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医療事務の資格を4つ紹介!試験の日程や内容、合格率や勉強方法まで満載

著者: そだねー

更新日:2023/07/24

公開日:2019/09/20

ライフスタイルの変化が大きい女性に、とくに人気の医療事務資格。試験に合格して転職を叶えたいと思う一方で、本当に資格が必要なのか、どのような資格試験があるのか、疑問に思う方も多いでしょう。そこで今回は、医療事務の代表的な資格試験をご紹介。試験の勉強方法や資格を取得するメリット・デメリットも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

そもそも医療事務に資格は必要?

医療事務として就職する際、資格は必須ではありません。無資格・未経験でも可能としている職場も多いです。

しかし、医療事務関連の資格を持っていると就職に有利に働いたり、実務で役立ったりする可能性があります。もし、医療事務の仕事に興味を持っているのであれば、資格取得を目指してみてもよいでしょう。

主な医療事務の資格試験4選

医療事務の資格にはたくさんの種類がありますが、すべて国家資格ではなく民間の資格です。その医療事務資格を取得する試験のなかから、次の4つを紹介します。

医療事務審査試験

「医療事務技能審査試験」は、医療事務試験のなかでも国内最大規模を誇る資格です。医療事務の知識や技術、質の高いサービス提供能力などを持っていることを証明できます。

昭和49年度の試験開始以来、総受験者数は163万人・合格者数は92万人を超え、医療業界での評価も高い資格です。合格者には「メディカルクラーク」の称号が与えられます。

医療事務技能審査試験はこんな人におすすめ!

・これから医療事務に就職したい人
・医療事務としての患者接遇について学びたい人

医療事務技能審査試験は、医療事務の業務のほか、医療や介護分野の各種保険制度などについて広く学べます。医療事務について1から学び、就職を目指す方におすすめです。

また、医療事務として働くうえで必要なコミュニケーションスキルも学べます。医療事務ならではの患者さん応対について学びたい方におすすめです。

試験内容

医療事務技能審査試験は、2つの実技試験と学科試験で構成されています。実技試験には、患者さん対応に欠かせないコミュニケーション能力や、カルテとレセプトの内容から請求の間違いや入力漏れなど探すなど実践的な内容が含まれます。

試験には医科と歯科がありますが、併願はできません。よって、両方の科の資格取得を希望する場合は、2度受験する必要があります。医療事務技能審査試験の試験日程は、医科であれば毎月行われています。

※2023年6月時点の情報

受験資格 とくになし
試験日程 医科 年12回(毎月)
歯科 年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)
試験会場 在宅試験
試験形式 実技Ⅰ 50分(2問)
患者接遇、筆記(記述式)
学科 60分(25問)
医療事務知識、筆記(択一式)
実技Ⅱ 70分(4問)
診療報酬請求事務、診療報酬明細書点検
合格率 不明

学科

試験の審査領域は以下の表に記載している6分野と、医療報酬請求業務・医学一般・薬学一般・診療録からいずれか一つ選択したものです。医療や介護分野の各制度の概要および各法令の理解などが審査されます。

(1)医療保険制度
(2)高齢者医療制度
(3)公費負担医療制度
(4)介護保険制度
(5)医事法規一般
(6)医事業務

実技

実技Ⅰは、患者さん応対において適切なコミュニケーションを取れるかどうかを問う試験です。実技Ⅱでは、カルテとレセプトの内容をもとに請求の間違い・入力漏れなどをチェックし、正しいレセプトを作成する問題が4問出題されます。

実技Ⅰ 医事課患者応対
実技Ⅱ (医科)医科診療報酬明細書の点検
    (歯科)歯科診療報酬明細書の点検

診療報酬請求事務能力認定試験

「診療報酬請求事務能力認定試験」は、レセプト請求を行う医療事務スタッフの能力や資質の向上を目的とした全国統一試験です。厚生労働省が唯一認定している医療事務の資格でもあります。

初学者ではなく、すでに医療事務の仕事をしている人向けの試験内容です。難易度が高く、医療事務の資格の中で最高峰といわれています。中には、資格保有による手当を出す職場もあります。

診療報酬請求事務能力認定試験はこんな人におすすめ!

・医療事務のスキルの高さを証明したい人
・深く医療事務について学びたい人

診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務資格の中でもとくに難易度が高い資格です。取得を目指すことで、医療事務の仕事内容をさらに深掘りできるでしょう。

また、現在医療事務の仕事をしていて、スキルアップをしたい人、スキルの高さを証明したい人にもぴったりの資格です。

試験内容

診療報酬請求事務能力認定試験は、医科・歯科のどちらかを選択して受験します。受験資格はとくにありませんが、初学者向けの内容ではないため、すでに実務をこなしている人も多く受験するでしょう。

2023年6月時点での試験時間は、学科と実技を合わせて3時間。学科試験は全20問で5択のマークシート方式です。実技試験では、実際に手書きのレセプト作成を行います。

