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【保育士の職務経歴書】書き方や自己PR例文・フォーマットをご紹介

著者: めんたいパスタ

更新日:2025/11/26

公開日:2022/08/12

保育士の職務経歴書は、実務経験や保育への姿勢を示す重要な書類です。手書きかパソコン作成か、フォーマットやテンプレートの選び方で印象は変わります。本記事では、職務経歴書の基本構成から自己PRの書き方、職務内容のまとめ方まで、初心者にもわかりやすく説明します。例文や見本を交えこれまでの経験をどう活かせるかも解説しています。

目次

保育士の転職に必要な職務経歴書とは

職務経歴書の種類

【項目別】保育士の職務経歴書の書き方と例文

1. タイトル、日付、氏名

2.職務要約・概要

3.職務経歴

4.保有資格・免許

5.保有スキル・得意分野

6.自己PR

保育士の職務経歴書の自己PR例文4選

【例文1】保育士経験がある場合の自己PR

【例文2】保育士としてブランクがある場合の自己PR

【例文3】保育士としての経験が浅い場合の自己PR

【例文4】異業種から保育士に転職する場合の自己PR

【保育士の職務経歴書】事前準備の5つのポイント

これまでの勤務先や職務内容を正確に整理しておく

志望先の保育方針や特徴を事前にリサーチしておく

自己PRに使える実績やエピソードをまとめておく

資格や研修履歴を最新の情報に更新しておく

履歴書や面接との一貫性を意識した内容構成を考えておく

【保育士の職務経歴書の書き方】5つの注意点

時系列を意識してわかりやすく構成する

担当業務や役割を具体的に記載する

保育方針や取り組み姿勢を簡潔に盛り込む

誤字脱字や表現の統一に注意する

自己PR欄では保育士としての強みを明確に伝える

保育士の職務経歴書で採用担当者が注目していること

前職の保育園の特色

前職で行っていた具体的な業務

これまでに培ってきたスキル

保育士の転職を成功させるためのポイント3つ

自分の希望条件と譲れないポイントを明確にする

職場見学を通じて実際の雰囲気を確認する

面接対策を通して自分の強みを伝えられる準備をする

保育士の職務経歴書に関するよくある質問

Q.パートの保育士経験も職務経歴書に書いてよい?

Q.保育士の職務経歴書は手書き・パソコン・スマホどれで作成する?

Q.保育士の転職で職務経歴書がいらない場合もある?

Q.職務経歴書と履歴書の違いは何ですか?

保育士の転職成功の第一歩は「伝わる職務経歴書」から

保育士の転職に必要な職務経歴書とは

<職務経歴書とは、これまで保育士として「どのような保育園で」「どのような業務を」「どのように取り組んできたか」をまとめた書類です。単に経歴を書くだけでなく、どのような実績・成果を上げたか、どのような資格・スキルを身につけたかなどを記載してアピールします。
転職では即戦力が求められるため、採用担当者は応募者がこれまでどのような業務を経験し、どのようなスキルを持っているかを職務経歴書から判断します。

【職務経歴書の主な役割】

・過去の経験、スキル、資格などを採用担当者にアピールする
・即戦力の人材として、経験やスキルなどを活かして働けることをアピールする

職務経歴書の種類

職務経歴書は、履歴書のように決まったフォーマットがありません。そのため基本的には自由に作成して問題ありませんが、主なフォーマットには下記3種類があります。

編年体形式 履歴書の職歴欄と同じく、時系列に職歴を記載する形式
逆編年体形式 最新の職歴から過去にさかのぼって職歴を記載する形式
キャリア形式 時系列ではなく、業務や役職などをカテゴライズして記載する形式

必ずしも上記形式に則って書かなければならないという決まりはありませんが、基本のフォーマットは履歴書と同じく時系列で職歴を記載する「編年体形式」です。編年体形式であれば、採用担当者が履歴書と合わせて職歴を確認しやすいため、指定がない場合は編年体形式での作成がおすすめ。
一方、「逆編年体形式」は職歴が多く最新の職歴からアピールしたい場合に、「キャリア形式」は役職ごとの経歴やスキルをアピールしたい場合に向いています。それぞれの特徴を押さえ、ご自身の経歴やスキル、実績が最もわかりやすくアピールできるフォーマットを選んでみてください。

