医療事務は将来性がある仕事?今の医療事務の現実やお仕事について紹介
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2019/07/21
医療事務になりたいと思っていても、仕事を選ぶ際には「将来性はあるかな?」「なった後で後悔しないかな?」と悩みますよね。今回は、そんな悩みを解決するべく、医療事務の将来性や、医療事務を目指す上で知っておきたいことなどをご紹介します。医療事務として働くことを考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
医療事務は将来性のある仕事
医療事務の仕事とは
医療事務とは、病院やクリニックなどで働く事務職のこと。業務は受付応対や医療費の計算、またカルテの管理や、保険者に診療報酬を請求するなど幅広いものです。患者様と関わる仕事であるため笑顔での対応、それに併せて正確性とスピーディーさを求められます。
医療事務は、一般的に将来性のある仕事だと言われています。その理由を次に解説します。
高齢化社会により医療事務の需要が高まる
医療業界は、今後無くなることがないと言われている業界の一つです。さらに、現代の日本は超高齢化社会。高齢者は身体機能が弱まるので、医療機関へ通うことも多いです。医療業界は社会全体の景気による影響が少なく、高齢者が増えると同時に需要が増えていくため、医療事務は安定した職業といえます。
また、高齢者が増えることで医療機関だけではなく、介護施設の需要も増えていくでしょう。介護施設も「介護報酬請求業務」などがあり、医療事務が活躍している場所の一つです。さらに医療事務には他にも、医療健康センターや健康診断センターなどでも働く場所があるため、転職活動がしやすく将来性は高いものと思われます。
AIや機械化の影響は受けるのか
医療事務の仕事は今後、ITやAIの発展が進むことで、仕事が減るとも言われています。しかし医療事務は、機械にはできない、人間による「気配り」や「思いやり」も必要な仕事です。例えば、高熱で辛そうな患者様に声をかけたり、緊急ということで診察の順番を変更したり、患者の気持ちを想像して臨機応変に対応することは人間にしかできません。ITやAIの発展が進んでも、医療事務には人手が必要です。
なぜ医療事務が人気なのか?3つの理由を紹介
医療事務は専門学校があったり、資格のスクールや通信講座などでも、人気ランキングの上位であったりします。なぜ医療事務が高い人気を誇っているのか、理由を3つ紹介します。
・医療事務は仕事とプライベートの両立がしやすい
・医療事務は未経験、無資格でも始めやすい
・学歴による給与の差が少ない
医療事務は仕事とプライベートの両立がしやすい
医療事務が高い人気を持つ理由の一つに「ワークライフバランスが取りやすい」ということが挙げられます。医療事務には、正社員・時短社員・パート・アルバイトなど、多様な雇用形態の求人があるので、自分に合った働き方が選べます。さらに、診療時間や休診日・休館日などが決められている医療機関では、休みの日のスケジュールも組みやすいです。
医療事務は未経験、無資格でも始めやすい
医療事務は未経験でも目指しやすく、専門資格を取得せずに応募できる求人も多いです。今後、医療業界でキャリアを積みたい場合、医療事務なら無資格からでも実際に医療機関で働きながら勉強ができます。医療事務から転職する際には、経験を活かして再度医療業界に転職するのも良いですし、一般事務に転職することも可能です。
学歴による給与の差が少ない
初任給 | 35歳 | 50歳 | |
---|---|---|---|
医療事務大卒 | 181,322円 | 257,879円 | 321,991円 |
医療事務高卒 | 156,876円 | 249,903円 | 299,703円 |
日本医労連が2017年に調査した、賃金・労働時間実態の結果、医療事務の給料は長期で勤めると学歴の差はあまり関係ないことがわかりました。このように、医療事務は学歴ではなく経験や実力を評価してもらいやすいことが人気の理由でもあるようです。
医療事務を目指す前に知っておきたいこと3つ
医療事務は、将来も安定しており働きやすい仕事と説明しましたが、大変な面も多くあります。医療事務のイメージに誤解のないよう、下記の3つのことを事前に知っておきましょう。
人の命に関わる重要な仕事である
医療業界の仕事は患者の命に係わる仕事ですので、特有の緊張感があります。例えば、医療事務が名前や生年月日を一つ間違えれば「治療をするはずの患者ではない人に治療をしてしまった」「医薬品の名前を間違えてしまった」などの医療事故にも繋がりかねません。常に緊張感を持って仕事に取り組まなければならないのです。
勤務する医療機関によって業務量に差がある
医療事務は、勤務する医療機関によって仕事の量やおこなう業務の種類に差があります。例えば、もし就業先の医療機関が人手不足であれば、そこにいる医療事務の一人ひとりが患者対応からカルテの管理、レセプト請求業務などさまざまな業務をこなさなければなりません。また、患者数が多ければ、それと同時にレセプトの数も多いため、事務作業に時間がかかってしまい残業になることも考えられます。
医療事務という名前と実際の業務のギャップ
医療事務は、事務と名のついている仕事とはいえ、事務作業をおこなうだけではありません。患者様や職場の人間同士のコミュニケーションも大切な業務です。医療現場ではスタッフ同士の連携がしっかり取れていないと、連絡ミスなどが原因で医療事故を起こしかねません。医療事務を始める際には、協調性を持ち、しっかり報告・連絡・相談をおこなうことが大事です。
将来性を見定めて医療事務を目指すことが大切
本記事では、医療事務の将来性や、医療事務が人気な理由についてなどをご紹介してきました。医療事務とは、患者様と医師・看護師を繋げる大切な仕事です。将来性を見定めて「患者や医療現場の役に立つ仕事をしたい」「医療業界、または事務職でキャリアアップをしたい」と考えている方には、ピッタリの仕事だと言えるでしょう。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。