務も増える一方。残業や休日出勤も多くなっていました。
仕事にやりがいを感じていましたが、プライベートを犠牲にするような仕事の仕方に疑問を覚えるようになっていき、安定した休みと収入がある仕事に興味を持ち始めました。
転職経験のある友人のアドバイスがきっかけで
ワークライフバランスに悩み転職を考え始めた頃、医療事務に転職をした友人の話を聞きました。医療業界は今の業種とはまったく別の分野で、最初は遠い世界の話、と思っていましたが、話を聞いていくうちに、営業アシスタントの仕事と共通点が多いことに気づいたんです。とくにパソコンを使い、コミュニケーションスキルが必要なこと、事務作業の経験が活かせることも魅力で、チャレンジしてみようと考えました。
生活に合わせて働きやすいことも後押しに
医療事務に興味を持ち、仕事について詳しく調べていくうちに、生活スタイルが変わっても働きやすいことを知りました。もし夫が転勤になった場合でも、医療事務ならいろいろな地域で求人が見つけやすいことも魅力的だなと。また、子育てや介護などで時間が必要になった場合でも、正社員だけでなくパートやアルバイトでの雇用形態も可能だということは、将来的に仕事を続けていく上で心強く感じました。
営業アシスタントの仕事を続けることに疑問を感じているこの機会に、医療事務への転職を考えた方がいいかも、と思ったんです。医療事務で得られる知識が、日常生活でも役立てられそうだということも、転職を後押しするきっかけになりました。
転職活動をスタートするときに準備したこと
・転職先に求める条件を整理した
・医療事務の仕事内容や役割への理解を深めた
・医療事務の仕事に必要な知識やスキルを調べた
転職先に求める条件を整理した
転職にあたって、自分が何のために転職をするのか改めて考え、自分が譲れない条件を書き出しました。本当に自分がやりたい仕事は何なのか、ライフステージをもとに「転職の軸」を考えました。営業アシスタントの仕事にやりがいを感じていたものの、業務量の多さによるプレッシャーや残業・休日出勤の多さなど、不満に感じている点をリストアップ。その上で、「譲れない点」と「妥協できる点」で優先順位を決め、求人を探すことにしました。/p>
医療事務の仕事内容や役割への理解を深めた
転職先に求める条件の整理と並行して、医療事務の具体的な仕事内容を調べました。友人から医療事務の仕事について聞いたことはあり、営業アシスタントの業務と共通点があることはある程度分かっていました。ただ、具体的にどんな部分が共通していて、今まで経験していない仕事内容は何なのかは詳しくなかったため、比較しながら調べていきました。また、給料も自分にとって大事な部分です。平均給与がどの程度なのかも調べ、転職活動に活かしました。
医療事務の仕事に必要な知識やスキルを調べた
医療事務の仕事内容は、営業アシスタントのように事務業務がメインであるものの、やはり医療業界ならではの専門用語もあって、未経験で資格のない自分でも転職できるのか不安がありました。できるであろう部分と未知の部分とを分けていくと、どんなスキルや能力が必要なのか少しずつ見えてきました。その上で、やはり医療関係の知識をなるべく早く身につけた方がよいと実感。転職に役立つ医療事務関連の資格にチャレンジしようと考えました。
医療事務への転職活動で大変と感じたこと
どの分野の求人もですが、やはり医療事務の求人も「経験者優遇」や「資格保有者優遇」であることが多く、応募できる求人が限られる点に不安を覚えました。未経験・無資格のハンデを持つ自分が転職できるのだろうか、と心が折れそうになったこともあります。仕事について調べていくうちに、とくに医療事務ならではの「レセコン」や「診療報酬」などの専門業務を覚えるのは難しいのでは、と感じました。
前職の仕事との共通点を伝えることがアピールのカギ
医療事務と営業アシスタントでは、業務内容がまったく異なると思われるかもしれません。しかし、友人から話を聞いた時点でかなり共通点が多いと感じていました。そのため、前職で培ったパソコンスキルやコミュニケーションスキルをとくに強くアピールをしました。自分の場合は、職種は違っていても「人と関わる」そして「業務範囲が広い」という共通点を見つけていたことで、自信を持って転職活動ができたと思います。
就職後を見据えて資格の勉強をスタート
転職するまでに資格を取得できるか分かりませんでしたが、就職後、早めに仕事を覚えられるようにと資格取得のための勉強を始めました。医療事務では専門用語も多いため、そういった用語に早いうちから多く触れることも大切だと思ったんです。もちろん実務をするためには、さらに多くの知識が求められますが、スタートダッシュを早めに切ることで、転職活動もしやすくなるのではないかと考えました。
家庭との両立のしやすさがモチベーションに
転職活動の結果、自宅から近い病院の医療事務に無事就職できました。今は残業がほぼなく、週に2日しっかり休みがあるため、仕事と家庭の両立がしやすいと感じています。転職の優先順位の上位にあった、ワークライフバランスが理想に近い状態となったことで、仕事のモチベーションも上がりました。
仕事内容では、患者さんと直接関わる中で感謝を伝えてもらう機会が多く、大きなやりがいにつながっています。前職で培ったパソコンスキルやコミュニケーションスキルも、存分に発揮できていると感じています。
医療事務への転職を目指す人に伝えたいこと
偶然、転職した友人から医療事務の仕事を聞いたことがきっかけで、自分の道が広がりました。医療事務は、未経験や無資格であっても転職できます。医療事務の経験がまったくない状態からのスタートでしたが、事務能力やパソコンスキル、コミュニケーションスキルなど、今まで培ってきた経験が活かせる仕事内容で、毎日が充実しています。業種が違ったとしても、社会人として数年間仕事をしてきた経験は、かならず活かせると思います。
ただ、医療事務は無資格でも転職はできるものの、1日でも早く仕事や職場に慣れるために、転職活動と一緒に資格の勉強を同時に進めるのがおすすめです。自分に合う就職先を見つけるために、何のために転職したいのか、転職の軸を決めておくのも成功につながる秘訣だと思います。
異業種から医療事務へ転職!未経験でも実現できます
営業アシスタントから医療事務への転職を成功された方の体験談を紹介しました。医療事務に転職した友人の話がきっかけでしたが、仕事内容から前職との共通点に気づき、経験が活かせるのではないかと感じたことが、転職を後押ししました。
今の仕事にやりがいを感じながらも、業務量が多い、残業があるなどの職場環境に不満を感じている方もいるでしょう。こちらの方は医療事務に転職したことで、家庭との両立もしやすくなり、充実した日々を送っています。
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※本記事で使用している画像はすべてイメージ画像です。
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