【項目別】保育士の職務経歴書の書き方と例文

職務経歴書は、下記項目で構成されています。

ここでは、項目別に保育士の職務経歴書の書き方と例文を解説します。

1. タイトル、日付、氏名

書き初めには、書類中央に「職務経歴書」と大きめの字・フォントサイズで記入します。パソコンで作成する際は、太字にするとさらに見やすくなるでしょう。タイトルの左下には、日付・氏名を行に分けて記入しましょう。日付は職務経歴書を作成した日ではなく、応募先に提出する日付を書きます。西暦・和暦の表記は書類全体で統一、かつ履歴書とも統一できるとベストです。

2.職務要約・概要

職務要約・概要では、これまでの職歴を200字程度でまとめます。これまでの経歴によって文量は異なりますが、可能な限り200字程度で要約できると読みやすくなるでしょう。時系列に沿ってこれまでの職歴を要約します。

▼書き方の例

社会福祉法人○○保育園に正社員として入職。約X年間、XX〜XX歳児クラスを担当しました。主にクラス運営や保護者対応、行事運営に携わりました。その後、20XX年に株式会社◯◯ △△認可保育園へと転職し、副主任としてX年間XX歳児クラスを担当。現在はX歳児クラスを担当しながら、新人教育や採用などマネジメント業務にも携わっています。業務では園児や保護者との信頼関係を大切にし、保育士が働きやすい環境づくりにも努めています。

3.職務経歴

職務経歴では「所属先の基本情報」と「業務内容」の主に2つを詳細に記載します。

所属先の基本情報 所属先の基本情報では「法人名・保育園名」「事業内容」「資本金」「従業員数」「雇用形態」について記入します。法人名は略さず正式名称で、事業内容や資本金、従業員数などは園や会社のホームページを参考に記入しましょう。ホームページなどに書いておらず正しい情報がわからない場合は、わかる範囲の記入で問題ありません。
業務内容 業務内容は期間と合わせて、「所属歴」「業務内容」「業務において力を入れたこと」に分けて具体的に記入しましょう。期間は、その園への入職から退職、または現在までの大きな括りです。所属歴で、各クラスの担当期間を明記しましょう。

▼書き方の例

期間 業務内容
20XX年X月~現在 【所属歴】
・20XX年X月~20XX年X月:3歳児○名のクラス担任
・20XX年X月~現在:5歳児○名のクラス担任
【業務内容】
・クラス運営
・イベント企画
・保育記録の作成
・保護者面談
・採用面接
・新人教育
【業務において力を入れたこと】
・保護者が子どもたちの園での様子がわかるようにクラスだよりを作成したり、お迎え時に詳しく様子を伝えました。
・子ども同士の仲が深まるだけでなく、協力することや友達の大切さが理解できるようなイベントの企画に努めました。
・新人保育士が仕事を覚えやすいよう、マニュアル作成や細かいサポートに努めました。その結果、新人保育士からも高いマネジメント評価をいただくことができました。

業務内容は、職務経歴書のなかでもメインとなる項目です。「どのような業務を担当したか」「どのような実績・成果を挙げたか」「どのように取り組んだか」が簡潔ながらもわかるように書くことがポイントです。志望先の園が力を入れていることや理念に合う点があれば、積極的にアピールしましょう。

4.保有資格・免許

保有資格・免許は、履歴書と同じように記入すればOKです。資格・免許名は正式名称で、取得年月も忘れずに書きましょう。基本は資格を取得した時系列で記載し、量が多い場合にはカテゴライズするなどして工夫してみてください。

