保育士の資格なしでも働ける保育補助とは?仕事内容・給料・求人情報を解説
著者: めんたいパスタ
更新日:2024/03/12
公開日:2019/07/21
保育士の資格なしでは、保育に携わる仕事はできない、と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。無資格でも保育に携わりたい人には、「保育補助」がおすすめ。ここでは、保育補助の仕事内容や働く際のメリット、デメリットについて解説します。あわせて求人情報もご紹介するので、保育職に興味のある方はぜひチェックしてください。
目次
無資格でも保育士として働ける?
保育士として働くためには、国家試験資格を保有していることが条件です。そのため、保育士の資格を持っていない場合には、保育士としては働けません。保育士の資格を取得するには、受験資格を満たした上で保育士試験に合格する必要があります。
一方で、資格を保有していなくても始められる「保育補助」という仕事もあります。資格なしで保育業務ができる保育補助について、以下で詳しく紹介します。
資格なしでも働ける保育補助とは?
保育士の資格がないからといって、保育に携わる仕事を諦める必要はありません。無資格でも「保育補助」として保育業務に携わることができます。
無資格でも働ける「保育補助」は、保育所や保育施設などで人員不足が問題となっている社会では欠かせない存在です。
保育補助の求人は、比較的充実しています。そのため、保育施設などで経験があったり、子育て支援員研修(各自治体で独自に実施)を修了したりしている場合は、採用で有利に働くでしょう。自身の子育て経験を活かして、再就職を目指す人にもチャンスの多い職業です。
保育補助の仕事内容
保育補助の仕事は、基本的に保育士の仕事内容と同じです。具体的には、保育業務といわれる、ミルク、オムツ替え、食事の準備と後片付け、遊びの時間の引率と監督、子どもが施設で過ごす時間のお手伝いをする業務を行います。
小さな運営体系をとっている園などは、園内の清掃、トイレ掃除などを保育補助が行うところもあり、雑務処理を兼任するケースもあるようです。また、1年間で行われる子ども向けの行事、保護者との催し物などの準備も保育士と協力しながら進めていきます。
壁の飾りつけ、保護者への印刷物の準備、ミーティング用の資料準備など、忙しい保育士のサポートも保育補助の大切な仕事です。
無資格でできる保育補助と保育士の違い
保育補助は、無資格で仕事ができます。資格を所持している保育士との違いについて紹介します。
雇用形態が違う
保育補助は、アルバイトやパートで雇用されるところがほとんどです。都市圏では正社員雇用をするところもありますが、サポート的役割として短時間就業になる場合が多いでしょう。
保育施設でも認可と無認可を比べると、後者に保育補助が多く雇用される傾向がみられます。国の認可でないので規制が少なく、付加価値のあるサービスを提供できるためです。
しかし、保育者不足に頭を抱える保育所も多数あります。そのため、正社員よりもパートで雇用できる保育補助求人が中心となるわけです。
責任のある業務につかない
保育補助は資格がないため、クラスの担任などの責任あるポジションにつくことはありません。仕事内容は保育士とほぼ同じですが、保育士の指示に従ってサポート役として業務をこなします。
そのため、どんな業務を行うにしても、個人的に責任を負わなくてはならない状況にはなりません。あくまでも保育士のアシスタント的立場なので、決断を迫られるような場合は連携する保育士の最終判断によって業務が遂行されます。
実績を積みながら勉強できる
保育士資格を将来取得したい方にとって、「保育補助」として働くのはメリットがあります。なぜなら、実績を積みながら保育士資格の勉強ができるためです。全くの未経験から保育の世界に入ったとしても、保育補助としての実践は資格取得に役立つといえます。
また、保育補助の雇用形態はパートやアルバイトが多いため、子育てと両立しながら資格取得を目指す方にも魅力のある仕事です。
保育補助の平均給料・時給相場はどのくらい?
厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、保育補助の平均年収は381.9万円です。雇用形態の多くはパートやアルバイトのため、一般的には時給制で給料を受け取ることになるでしょう。その場合の時給は、大体1000~1200円程度です。
また、時給は地域相場に対応しているため、相場が高めの東京都や神奈川県、大阪府などでは時給が1500円になることもあります。時間帯によっては、1800円以上になるケースも。求人を見る際は、時給も確認しましょう。
保育補助として働くメリット
保育補助として働くメリットとして、主に上記の3つが挙げられます。それぞれについて詳しく紹介します。
未経験・無資格でも働ける
保育士の資格や経験がなくても働けることが、保育補助の最大のメリットでしょう。保育士の資格取得には、時間やお金が必要です。小さい頃から保育士になりたいと目標を立て、そのための学校に通っている場合には資格取得がしやすいですが、社会人になりイチから資格を目指すのは容易ではありません。無資格だけど、子どもと関わる仕事がしたいという人におすすめです。
プライベートも充実させやすい
保育補助は非常勤での雇用形態がほとんどで、正社員と比べると勤務日や勤務時間を調整しやすいメリットがあります。仕事に追われ過ぎず、プライベートも充実させやすいでしょう。時間に余裕が生まれるため、やりたいことがある、資格取得を目指したい、という人にもぴったりです。
資格取得の補助金がもらえる
保育補助として働いている間は、保育士の資格取得のための補助金が支給されます。経済面で資格取得のサポートがあるため、最終的に保育士として働きたい人には嬉しいメリットでしょう。
また、保育補助として働くことは保育士になっても役立ち、保育園勤務の経験がある状態でスタートできるため、無資格の方はまず保育補助の仕事に就くのがよいかもしれません。
保育補助として働くデメリット
無資格で働ける保育補助は、メリットばかりに目がいきがちです。デメリットについても知っておきましょう。
保育士と比べて給与が低い傾向にある
保育補助は、雇用形態がパートやアルバイトの場合がほとんどのため、正社員と比べると給与が低いことが多い傾向にあります。時給となると、毎月の勤務時間に応じて給与も変わり、収入が安定しにくい点に注意しましょう。しかし扶養内で働く場合、収入を調整しやすい点はメリットともいえます。
サポート業務がメインになる
保育補助は、保育をサポートする業務がメインとなり、施設によっては掃除や片付けなどの雑務が多い可能性もあります。子どもと触れ合えると思って就職してみたものの、ほとんど触れ合う時間がない、とがっかりするケースも。
仕事内容は各保育園によって異なります。面接時に自分の希望とする業務かどうか確認するとよいでしょう。
【ソラスト】保育補助の求人例を見てみよう
実際に保育補助ではどのような求人があるのか、実例をご紹介します。
【東京の保育補助求人例】
施設 | ソラスト成増保育園 |
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仕事内容 | 保育補助 |
給与 | 時給 1,113円 〜 1,630円 |
シフト | 週1日〜週5日 08:00 〜17:00 [ 月〜土 ※祝休 ] 年間休日数 126日 |
応募資格 | 学歴不問 必須PCスキル:文字入力のみ 未経験OK 無資格OK |
勤務地 | 東京都板橋区成増3-13-1 |
こちらの求人例はソラジョブ保育士に掲載されている求人情報をもとに「例」として作成しています。
無資格でも就業できる保育補助求人は豊富!
小さなお子さんをお持ちのお母さんが早期復帰をする家庭も多く、育児の現場では保育者不足が問題視されています。そんな中、無資格でも保育に携われる「保育補助」の仕事に注目が集まっています。
保育補助はパートやアルバイト雇用が多いため、プライベートの時間も充実させやすいのがメリットです。さらに、保育現場での実務経験を積めるため、キャリアアップにもつながります。最終的に保育士になりたい方は、資格取得のための補助金制度も活用しましょう。
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著者プロフィール
めんたいパスタ
人材紹介業、サービス業、障がい者雇用の分野で採用業務に従事した経験がある女性スタッフ。現在は保育分野の採用担当として、業務を通じて保育園で働くスタッフの負荷軽減になることを目標として活動している。