営業スキルを武器に医療事務へ!やりがいある「人と関わる」仕事に出会えた
前職
一般企業の営業現職
医療事務Aさん(30歳)
更新日:2024/03/27
公開日:2024/03/27
今回は、医療事務への転職体験談をご紹介します。営業職から医療事務という全く異なる業種へ、どのように転職をしたのか気になる方もいるでしょう。無資格、未経験から医療事務へ転職活動をする際に大変と感じたことなどを紹介します。医療事務に興味がある、転職したい、という方はぜひ参考にしてみてください。
目次
【転職者プロフィール】
名前 | Aさん |
---|---|
年齢・性別 | 30歳・女性 |
前職 | 一般企業の営業 |
現職 | 医療事務 |
【前職】人と関わることが好きで営業職に
もともと家族や友人、知人など人と話すことが好きだったことから、新卒で営業職を選び、就職しました。仕事内容は主にルート営業で、さまざまな企業を回り必要とされるであろう商品を紹介し、時には、飛び入りで訪問もしていました。顧客と直接やりとりし、課題を解決するために提案できることや、相手から感謝の気持ちを直接伝えられるなど、営業職に大きなやりがいを持っていました。
ノルマと残業がしだいに大きなプレッシャーに
営業職は、コミュニケーションが好きな自分に合っていると感じながら仕事をしていました。しかし、どうしてもノルマはあります。売り上げにこだわり、同僚と競い合わなければならないことにプレッシャーを感じるようになっていきました。新人の頃は、まだ入ったばかりだから、とそれほど重くのしかかりませんでしたが、1年目、2年目と経験を積んでいくうちに、「同僚よりノルマを達成しなければ」、「新人に負けていては困る」など、自分で自分を追い込むことも。また、残業が多いことでワークライフバランスが崩れがちなことも気になり始めました。
専門性を高めて、生活とバランスが取れる仕事に就きたい
新卒で就職し営業職として仕事を続けてきましたが、30代を迎える直前になり、もっと専門性を高めていきたいと感じるようになりました。もちろん、このまま営業職を続けていくことでも、コミュニケーション能力にさらに磨きをかけていくことはできます。しかし、もっと確かな専門性を身につけてみたいと思うようになったのです。また、生活と仕事のバランスを重視して働きたい、とも思うようになりました。
医療事務スタッフの安心感ある対応にひかれて転職を決意
母に付き添ってクリニックにかかったとき、医療事務スタッフの対応に魅力を感じました。自分が営業職として働いていたこともあり、明るい笑顔で患者さんに寄り添い、心にやすらぎを与えるコミュニケーション能力に「すごいな」と強く思ったのかもしれません。医療事務は病院の顔という役割もあり、対応の仕方によって病院自体の印象も変わってしまいます。
自分も困っている人のそばに寄り添い、力になれる仕事をしてみたいと思い、医療事務に興味を持つようになりました。
生活に合わせて働きやすいことも後押しに
医療事務の仕事について調べるうちに、生活スタイルが変わっても働きやすいことを知りました。営業の仕事は残業も多く、帰宅しても食事と入浴、そして寝るだけで、また翌日出勤する、という日も少なくありません。自分の時間を充分にとることができないなかで、もっと丁寧な暮らしがしたいとも感じていました。
医療事務の仕事は正社員だけでなく、契約社員やパート、アルバイトなど柔軟な働き方ができます。自分が得意とし、営業職として培ってきたコミュニケーション能力も役立てることができ、まさに自分がやりたい仕事として適していると感じました。
転職活動をスタートするときに準備したこと
・転職先への希望を「転職の軸」として考えた
・医療事務の仕事について理解を深めた
・医療事務の資格や求められる能力について調べた
転職活動を始める際に、まず前職への不満や自分がやりたい仕事をもとに「転職の軸」について考えました。前職では日々の時間に追われるなかで、どんどん不満はたまっていったのですが、それをきちんと整理しなければ、同じような仕事を選んでしまう可能性もあるなと思いました。そこで、具体的に何が不満なのかを洗い出し、本当に自分がやりたい仕事は何なのかを書き出してみたんです。
また、転職するとしても、自分が望むことを100%叶えることは難しいことも分かっていました。あれもこれもと望んでいては、本当に自分が望むことがあやふやとなってしまう危険性もあるなと。なので、「これだけはどうしても譲れない」と思うことは何なのか、自問自答し、リスト化しました。
医療事務の仕事について理解を深めた
母に付き添った際のクリニックで医療事務として働いている方を見て、自分の理想とする働き方だと感じていたものの、医療事務とは具体的にどういう仕事なのかを深く知りませんでした。まず、医療事務の詳しい仕事内容や役割を調べていきました。受付や会計業務は実際に働いている姿を見て知っていましたが、レセプト業務は知らない世界でした。