▼書き方の例

【保有資格・免許】
・TOEIC公開テスト 680点(20XX年X月)
・普通自動車第一種免許(20XX年X月)
・保育士資格(20XX年X月)
・食育アドバイザー(20XX年X月)

5.保有スキル・得意分野

保育士業務に関連する保有スキルや得意分野を記載します。ピアノやものづくり、ペン習字やPCスキルが一例です。PCスキルは、どういったソフトを使ってどのレベルのことができるかも記載してみてください。

▼書き方の例

【保有スキル・得意分野】
・ピアノ(10年間習っており、即興での演奏も可能です。)
・ものづくり(趣味でハンドメイドアクセサリーを作ったりDIYをしたりしています。)
・PCスキル(Microsoft Word/Excel/PowerPointを使用した資料・書類作りができます。)

6.自己PR

自己PRでは、これまでの職歴やスキルなどを踏まえて、より強調したいことやアピールしたいことを記載します。「これまでどのような経験を積み」「何を身につけ」「どう貢献できるか」を軸に内容を考えましょう。熱意や採用後の活躍がイメージできるよう書くことがコツです。
また、スキル別やアピールしたいこと別にタイトルをつけて記載するなど自由に工夫して書いて問題ありません。文量は少なすぎず多すぎず、300〜400字程度でまとめられるとよいでしょう。

【自己PRを書く際のポイント】

・最初に結論(=自分の強み、培った経験)を書く
・結論を裏付ける根拠(経験やエピソード)を書く
・自分の強みをもとに実務でどう貢献できるかを書く

保育士の職務経歴書の自己PR例文4選

保育士の職務経歴書には、即戦力の人材であることをアピールできる自己PRを書くことが大切です。保育士経験の程度や転職状況別に、職務経歴書に記載する自己PRの例文を4つ紹介します。

【例文1】保育士経験がある場合の自己PR

保育の専門学校を卒業後、約10年間にわたり園児数200人程度の大型の幼稚園で勤務いたしました。10年間の勤務の中で、園児達への教育、保護者との連携、園の運営業務など一通り経験し、最後の2年間では10名程度の職員をまとめるリーダーとしての業務を担当。保育士としての基本的な業務だけではなく、マネジメントの能力も身につけることができたと考えております。新しい職場ではこれまで培ってきた技術や経験を活かし、園の運営の即戦力として、まずはクラス担任のポジションを担当したいと希望します。また、1〜2年程度の経験を積んだあとは、主任など一つ上の管理職のポジションを目指し、自身のスキル向上や園の業務に貢献をしてまいります。

保育士として長く培った経験があるのであれば、実際の現場でどのような業務をしてきたのか、そこで学んだことは何であるのかなどを、具体的なエピソードを用いて記載するのがポイント。培った経験を応募先でも活かせることをアピールすることが大切です。また、将来的にどのような業務に就きたいかなどの展望についても触れておきましょう。

【例文2】保育士としてブランクがある場合の自己PR

保育士として復職するにあたり、子育てに悩む保護者への対応やケアの仕方についても、自身の子育ての経験を大いに活かせるのではないかと考えております。前職では大学を卒業後、6年程度保育士として勤務し、結婚・出産を機に退職。子育てが落ち着き、改めて保育業界で仕事がしたいと思い応募いたしました。保育士として勤務していた頃は、園児のお世話や学習計画の立案などを主に担当し、基本的な業務を一通り習得。退職後は自身の子どもの世話が中心の生活となり、一人の母親として子育ての難しさや大変さを経験しました。内定をいただいた際には、園児・保護者・保育園の3者の橋渡しになるよう、母としての目線を大切に業務に邁進していく所存です。

保育士としてブランクがある場合については、なぜまた保育士として働きたいのか、ブランク中に何を学び、転職の際にどのように活かすことができるのかを記載すると面接官にプラスの印象を与えられます。離職をした理由を聞かれることもあるため、マイナスな印象を持たれない工夫をした記載の仕方も大切です。

