「医療事務はやめておけ」ってホント?悪い評判について調査
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2022/11/24
「医療事務はブラック」「医療事務はやめとけ」との声を、一度は聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。医療事務は事務職の中でも専門性が高く、医療機関で働く特性上、将来性も高い職種です。しかしながら、あまり良くない印象が根付いているのも事実です。今回は、「医療事務はやめておけ」と言われる理由と合わせて、医療事務として働くメリットや向いている人の特徴をお伝えします。
目次
医療事務はやめとけと言われる理由4選
医療事務は人気の仕事である一方、「ブラックだからやめとけ」との声が囁かれることもあります。これは一体なぜなのでしょうか?「ブラックだからやめとけ」と言う方の心理について、4つを詳しくみていきます。
ブラックな職場は人による
医療事務の職場は医療機関ですが、ひとくちに医療機関といっても忙しさや風土など職場の特徴は千差万別です。その分、合う合わないも人によって大きく異なるでしょう。
また医療事務に限らず、医療業界は従事者が不足していることで、人手不足の傾向にあります。十分な数の医療事務がいないことで、1人あたりの業務量が多くなってしまうこともあるかもしれません。自分に合っていない職場に入ってしまうと、人間関係や仕事への熱量などにギャップを感じてしまいます。
こうしたことから、ブラックと言われることもあるのです。
人間関係が大変
医療機関は医療事務だけでなく、医師や看護師、専門技師の方など、多くの方が働いています。それだけ多くの人がいれば、少なからず合わない人や苦手な人も出てくるでしょう。
一方で小規模な医療機関であれば、少人数の中で人間関係を築いていかなければなりません。そのため、上司や同僚に苦手な人がいたり、職場の雰囲気自体が悪かったりする場合には、毎日の出勤が憂鬱になってしまうこともあるでしょう。
このように、人間関係で悩んでしまう場合には、今の職場がブラックに感じてしまうこともあるかもしれません。
患者さんからのクレーム対応
多くの場合、患者さんとのやり取りは「感謝を言われた」「ねぎらいの言葉をかけてもらえた」など医療事務にとってやりがいにつながることも多い業務です。しかし医療機関の窓口を担当する立場上、患者さんからのクレーム対応も多い仕事と言えます。
来院する患者さんは不安を抱えている方も多いため、普段気にならないちょっとしたことに敏感になってしまう方もいます。スタッフの対応が冷たかった、待ち時間が長かったなど、近くにいる医療事務に鬱憤をぶつける方も珍しくありません。自分に非がなくとも理不尽なクレームを受けるパターンもあり、精神的に辛くなってしまう方もいます。
業務範囲の広さ
医療事務は日々患者対応をしながら書類やレセプト作成をするなど、マルチタスクに追われます。医療事務の主要な業務である受付やレセプト以外にも、様々な業務をこなす方も少なくありません。業務の幅が広い分やりがいのある仕事と言えますが、人によっては大変と感じることもあるようです。
医療事務は魅力的?医療事務として働くメリット
ブラックなイメージを持たれがちな医療事務ですが、医療事務として働くことは悪いことばかりではありません。医療事務をやめたい、将来医療事務を目指すか不安に感じている方は、医療事務として働くメリットも押さえましょう。
将来性が高い
高齢化により今後医療需要はますます増加するのに加え、AIには代替できないコミュニケーションが重視される職種である点で、医療事務は将来性が高い職種といえます。現状でも人手不足にある医療事務は、今後少子高齢化により状況は悪化しつつあります。今から医療事務になれば将来的にスキル・経験も十分な状態で働くことができ、手に職をつけて長く働き続けることができます。
ブランクがあっても復帰しやすい
医療事務は経験が重視される職種である点で、長い目で見ると働くメリットが大きいといえます。具体的には、出産・育児で一度職を離れても、過去の経験があれば復帰先が見つけやすいといったケースも。そして医療機関という特性上、職場の選択肢も多く、どの地域に行っても就職・転職先が見つけやすい点もメリットの1つ。結婚や家庭の事情で引っ越しが発生しても、働き口が多いため仕事探しに困ることは少ないでしょう。
未経験・無資格でも始められる
国家資格が必要とされる職種が多い中で、医療事務は未経験・無資格からでも始められる職種です。この点が医療事務の悪い点に影響しているのも事実ですが、一方で学歴や経験、資格が問われずに仕事に就ける点はメリットといえます。「手に職をつけたい」「将来性のある安定した仕事がしたい」となった場合、多くは仕事に就くまでの難易度が高いことが多いでしょう。しかし医療事務は敷居が低いため、多くの人にチャンスがあります。
キャリア・給料アップしやすい
医療事務は勤続年数を重ねる、資格を取得することでキャリア・給料アップが目指しやすい職種です。頑張り次第で昇給・昇格も可能であるため、仕事を続けるモチベーションも持ちやすいといえます。未経験・無資格から医療事務になった場合でも、経験を積み、資格を取得することで目に見える成長が実感できる点でやりがいも大きい仕事です。
医療事務に向いている人の特徴
医療事務に限らず、どの仕事も悪い点はあります。そして最終的にその仕事を続けていくか否かは、向き・不向きも関係します。医療事務の適性があるのなら、将来性もあり手に職がつけられる医療事務をやめるのはもったいないです。ここでは、医療事務に向いている人の特徴をご紹介するため、ご自身に適性があるかをチェックしてみてください。
人と関わることが好き・苦でない
医療事務は患者さんをはじめ、医師や看護師など多くの人と関わる立場にあります。日々多くの人と接するため、人と話すことが好き、関わることが苦でない方には適職です。医療機関の顔としての役割も持つため、どんな状況でも笑顔で対応できる人、コミュニケーション能力に自信がある人は医療事務として活躍できます。
丁寧に仕事できる
医療事務の仕事はスピード勝負である一方、正確性が求められます。カルテの内容を間違えない、データを正しく入力することなど、丁寧に仕事を進めることが重要です。集中力を保って業務に臨める、緻密な作業を苦に感じない人は医療事務に向いています。
人に感謝されることにやりがいを感じる
医療事務は、患者さんに感謝されることも多い立場にあります。人の役に立ちたい、感謝されることにやりがいを感じる方は医療事務に向いています。この点にやりがいが感じられれば、辛いことがあっても仕事を続けるモチベーションにもつながります。
「やめとけ」と言われるけど医療事務として働きたい!転職も1つの道
医療事務はやめとけと言われる理由は多々ありますが、すべての人に当てはまるわけではありません。また医療事務は手に職をつけられる専門性の高い職種であり、将来性も高いなど働くメリットもあります。働くメリットや適性をふまえ、医療事務として働き続けたいが今の職場は難しいという場合、転職も1つの道です。
ソラジョブでは豊富な医療医務求人を扱っているため、条件にあった職場を見つけてみてください。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。