診療情報管理士に転職する方法とは?未経験採用の求人はあるの?
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2021/12/09
医療現場のIT化が進んでいることからも、今後診療情報管理士の需要が高まると言われています。そのため専門職、かつ将来性が高い診療情報管理士への転職を検討している方もいるのではないでしょうか。そこで今回は診療情報管理士への転職に関する気になるポイントをご紹介します。合わせて未経験採用が可能な求人もご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
診療情報管理士に転職する方法とは
結論からお伝えすると、診療情報管理士への転職は誰もが可能です。しかし医療知識が必要かつ、データを扱う専門知識が必要な職であることからも、採用の難易度は高い傾向にあります。そのため医療機関で働いたことがない、データを扱う仕事が初めてという場合には、少しハードルが高いでしょう。
そこでおすすめなのが、診療情報管理士の資格取得を目指すことです。資格は就業において必須条件ではありませんが、資格があることで採用に有利になります。また一般的に資格所有を必須としていないとはいえ、資格所有や直近で資格取得の予定を応募条件としている求人は多く見られます。
診療情報管理士認定試験を受けるためには、下記の資格条件を満たすことが必要です。
①一般大学・短大・専門学校を卒業している場合:2年の通信教育課程を修了する
②日本病院会認定の大学・専門学校を卒業している
日本病院会認定の学校を卒業していない場合は、2年の通信教育を受けることが必須です。また通信教育を受けるにあたっても、下記の条件を満たしている必要があります。
①原則として2年制以上の短期大学、または専門学校卒以上の学歴を有する者
②現在病院に勤務している場合は、最終学歴が高卒でも可能
③医師や看護師など特定の資格を有する場合は、専門課程へ編入が可能
受験を検討している場合、ご自身の最終学歴、現在の職種に応じて受験資格取得のためのルートが異なることを押さえておきましょう。
受験資格を満たしている場合、毎年2月に実施される「診療情報管理士認定試験」が受験できます。試験の平均合格率は、直近過去3年間で54.6%と難易度は高い傾向にあります。
診療情報管理士認定試験や受験資格については、こちらでも詳しく解説しているため、参考にしてください。
診療情報管理士の特徴的な働き方とは
診療情報管理士は、医療従事者の中でも事務職の要素が強い点が特徴です。そのため病棟や院内の患者さまと直接接する機会はなく、一般的に夜勤もありません。また労働時間や休日、給与のような労働条件は、病院事務職と同じ扱いになるケースが多く見られます。
診療情報管理士は、主に総合病院のような規模の大きい病院に就業することが多く、配属は「診療記録管理室」「病歴・図書室」「診療情報管理部門」などです。それ以外では事務部門の「医事課」や「医療情報課」に配属されるケースもあります。
診療情報管理士の雇用形態とは
診療情報管理士として就業する場合、正社員、パート、契約社員、派遣社員の雇用形態があります。そのためライフスタイルに合った働き方を選びやすいでしょう。
ここでは実際の求人例を参考に、雇用形態別に見た診療情報管理士の特徴や働き方をご紹介します。
診療情報管理士正社員の特徴
正社員として働く場合、実務スキルを問われるDPCやコーディングなどが主な業務となります。また適性やスキルに応じて、業務改善の提案などを行う管理業務を任される場合もあります。
基本的に雇用期間の定めはなく、給与は月給制です。土日祝休みの平日コアタイムでの勤務となり、一般の会社員と同じようなワークスタイルとなります。
診療情報管理士パートの特徴
パートの場合、基本的には平日週2日〜、時間と日数は就業先と相談可能です。パートの場合正社員と比べて出勤日数が多くないため、コーディングやサマリー業務など責任の重い業務は担当しない場合もあります。そのため診療録や診療内容などの記載確認、書類や承認の不備確認など、事務的な業務が中心となります。
業務の難易度が高くないため、資格は所有しているがブランク明けで不安、直近で資格取得を予定している方におすすめできる雇用形態です。
雇用期間の定めは1年ごとにあり、給与は時給性となります。パートでも職場の福利厚生や資格取得支援制度などを活用することが可能です。
診療情報管理士契約社員の特徴
契約社員の場合、雇用期間の定めがり、契約期間終了後に正社員へと変更することが可能です。業務内容や労働条件、仕事内容などは正社員とほとんど変わりなく、給与も月給制となります。
契約社員であっても、就業に資格所有が必須のケースもあります。また実務経験がなくても資格を所有していれば応募可能な求人もあるため、資格を所有したての方や実務に慣れていない方には、契約社員がおすすめです。
診療情報管理士派遣社員の特徴
派遣の場合、即戦力を必要としている職場も多く、資格所有を必須としている求人も多く見られます。派遣の特徴は、勤務日数や時間を相談できる点です。週3〜4日勤務、または午前のみの勤務も可能となります。
雇用期間の定めはなく、給与は時給制です。派遣は経験年数に応じて給与が優遇されることもあるため、経験が長い場合は少ない勤務日数でも正社員と同等の給与が狙える可能性があります。
仕事内容はデータ入力・管理のほか、電話対応や受付、会計など医療事務業務のサポートを行うケースもあります。
診療情報管理士への転職に年齢制限はある?
転職を検討するにあたり、年齢制限は気になるポイントではないでしょうか。基本的に、年齢制限を定めているものはありません。そのため診療情報管理士へは、何歳でも挑戦することが可能です。また年齢制限が少ないことからも、焦らずに資格取得へ臨めるでしょう。
未経験可 ソラストの診療情報管理士の求人例
職種 | 診療情報管理士 |
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仕事内容 | ・DPC(診療群分類包括評価)コーディング実務 ・コーディングチェック、確認、修正など 診療情報管理士の資格をこれから活かしたい方、資格をお持ちであれば実務経験はなくてOK!ソラストでチャレンジしてみませんか? DPC経験がある方はこれまでの経験を活かしてさらなるスキルアップが可能です。 |
給与 | 月給195,000円〜 ※経験により考慮します 交通費支給あり/残業代別途全額支給 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 08:30〜17:15 [ 月 火 水 木 金 ] ※祝休 |
応募資格 | 学歴不問 必須PCスキル:文字入力 必須資格:診療情報管理士 近く資格取得予定の方も可能 |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) |
求人の特徴 | 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、制服貸与、資格取得支援制度、資格取得奨励金制度、社員持株会制度、ウェルカムバック制度 |
資格所有、または資格取得予定の方であれば、未経験でも可能な求人例です。資格取得支援制度もあるため、活用しながら実務スキルを身につけることができます。診療情報管理士の業務だけでなく、適性やスキルに応じて管理業務を任されることもあるため、幅広い実務が学べます。
またウェルカムバック制度や育児・介護休暇なども利用できるため、ライフスタイルに合わせて長く働き続けられるでしょう。
診療情報管理士への転職は誰でも何歳でも可能
今回は診療情報管理士の転職についてお伝えしました。
診療情報管理士は今後も需要の高まる職種であり、手に職をつけたい場合には最適です。業務の専門性が高いため、資格所有・取得予定を条件としている求人が多い傾向にあります。そのためまずは資格取得も視野に入れて、診療情報管理士への転職を目指してみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。