【例文3】保育士としての経験が浅い場合の自己PR

保育士としての経験は浅いものの、日常の業務においては園児がより楽しく活動できるよう意識した活動計画の策定・実践に取り組んでいます。現在保育士として3年程度の実務経験があり、スキルアップを目指すために、より多くの園児と触れ合うことのできる大規模な施設への転職を目指しています。最近では、経験やスキルが身についてきたことから、新入保育士への教育なども任せていただけるようになりました。新しい職場でも、現職で評価されてきた点を継続しつつ、小規模幼稚園では学ぶことのできなかった大勢の園児への接し方、マネジメント能力などを身につけ、業務に貢献したいと考えています。また、新入保育士への教育にも面白みややりがいを感じているため、将来は主任やマネージャーなども目指していく所存です。

経験が浅い場合でも、今まで保育士として学んだことや経験をしたことは必ずあるはずです。些細なことでもよいので、自分自身で工夫をして取り組んだ点などを盛り込みましょう。また、転職後に将来目指す姿、目標などにも触れておくと前向きでプラスな印象を与えられます。

【例文4】異業種から保育士に転職する場合の自己PR

保育士の実務経験はありませんが、現職である出版メーカーで営業職として支店の年間売上No1を達成するなど、コミュニケーションや企画の能力には自身があります。昔から子どもたちと接する保育の仕事に興味があり、このたび転職を決意しました。転職を進めるにあたり2年前から夜間制の専門学校に通い、今年3月に保育士資格を取得しています。保育士としても、園児や保護者等とのコミュニケーション、指導計画の作成などで今まで培ってきた能力を活かせる場面は多いと考えます。また、資格取得と現職の業務を並行して行ってきたため、保育士としては必須のマルチタスク・タスクの管理についても自身があります。

異業種からの転職の場合であれば、資格取得など保育士になるために努力をしたポイントについては必ず触れるようにしましょう。面接官に対して、志望度の高さが伝わります。また、異業種であっても、必ず保育の現場で役立つ経験があるはずです。自身の業務や経験と保育の業務を照らし合わせ、自己PRに盛り込みましょう。

【保育士の職務経歴書】事前準備の5つのポイント

保育士の職務経歴書を作成する際は、経験を的確に伝える準備が欠かせません。内容を整理せずに書くと、伝えたい強みが十分に届かない可能性があります。

これまでの勤務先や職務内容を正確に整理しておく

職務経歴書では、過去の勤務先や勤務期間、担当クラス、業務内容を正確に記載することが基本です。異動や役職変更があった場合は、時系列で整理しキャリアの流れを明確に示します。客観的な事実をもとにまとめることで、採用担当者に信頼感を与えられます。丁寧な情報整理が、誠実な印象を形成する第一歩となります。

志望先の保育方針や特徴を事前にリサーチしておく

応募先の園のホームページや口コミなどから保育方針や特色を把握し、自分の考え方との相性を確認することが大切です。園児数や保育体制、教育方針などを具体的に調べ、園の特徴に沿った自己アピールを意識します。事前のリサーチにより、志望理由や経歴の書き方に説得力を持たせることができます。

自己PRに使える実績やエピソードをまとめておく

行事運営の成功事例や保護者対応の改善など、自身の努力や成果を具体的に整理します。数値や結果を交えることで、経験の説得力が高まり印象に残りやすくなります。特に、自分の強みを裏付けるエピソードを選び、自己PRに活用すると効果的です。実績を可視化することで、採用担当者に確かな能力を伝えられます。

資格や研修履歴を最新の情報に更新しておく

保育士資格に加え、幼児教育・食育・発達支援など関連資格を整理し、最新の情報に更新しておきます。受講した研修やセミナーの履歴も記載し、学び続ける姿勢を示すことが重要です。また、資格証や修了証の写しを準備することで、応募書類の信頼性を高めることができます。継続的な学びは成長意欲の証となります。