またクラーク業務について知り、規模の大きな病院では、外来クラークと病棟クラークに分かれ仕事をしていることに興味を持ちました。
医療事務の資格や求められる能力について調べた
医療事務の仕事に魅力を感じたものの、営業職として長年働いてきた自分が、業界も全く異なる医療業界で働けるのか不安もありました。未経験で資格もない自分でも、医療事務に転職ができるのか、できても仕事ができるのかと感じることも。
しかし、今から勉強して取得できる資格があるかもしれないと、転職に役立つ医療事務関連の資格を調べました。また、働くうえでどんなスキルや能力が必要なのかを調べ、医療事務として働いている自分を想像し、足りない部分について考えてみました。
医療事務への転職活動で大変と感じたこと
医療事務への転職活動を始め求人を探していると、「経験者優遇」や「資格保有者優遇」などの求人も多くあり、「はたして未経験、かつ無資格の自分が転職できるのか」と不安に感じました。求人をみていて、いいな、と思う求人は条件が厳しく、なかなか応募できる求人が見つけられず、毎日求人を検索してはため息をつくという期間もありました。
そんななかでも未経験者歓迎や、無資格でもOKという求人もあり、自分でも転職ができるかも、と励まされながら転職活動を続けました。
営業経験とコミュニケーション能力を積極的にアピール
社会人として働いた経験はあっても、医療事務については素人です。しかし、営業経験で培ったスキルやコミュニケーション能力は、医療事務でも役に立つと信じ、特に強みとしてアピールしました。「未経験・無資格歓迎」の求人に応募し、人と関わる仕事が好きだということを伝えることで、医療事務の仕事がしたいという熱意が伝えられたのではないかと思っています。
職種は違っていても、根本の「人と関わる」仕事であるという共通点を武器に転職活動を行いました。
転職活動と並行して資格の勉強もスタート
転職活動のかたわら、資格の勉強もスタートしました。転職のためという側面ももちろんありますが、転職できた後にスムーズに仕事ができるよう、知識を身につけておきたかったからです。実務経験のある方にはかないませんが、何も知識がないまま仕事を始めるよりは、少しでも知識を持ってスタートしたいと思いました。
また、面接で資格の勉強をしていると伝えることは、本当に医療事務の仕事を目指している、というアピールにもつながったと思います。
患者さんに寄り添い、じっくりサポートできることがやりがい
転職活動を行い、無事、地域密着型のクリニックの医療事務への転職に成功しました。資格取得の勉強をしていたとはいえ、実務となると慣れないこともありました。しかし、人と関わる仕事である、という前職との共通点もあり、周囲のサポートを受けながら徐々に医療事務の仕事に慣れました。
今は、地域の患者さんに対して、じっくりサポートできることにやりがいを感じています。
医療事務への転職を目指す人に伝えたいこと
医療事務は、未経験・無資格であっても転職ができます。新しい分野に挑戦することは不安も大きく、転職できるだろうか、転職できたとしてきちんと仕事がこなせるだろうか、と感じることもあると思います。しかし、前職がどのような職種であっても、何かしら共通点はあるのではないかなと。自分の場合は営業職であったことから、そこで身につけたコミュニケーション能力を強くアピールしました。
医療事務未経験の方は、今までの就業経験から身につけたスキルや能力をアピールすることをおすすめします。
未経験でも転職できる!医療事務にチャレンジしましょう!
今回は、営業経験から培ったコミュニケーションスキルを強くアピールし、営業職から医療事務に転職された方の体験談を紹介しました。Aさんは無資格で未経験だということで、転職前には不安も感じながらも、医療事務の資格の勉強もしながら転職活動されるなど、前向きにチャレンジしたことが転職成功につながったといえるでしょう。
ソラジョブでは、医療事務の求人を多くご紹介しています。未経験、無資格であっても応募できる求人もたくさんあります。新たな分野にチャレンジするのは、誰しも不安に感じるものです。しかし、医療事務の仕事をしてみたい!と感じるのであれば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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※本記事で使用している画像はすべてイメージ画像です。
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