※2023年6月時点の情報

受験資格 とくになし
試験日程 年2回(7月、12月)、日曜または祝日
試験会場 札幌市・仙台市・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・新潟市・金沢市・静岡市・愛知県・大阪府・岡山市・広島市・高松市・福岡県・熊本市・那覇市
試験形式 学科:5択マークシート方式(全20問)
実技:レセプト作成
合格率 36.1%(第57回試験)

学科

学科試験は、5択のマークシート形式で受験します。医療保険制度を中心とした法令の問題や、診療報酬点数表、医療用語などの基礎知識が主な出題範囲です。

(1)医療保険制度等、公費負担医療制度の概要
(2)保険医療機関、療養担当規則等の基礎知識
(3)診療報酬等、薬価基準、薬学、材料価格基準の基礎知識
(4)医療用語および医学、薬学の基礎知識
(5)医療関係法規の基礎知識
(6)介護保険制度の概要

実技

実技では、実際に手書きでレセプトを作成します。前提条件をもとに転記を行い、順を追って点数表を算定するなど、実際の診療報酬請求事務の知識、正確さが問われます。

医療事務管理士®️技能認定試験

「医療事務管理士®️技能認定試験」は、医療機関において幅広く認知されている資格です。日本初の医療事務資格であり、技能認定振興協会が実施しています。

主な試験内容は、保険制度の知識や医療費の算定、請求に関する知識、事務処理の技術や能力などです。公式サイトでは、よりたくさんのレセプトを書くことが合格の秘訣であるとされています。

医療事務管理士®️技能認定試験はこんな人におすすめ!

・現場で役立つより実践的な能力を学びたい人
・自分の都合のよいタイミングで試験を受けたい人

医療事務管理士®️技能認定試験は、カルテ管理やレセプト点検・作成など、より実務に直結した内容が重要視されています。まさに実務を集中的に学びたい人にぴったりの資格です。

試験内容

2023年6月現在、新型コロナウイルス感染症の感染拡大状況にもとづき、一般会場試験が中止されています。在宅で受験できる「在宅試験」と、好きなときに好きな場所で受験可能な「インターネット試験」から選択可能です。

※2023年6月時点の情報

受験資格 とくになし
試験日程 インターネット試験:いつでも受験可能
在宅試験:毎月1回(年12回・第4土曜の翌日曜日)
試験会場 インターネット試験:好きな場所で受験可能
在宅試験:在宅
試験形式 【インターネット形式】
学科:択一式50問
実技:択一式60問
【在宅試験】
学科:マークシート形式10問
実技:マークシート形式3問
合格率 約50%

学科

学科試験は、以下の3つの分野から択一式で10問出題されます。法規では医療保険制度や後期高齢者医療制度、公費負担医療制度などの知識、保険請求事務では診療報酬点数の算定方法や医療用語の知識などが問われます。

また、医学一般では、各臓器の組織や構造、傷病の種類といった範囲も問われます。

(1) 法規
(2) 保険請求事務
(3) 医学一般

実技

実技試験では、診療報酬明細書を作成するための基礎知識が問われます。レセプト点検問題1問と、入院・外来それぞれのレセプト作成、合計3問の出題です。

医科2級事務実務能力認定試験

「医科2級医療事務実務能力認定試験」は、診療報酬に関する知識や医療関連法規に関する知識を問う試験です。医療事務資格を学んだことがある方や、ある程度経験がある方に向いています。

診療報酬算定や請求業務は、各医療機関の収入と密接に関わるとても大切な仕事。もし誤りがあれば、大きな問題になってしまうため、より精度の高い実務能力が必要とされています。

医科2級事務実務能力認定試験はこんな人におすすめ!

・診療報酬の算定方法から医療関連の法規まで広く学びたい人
・医療事務の知識をさらに深めたい人

医科2級医療事務実務能力認定試験は、診療報酬の算定や作成方法、医療関連法規などの知識を広く学びたい人におすすめの資格です。ある程度経験がある方向けの試験のため、今の医療事務の知識や技術を一層高めたい方にも最適でしょう。

試験内容

2023年6月現在、一般受験の場合は在宅で、団体受験の場合は申し込みをした認定機関で試験を受けます。学科と実技、合計120分の試験です。合格率は約60〜80%と比較的高めですが、試験ごとに異なる場合があります。

※2023年6月時点の情報

受験資格 とくになし
試験日程 年3回(3月・6月・11月)
試験会場 一般:在宅試験
団体:認定機関
試験形式 120分
学科:マークシート20問
実技:診療報酬明細書作成2問
合格率 約60~80%

学科

学科試験の出題分野は、医療関連の法規に関わる知識と診療報酬請求に関する知識の2つです。具体的には以下の表に記載した内容が出題されます。

(1)医療保険制度
(2)保険医療機関など
(3)療養担当規則
(4)公費負担医療制度
(5)医療関係法規
(6)介護保険制度
(7)診療報酬請求

実技

実技試験は、入院・外来それぞれのケースにおいて診療報酬明細書作成を行います。合計2問の出題です。

医療事務資格で在宅受験が可能な試験はある?