履歴書や面接との一貫性を意識した内容構成を考えておく

履歴書・職務経歴書・面接で伝える内容が矛盾しないよう整理することが大切です。特に、強調したいスキルや志望動機の方向性を統一し、一貫性のあるストーリーで構成すると効果的です。整合性の取れた内容は、応募者の誠実さと信頼性を高めます。全体の流れを通じて、明確なキャリアビジョンを示すことが求められます。

【保育士の職務経歴書の書き方】5つの注意点

職務経歴書は、保育士としての経験や成長を採用担当者に的確に伝える重要な書類です。内容の構成や表現次第で印象が大きく変わるため、細部にまで配慮した書き方が求められます。

時系列を意識してわかりやすく構成する

職務経歴書では、勤務経歴を新しい順または古い順で整理し、時系列の流れを明確に示すことが大切です。園名や勤務期間、担当業務を一貫した形式で記載することで、採用担当者が経歴を理解しやすくなります。また、見やすい構成に整えることで、これまでの職務内容と成長の軌跡を自然に伝えられる点も重要です。

担当業務や役割を具体的に記載する

職務内容は抽象的にまとめず、担任クラスや行事運営、保護者対応など具体的な業務を記すことが効果的です。自分の役割や関わりの深さを具体的に表すことで、実務経験の豊富さを示せます。業務範囲や責任の重さを明確にすることで、採用側が即戦力としての姿をより具体的にイメージできるようになります。

保育方針や取り組み姿勢を簡潔に盛り込む

自身の保育理念や子どもへの関わり方を簡潔に伝えることで、保育に対する姿勢が伝わります。「遊びを通した学び」「個性を尊重した保育」など、具体的な言葉を用いると説得力が増します。応募先の保育方針と一致する内容を意識して書くことで、組織との親和性を印象づけることができます。

誤字脱字や表現の統一に注意する

誤字脱字や文法の誤りは、丁寧さや信頼性を損なう原因になります。提出前には必ず全体を見直し、「です・ます」調など表現を統一して読みやすさを保つことが重要です。さらに、第三者に確認してもらうことで、客観的な視点から誤りを防ぎ、完成度の高い職務経歴書に仕上げることが可能です。

自己PR欄では保育士としての強みを明確に伝える

自己PR欄では、保育士としての強みや得意分野を具体的に示すことが求められます。保護者対応やチーム連携、子どもとの信頼関係づくりなど、実際の経験に基づいたエピソードを交えると効果的です。さらに、応募先の求める人物像を踏まえて内容を調整することで、採用担当者に印象深く伝わる自己PRになります。

保育士の職務経歴書で採用担当者が注目していること

次に、面接官が職務経歴書のどのようなポイントに注目して面接を行っているかについて解説します。採用担当者が見ている部分を理解することで、保育士として転職につながるよりよい職務経歴書を作成できるでしょう。

前職の保育園の特色

保育園ごとに方針や理念が異なるため、過去に勤めていた施設がどのような場所であったか気になる採用担当者は多いです。面接の際に詳細を聞かれることもあるため、実態だけでなく、自身が共感した部分やそうでない部分なども答えられるようにしておきましょう。マイナス面だけを話すと印象がよくないため、バランスのよい会話が重要です。

前職で行っていた具体的な業務

既存社員とのバランスや業務分担を考えるために、今まで担当してきた業務内容やその範囲はとくに注目されます。職務経歴書を作成する際は、採用担当者が応募者の具体的な実績や経験をより詳細にイメージできるような文章を作ることが大切です。また、「自分を採用するメリット」を伝えられるように、実績に合わせた自己PRなども盛り込んでおきましょう。

これまでに培ってきたスキル

即戦力を求めている施設は多いため、現場で活かせるスキルはあるか、業務に役立つ資格や実績はあるかなども注目されます。とくに、資格や表彰などは能力の証明に客観性があるため、保有している場合は自己PRとして積極的に記載しましょう。
一方で、求められているスキルと関連が深くない場合、あまり効果的なアピールにはつながりません。応募先が必要とする要件について正しく把握しておきましょう。

