【簡単解説】医療従事者とは?医療事務も含まれる?その役割や今後の需要を徹底解説

2020/05/01

医療従事者と聞いて、あなたはどんな人を思い浮かべますか?多くの人は真っ先に医者や看護師を思い浮かべるでしょう。しかし、医療従事者はそれだけではありません。本記事では医療従事者とは何を表し、どんな職種に就いているか、その役割も簡単に解説していきます。

医療従事者とは

医療従事者とは、医療職、医療者と呼ばれることもあり、医療関係の業務に従事する人です。また、厚生労働省は医療従事者の範囲を以下の有所得者に限定しています。

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、歯科衛生士、診療放射線技師、歯科技工士、臨床検査技師、衛生検査技師、理学療法士、作業療法士、視能訓練士、臨床工学技士、義肢装具士、救急救命士、言語聴覚士、管理栄養士(栄養士)

医療事務は医療従事者に含まれる?

厚生労働省の定義からみると、医療従事者の範囲に医療事務は含まれていません。しかし、医療事務も医療関係の業務に従事する人であり、広義では医療従事者に含むという見方もあります。

厚生労働省は2010年から、医師だけでなく様々な分野に秀でた医療従事者同士で業務を補い合う、チーム医療を推進しています。チーム医療において医療事務も、医師の業務負担を減らし、診察をスムーズにする存在として注目されている職種です。

医療従事者の職種

職種(人数) 概要
医師
(304,759人)
患者を治療する「臨床医」と、病気を研究する「研究医」に分かれる。臨床医は、患者を治療する医療チームのリーダーのような役割となる。
歯科医師
(101,551人)
虫歯や歯周病の治療、抜歯、虫歯の予防検診など、歯に関する治療を行う。
薬剤師
(230,186人)
処方箋に基づき、医薬品を調剤して患者に提供する。ドラッグストアで市販薬についてアドバイスをする人、製薬会社で医薬品の製造する人も。
保健師
(62,118人)
患者や地域住民の保健指導や健康管理を行う。感染症発生時や災害時などの健康管理、認知症高齢者の相談に乗るなどの仕事も。
助産師
(39,613人)
日本では女性のみが就ける職種で、分娩時の助産や妊婦への指導を行う。
看護師
(1,210,665人)
医師の指示により、治療のサポートを行う。患者の検温、検査、投薬など、医療スタッフと連携して行う。看護師国家試験に合格することが必要。
准看護師
(347,675人)
医師や看護師の指示により、治療のサポートを行う。医療行為の範囲は看護師と同じ。国家資格ではなく公的資格。都道府県による試験に合格することが必要。
理学療法士
(77,140人)
医師の指示を受け、身体に障害を抱える患者に対して「起きる、立つ、歩く」といった基本的な身体機能のリハビリ指導を行う。
作業療法士
(42,136人)
心身に障害を抱える患者に対して、食事、入浴、手芸や絵画などの日常動作を通してリハビリ指導を行う。社会適応能力を高め、社会復帰を支援する。
視能訓練士
(7,733人)
医師の指示を受け、目の不自由な患者に対して、検査、治療を行う。学校での集団検査、視力が低下した高齢者へのリハビリなども。
言語聴覚士
(14,252人)
「話す、聞く」などの言語を用いたコミュニケーションに障害を抱えた人のリハビリ指導を行う。
義肢装具士
(104人)
医師の処方により、義手義足を作り、患者の身体に合わせて調整を行う。車いすや杖などの補装具の制作を手掛けることも。
診療放射線技師
(50,960人)
医師の指示を受け、レントゲンやCTスキャンを用いて、診療画像の撮影、ガンなどの放射線治療を行う。
臨床検査技師
(64,080人)
患者の身体検査を行う。患者の血液、尿や便などの検体を採取して検査したり、医療機器を用いて脳波や心電図をとって検査をしたりする。
臨床工学技士
(23,741人)
医師の指示を受け、人工透析装置や人工呼吸装置などの生命維持管理装置が、異常や故障を起こさないよう管理する。
あん摩マッサージ指圧師
(116,280人)
マッサージや指圧の技術を用いて、患者の身体機能を改善させる。禁忌症、脱臼、骨折の症状を除き、医師の指示なしで患者の治療ができる。
鍼灸師
(230,055人)
「はり」「きゅう」を用いて、健康状態の改善、治療を行う。鍼灸師という資格はなく、「はり師」と「きゅう師」の2つの資格に分かれている。
柔道整復師
(68,120人)
骨折、打撲、脱臼、捻挫などのケガに対して、整復、固定などの施術を行う。イメージとしては、接骨院やスポーツトレーナーなどにあたる。
救急救命士
(56,415人)
医師の指示のもと、心臓マッサージや輸血の点滴、気道の確保など、救急救命措置を行う。生命の危機、人命を救う重要な状況に直面することが多い。
参考:厚生労働省「平成30年版厚生労働白書