医療事務関連の資格試験には、インターネットなどを利用して、在宅での受験が可能なものもあります。在宅試験なら、近場に試験会場のない地方にお住まいの方でも手軽に受けやすいです。また、仕事や家事でなかなか時間が取れないという方でも都合のいいタイミングで受けられます。

●在宅受験が可能な資格例
・医療事務技能審査試験…試験は在宅試験のみ
・医療事務管理士技能認定試験…在宅または会場受験を選択可能
・医療事務認定実務者試験…在宅または会場受験を選択可能

医療事務の資格を取得するメリット

医療事務の資格を取得することで、実務がスムーズに行えるようになったり、キャリアアップや転職に役立ったりといったメリットがあります。それぞれのメリットについて詳しくみていきましょう。

スムーズに実務が行える

医療事務の資格取得に向けて勉強した内容は、実務に必要な知識や技術です。より自信を持って業務を行えるようになるでしょう。

今まで医療事務に従事していなかった場合でも、実務の知識があることで、就職後スムーズに業務を進められます。

キャリアアップが目指せる

医療事務の資格を持っていることで、携われる業務の幅が広がる可能性があります。できる業務の幅が広がれば、キャリアアップも目指しやすくなるでしょう。結果的に待遇がよくなる可能性もあります。

資格手当がもらえる場合がある

勤務する職場によっては、資格手当を設けている場合もあります。医療事務の資格を保有していることで、手当がつき、無資格の人よりも多く給料がもらえる可能性があるでしょう。

転職時にアピールポイントとして役立つ

医療事務資格を取得していることは、転職活動でのアピール要素として役立ちます。医療事務職は、無資格・未経験でも就業可能です。しかし、職場によっては、資格保有者が優遇される場合が多くあります。

就職先の選択肢が増え、より自分の希望条件にあった就職先を見つけやすくなるでしょう。これまで医療事務として働いていた場合の転職であれば、実務経験年数と資格保有をアピール要素として活用できます。

医療事務の資格を取得するデメリット

医療事務資格を取得したからといって、必ず仕事がうまく進むわけではない点に注意しましょう。

医療事務は、患者さんや医療スタッフなど多くの人とやり取りを行う仕事です。資格試験で得た知識だけでなく、コミュニケーション力も欠かせません。試験によっては、コミュニケーションスキルを問う内容が含まれていますが、実際に人間を相手にするとうまくいかない場合もあるでしょう。実際の業務で経験を積み、コミュニケーションスキルを身につけることが大切です。

また、資格を取得するには費用や時間がかかります。事前に試験の難易度や合格率、在宅受験が可能であるかなどを確認し、忙しい日常の中でも効率的に学びを進めるよう意識しましょう。

医療事務の資格試験の勉強方法

医療事務の試験の勉強方法は主に3つのやり方に分けることができます。

独学

独学のメリットは費用を抑えられることです。自分で用意するテキスト代以外の費用がかからないため、とにかく費用を抑えたい人にはおすすめ。注意点としては、独学の場合、自分で勉強のスケジュールを立てることになり、徹底した自己管理が必須。途中で挫折してしまわないよう、合格という目標に向けてのプランとスケジュールをしっかり立てることが重要です。

専門学校

専門学校で勉強するメリットは、学習計画が立てやすいことです。講義に合わせて勉強するため、学習のペースがつかみやすく、自分の理解度・学習進捗度が把握しやすいです。しかし、場所や時間の制約を受けるため、普段の予定も講義に合わせることになります。時間とお金に余裕のある方におすすめです。

通信教育

通信講座では指定されたテキストなどの教材を使って、自宅で講義を受ける形で勉強ができます。毎日決まったタイミングで勉強時間をとることが難しく、学校には通えないという方にはおすすめです。基本的に注意する点は、独学と同様「自己管理能力」が求められる点で、確実に講義を消化できる勉強時間を確保しておく必要があります。費用については、独学よりも多くかかり、専門学校よりは抑えられます。

医療事務試験に落ちたときは

医療事務試験は、たとえ落ちてしまっても何度でも再受験できます。まずは気持ちを立て直し、不合格となった原因を考えてみましょう。自分の苦手な部分が分かれば、その部分を集中的に勉強し、次の試験に備えましょう。大雑把に予定を組むのではなく、ステップを踏んで見直すと、次に向けた有意義な立ち直りができます。

また、難易度が高すぎると感じた場合は、思い切って級を下げたり、受験する資格を変えたりするのも方法の一つ。不合格になっても次のチャンスに向けて、新たな気持ちで挑戦するのがおすすめです。

医療事務の資格に挑戦してみましょう

医療事務は資格が必須ではない仕事ですが、資格を取得することで実務に役立ったり転職時のアピール要素になったり、嬉しいメリットがあります。

医療事務関連の資格の種類は豊富です。実務に直結した内容の資格や、在宅受験可能な資格もあるため、自分に合ったものを選んでみましょう。
各資格の特徴を理解して、医療事務資格の試験にチャレンジしてみましょう。

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そだねー

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北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。

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