保育士の転職を成功させるためのポイント3つ

保育士として転職を成功させるためには、条件面だけでなく、自身の価値観や将来の方向性を明確にすることが大切です。

自分の希望条件と譲れないポイントを明確にする

転職活動を始める前に、給与や勤務時間、勤務地などの希望条件をリスト化し、優先順位をつけて整理することが重要です。特に譲れない条件を明確にしておくと、求人選びの際に判断基準がぶれにくくなります。条件の整理は、転職後のミスマッチを防ぐと同時に、納得感のあるキャリア選択につながります。

職場見学を通じて実際の雰囲気を確認する

求人情報だけでは職場の実態を完全に把握することはできません。実際に見学を行い、園内の雰囲気や職員同士の関係性、子どもへの接し方を確認することが大切です。見学を通して、自分の保育観と合う環境かを見極められるほか、入職後のギャップを防ぐことにもつながります。

面接対策を通して自分の強みを伝えられる準備をする

これまでの保育経験や得意な保育スタイルを、エピソードを交えて具体的に話せるようにしておくことが大切です。自分の保育方針や実践内容、将来のビジョンを明確に伝えることで、採用側にあなたの人物像が伝わりやすくなります。自己分析を丁寧に行い、自分の強みを園の方針や求める人物像に結びつけて話すことで、より説得力のある自己PRができます。

保育士の職務経歴書に関するよくある質問

最後に、保育士が職務経歴書を記載する際によくある質問をQ&Aの形式で紹介します。

Q.パートの保育士経験も職務経歴書に書いてよい?

A.問題ありません。実績があれば記載をするようにしてください。

雇用形態を問わず、保育士の経験がある場合は職務経歴書に記載を行います。短い職歴の場合も同様です。ただし、読み手のことを考え、わかりやすさを損なわないように注意する必要があります。
また、複数の職歴・短い職歴は、その理由について面接で問われることも。変に隠したり嘘をついたりすると不信感を持たれるため、臆することなく正直に伝えることが重要です。

Q.保育士の職務経歴書は手書き・パソコン・スマホどれで作成する?

A.職務経歴書は、パソコンで作成するのが効率的です。スマホでも作成は可能です。

職務経歴書は、A4サイズの用紙に1〜3枚程度でまとめるのが基本です。フォーマットが自由であり記載内容も多いことから、パソコンで作成を行うのが効率的でしょう。
面接官からも、手書きではないからといって、悪印象を受けることはほとんどありません。パソコンがない場合は、スマホの専用アプリなどから作成をすることも可能です。その際には、コンビニなどに設置されたプリンターを利用し印刷を行います。

Q.保育士の転職で職務経歴書がいらない場合もある?

A.応募先によっては不要な場合もあります。

職務経歴書は、一般的に中途採用であれば提出を求められるケースが多いです。雇用形態や応募先の園のルールによっては不要とされるケースもあります。求人情報が載った媒体に必要書類やルールが必ず記載されていますので、応募先に合わせて対応してください。また、応募から書類提出までの期限は定められているケースが多いので、あらかじめ準備しておくことをおすすめします。

Q.職務経歴書と履歴書の違いは何ですか?

A. 履歴書は経歴を簡潔にまとめた資料であり、職務経歴書は経験を詳しく伝えるための資料です。

履歴書は氏名や住所、学歴、資格などを簡潔にまとめた基本的な情報を示す書類です。一方、職務経歴書は過去の勤務先でどのような業務に携わり、どんな成果を上げたのかを詳しく記載します。履歴書が「概要」であるのに対し、職務経歴書は「実績の説明書」にあたります。両者を組み合わせて提出することで、より説得力のある応募書類になります。

保育士の転職成功の第一歩は「伝わる職務経歴書」から

保育士としての経験や想いを正しく伝える職務経歴書は、採用担当者にあなたの魅力を届ける大切な手段です。これまでの業務内容や成長の過程を整理し、自分らしい言葉でまとめることで、採用側の印象は大きく変わります。面接や転職活動全体の成果にもつながるため、丁寧な準備が欠かせません。

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