病棟クラークの仕事内容とは?一日のスケジュール例や必要な資格など

2019/09/10

本記事では、未経験からでも就業可能な「病棟クラーク」という職種の仕事内容について解説します。医療現場の仕事と聞くとすべて専門資格・免許が必要と思いがちですが、じつは免許・資格不要で未経験からでも就業可能なものがあるのをご存知でしょうか?医師・看護師・薬剤師など医療現場にはたくさんの職種があるなか、病棟クラークは比較的就業しやすい職種と言われているので、ぜひここで知ってみてください。

病棟クラークの仕事内容とは

病棟クラークは病棟のナースステーションに常駐し、医師や看護師などの医療関係者のサポートをおこないます。事務業務や検査や医療器具の準備など看護助手に近い業務もおこないますが、医師や看護師にのみ許されている医療行為をおこなうことはできません。

細かい業務内容は勤務先の病棟設備や規模、専門の科によっても異なりますが、一般的に病棟クラークの仕事として知られている業務を下記の表に記載します。

■患者への対応
・病院内設備の案内
・入院に関する説明
・ナースステーションなどでの電話応対

■各種データ管理等
・入院用カルテ・入院台帳などの管理
・検査伝票・処置伝票などの作成・管理
・診療内容・点滴・投薬などの情報管理
・回診・手術・検査など医師のスケジュール管理
・患者さんの食事伝票作成・管理、食事の食べ残しチェック

■事務作業等
・患者さんの入退院の受付および事務手続き
・面会者の受付対応と案内
・診察や検査の準備や片づけ
・病棟・診療科との連絡業務
・伝票・薬剤などの搬送
・病室のネームプレート作成

病棟クラークの一日のスケジュール例

次に病棟クラークの代表的な一日のスケジュール例をご紹介します。

8:00 出勤
8:30 スケジュールの確認、打ち合わせ
9:00 カルテや診療器具の準備
10:00 入退院する患者の手続き、案内
13:00 昼休憩
14:00 入退院する患者の手続き、案内
18:00 カルテ整理、明日のスケジュール確認、準備

一般的には、退院は午前、入院は午後におこなう患者が多いです。入退院する患者の対応をしながら、合間に、医療関係者の指示に従って器具の用意、患者への簡単な問診などをおこなうのが標準的な動き。また、病棟クラークの勤務時間は夕方までが一般的ですが、夜勤有の病棟もあります。

医療事務、看護助手、外来クラークとの仕事内容の違い

医師や看護師のサポートをする職種には病棟クラーク以外にも医療事務や看護助手、外来クラークなどがあります。それぞれの職種と病棟クラークとの違いについて解説します。

病棟クラークと看護助手の違い

看護助手は、医療行為は行わないものの、診察や治療に関する看護師の業務サポートをするのが主な仕事です。患者さんの身体的サポートに携わり、事務業務をあまりおこないません。それに対して、病棟クラークは診察中や入院中の患者の介助、清掃、備品の管理など看護師の手が回らない業務を担当し、カルテ整理や手続きなどの事務作業が多いです。病棟クラークはどちらかと言えば事務職に近く、看護助手は看護・介護職に近いと言えるでしょう。

病棟クラークと医療事務の違い

事務作業がメインであることは双方に共通していますが、基本的に勤務する場所と役割が異なります。病棟クラークは病棟で仕事をおこない、医療事務より現場に近い場所で、入院患者や医療関係者とのコミュニケーションを取る機会が多いです。一方、医療事務は外来の機関での窓口業務が主な仕事という違いがあります。

病棟クラークと外来クラークの違い

名前の通り、病棟クラークは病棟で勤務し、主に入院患者の対応をします。それに対し、外来クラークは外来での勤務となります。外来で仕事をする点では、医療事務にも似ていますが、医療事務が窓口業務を主におこなうのに対し、外来クラークは医師の事務サポートを行うことがあります。外来クラークは病院によって業務の範囲に幅がある場合もありますので、具体的な仕事内容はしっかり読み込みましょう。

病棟クラークの仕事は未経験、無資格でも始められる

病棟クラークとして働く上で必須な免許・資格はありません。未経験・無資格でも応募可能な求人も多いので異業種・異職種からの転職も可能です。しかし、人の命を預かる医療現場で働く以上、医療に関する専門知識をある程度身に付けておくのが望ましいと言われています。また、各種事務作業を効率よく的確におこなうためには「医療事務検定試験」「医療秘書技能検定試験」「医事コンピュータ技能検定資格試験」などを就業前に取得するのもおすすめです。

病棟クラークとして働くために重要なスキル

病棟クラークとして働く際に必要なのは、医療知識を持つだけではありません。コミュニケーションスキルやパソコンスキルも重要です。それぞれ重要な理由を解説します。

コミュニケーションスキル

病棟クラークは、患者・医師・看護師などたくさんの人とコミュニケーションを取る場面が多く、それぞれの相手に適した対応を身に付けなければいけません。また、医療機関ではちょっとした確認不足が医療過誤などの重大なミスに繋がることもありえます。仕事において綿密なコミュニケーションは必須です。

パソコンスキル

カルテなどの書類作成にはパソコンスキルが必要です。医療事務は、窓口に来られる患者さんが少ないときにはデスクワークをおこないます。高いパソコンスキルを持って事務作業が素早く終われば、時間と気持ちに余裕が生まれ、患者対応などその他の業務もやりやすくなります。

病棟クラークは医療現場の負担を減らし、業務効率を上げる重要な仕事

病棟クラークは医療現場を支える重要な仕事です。病棟クラークがいることで、病棟にいる患者は快適になり、職員はスムーズに業務ができます。病棟クラークが関わる相手は、医師、看護師、患者、患者の家族などたくさん。感謝されることも多く、社会貢献しているという実感を直接得られるのは大きなやりがいと言えるでしょう。病棟クラークは無資格未経験からでも医療現場で働くことができるので、医療業界に初めて携わりたい人にもおすすめの職種です。

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