主に上記の表に書かれている職種に就いた人などは、医療従事者と呼ばれています。また見方にもよりますが、医療従事者の範囲は広く、この他にも医療従事者の職種はさまざまです。職種名の下にある数字は、厚生労働省が公表している「平成30年版厚生労働白書」を参照した、日本で確認できる各職種の従事者人数を記載しています。

基本的に医療従事者は生命に関わる重大な仕事を行う職種に就いています。医療に携わる職種は専門性の高い能力を求められ、国家資格が必要なものも多いです。また、医療分野は日々進化していくため、常に最新の知識・スキルを磨くことが求められます。

医療従事者の職場

・病院
・クリニック
・薬局
・助産所
・歯科技工所
・介護老人保健施設…など

医療従事者は、医療機関に勤めているか、自営で開業している人がほとんどです。また、病院やクリニックだけでなく、介護施設や、保育所、福祉施設でも、医療従事者は求められています。医療とは関係のない企業に就職して健康指導を行ったり、美容施設で施術のカウンセリングやフォローをしたりして働く医療従事者もいます。

医療従事者の役割

医療従事者の役割は職種にもよりますが、病気やケガを直すだけではありません。患者を守るためには、分かりやすく症状や今後の対応を伝えるコミュニケーション能力も必要です。病院に通う患者は、何かしら体に不調を感じています。過度な不安を取り除いて心身ともに健康な状態へ回復させることも医療従事者の重要な役割です。

医療従事者の重要性

そもそも日本が現在抱えている問題の一つが、医師の人数不足。それにも関わらず医療業界は年々複雑化が進んでおり、医師だけでは対応できない医療現場も多いです。人体に起こる幅広い症状と戦わなければならない医療現場では、どの分野の医療従事者もなくてはならない存在です。

またもう一つ問題として挙げられているのが、医療現場で医師の多くが事務作業を行っていること。この問題を見て、医療業界ではきちんと医療事務員を配置して、医師が診察に集中して力を注ぐ体制づくりも重要視されています。

医療従事者になるメリット

医療従事者になるメリットとして挙げられるのは、仕事を失いにくいという点です。医療という専門性の高い職業経験を積んだ人材は貴重であり、高齢になっても医療業界において求められやすくなります。それに加えて日本は高齢化が進んでおり、今後も患者が増えていくと予測されています。多くの患者に対応するためには、多くの医療従事者が必要です。

また、必要な医療従事者は医師だけではありません。様々な手続きや連携を行う事務職員も、医療現場の負担を軽減し、患者をスムーズに救うため必要な人材です。人手を募集している医療施設は多く、就職先は数多く存在します。

医療従事者は専門性の高い知識やスキルを持ち、社会的需要が大きい

医療従事者は、医療に携わる人を表しており、医療従事者を示す定義は見方によって変わります。しかし基本的にどの職種においても、人の健康、果ては命を救う医療従事者は、必要な能力や背負う責任が大きいと言えます。しかしその分、救われた患者やその家族などの関係者から送られる感謝は大きく、やりがいのある仕事です。

医療従事者になると、今後の社会において求められる貴重な人材へと成長することが期待できます。興味がある場合は、まずはどの職種を目指すか決めるためにも、どんな知識や心構えが必要でどんな求人があるのかなど、調べてみましょう。

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