医療事務とは?仕事内容や持っておくと役立つ資格などを解説

2020/01/10

テレビやインターネットの広告で人気の職業ランキング上位とされることの多い医療事務。一体どんな仕事をするのか、気になっている人も多いはず。今回は医療事務の仕事内容や働くメリット、持っておくと便利な資格などを紹介しながら、医療事務の魅力を伝えます。

医療事務とは

医療事務の活躍の場は、病院やクリニックをはじめとした医療機関。事務職だからといって、1日中デスクでパソコン作業だけをする仕事ではありません。医療事務の仕事は主に次の3つに分けられます。

・受付・会計業務
・レセプト業務
・クラーク業務

下記でそれぞれの仕事内容について解説していきます。

医療事務の仕事内容│受付・会計業務

医療事務といって多くの人が真っ先に思い浮かべるのが、この受付・会計業務ではないでしょうか。来院した患者さんを出迎え、そして診療後は「お大事に」と見送る役割を担う医療事務はまさに「病院やクリニックの顔」。事務処理能力だけでなく、接客スキルも必要とされる職種でもあります。具体的な業務内容は次の通りです。

診察券の発行と保険証の確認

初診の患者さんに診察券の発行をします。また、すべての患者さんに対し、月初めの受診時には保険証を提示してもらい、保険者番号や期限に変更がないかの確認を行います。

カルテの作成

カルテの作成も医療事務の仕事です。初診の患者が来院したら、保険証や問診票を見て、氏名や住所、保険証情報などの基本情報を記入します。

医療費の会計

医療保険制度の決まりに従って、一人ひとりの患者の診察内容に応じた医療費および請求額を計算し、会計対応をします。その後、次回来院予約手続きや薬局の案内をすることもあります。

医療事務の仕事内容│レセプト業務

レセプトとは「診療報酬明細書」のこと。医療機関の収入のほとんどは、このレセプトを各関係機関に提出することで得られています。つまり、レセプト業務を行う医療事務は、医療機関経営の重要な役割を担っているのです。レセプト業務では具体的に次のようなことを行います。

レセプト(診療報酬明細書)作成・点検

患者の診察内容をカルテにある診療情報から確認し、医療保険制度にのっとって診療報酬点数を計算、レセプトの作成を行います。また、作成されたものを点検し、間違いがあれば訂正することも仕事です。

診療報酬の請求

患者には、診療報酬の金額を差し引いた医療費を請求します。そして「国民健康保険団体連合会」や「社会保険診療報酬支払基金」といった各関係機関に、作成したレセプトを提出して、診療報酬を請求します。

医療事務の仕事内容│クラーク業務

規模の大きな病院にあるクラーク業務。病院や配属先(病棟/外来)によって仕事内容はさまざまですが、医師や看護師をはじめとした、他の医療スタッフと連携しながら、患者さんや病院の運営を支えます。

医師・看護師の仕事をサポート

事務対応や病室の手配などをすることで、患者さんと医師・看護師の間のコミュニケーションをスムーズにします。

診察室・検査室への案内

患者さんを診察室や検査室に案内するのも医療事務の仕事です。どの診療科を受診すればよいかわからない患者に適した診療科を案内することも。その他には、患者に予約や入院手続きといった説明をすることもあります。

医療事務関連の主な資格試験

医療事務は医療関係の職種としてはめずらしく、仕事をするのに必須の資格はありません。しかし、医療事務関連の民間資格は数多くあり、これらを取得することで、採用や給料アップの際に優遇されることがあります。特に、未経験者の場合は経歴をアピールすることが困難ですが、資格を持っていることで、向上心や適性をアピールできるようになります。

働きながら資格を取得することも可能なので、医療事務になりたい人、医療事務に従事している人も目指してみてはいかがでしょうか。医療事務の仕事に関係する民間資格を4つ紹介します。

・医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
・医科医療事務管理士技能認定試験
・診療報酬請求事務能力認定試験
・医療事務認定実務者試験

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

医療事務関係としては最大規模の資格試験です。全国に試験会場があり受験者数が多く、医療事務資格のなかでも比較的メジャーな資格と言えます。試験科目には診療報酬請求事務技能だけでなく、窓口業務等で求められる患者接遇の技能もあります。

医科医療事務管理士技能認定試験

「医療事務管理士」は、日本で最初の「医療事務の資格」として、幅広く医療機関に認知された資格です。学科試験と実技試験があり、実技試験ではレセプトの点検・作成問題が合計3問出題されます。会場試験を受けるか、インターネット試験を受けるかで合格基準など異なる点があるので、注意しましょう。

診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務に携わる人材の資質の向上を図るための試験です。医科と歯科で別々に試験、資格があります。それぞれ学科試験と実技試験が用意されており、試験は年に2回、日曜日または祝日に開催されます。

医療事務認定実務者試験

学科と実技の試験を通して、受付を主にした医療事務に関する幅広い知識、技能を求められる試験です。試験はすべてマークシート形式であり、難易度は比較的低いとされています。試験は毎月実施されており、医療事務の資格試験を初めて受ける人にもおすすめの資格試験です。

医療事務で働くメリット

医療事務として働くメリットを3点、紹介します。

・全国どこでも働ける
・柔軟な働き方ができる
・未経験でも働ける

全国どこでも働ける

医療事務として働いて身につけたスキルや経験は、全国どこにいっても通用します。また、医療機関はどんなところにもあるので、配偶者の転勤や引っ越し、Uターン就職の際にも仕事を見つけやすいのが魅力です。

柔軟な働き方ができる

医療事務は正社員だけでなく、契約社員やパート、アルバイトなどさまざまな雇用形態で働けます。育児や介護をしている人でも、自宅近くの医療機関の時短やパート、アルバイトの仕事を選べば、時間に融通の利いた働き方ができます。また、一定期間働き、知識と経験を積めば、一度離職しても職場復帰しやすいことも、出産や育児などでブランクのできやすい女性にとってはうれしいポイントです。

未経験でも働ける

医療事務は資格がなくても就ける医療関係の仕事。未経験者可の求人もあるので、医療系の専門スキルが得られる仕事をはじめたい人にもおすすめです。また、患者への接遇スキルも重要視されることから、接客・販売業経験者を歓迎している求人も見受けられます。他業界からのキャリアチェンジに医療事務を選択するのも良いでしょう。

医療事務の給料はいくら?

勤務先を決めるにあたって、やっぱり気になるお金のこと。医療事務の給料はおおよそ、以下の通りです。

正社員の場合…15万4千円〜23万円程度
派遣の場合…時給1000円〜1700円
パートの場合…時給900円台〜1400円

参考:ソラスト医療事務「東京都の求人

金額に幅があるのは、地域や医療機関の規模、役職の違いによって給料が異なることがあるためです。そのほか、賞与や手当が出る場合や、保有資格の有無によっても差をつけるところなど、勤務先によって違いがあります。

医療事務はこれからもニーズが増加される見込みあり!やりがいのある仕事です

医療事務はライフスタイルに合わせて働きやすく、人の健康を支えるやりがいのある仕事です。高齢化が進むこれからは、医療機関に通う患者が増え、ますますニーズが高くなることが予測されます。安心して長く働き続けたい方にとっても、メリットの大きい仕事です。ぜひこれから、医療事務にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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