ホームヘルパーの給料について調査!給料アップの方法もご紹介
著者: ゲートウェイ
更新日:2023/12/22
公開日:2021/05/31
ホームヘルパーは、ご利用者さまの自宅へ訪問し介護サービスを提供する介護職です。ご利用者さまに寄り添った個別ケアに携われ、かつ働き方の自由度も高い点から、人気の介護職です。将来的にホームヘルパーを目指したい、あるいは転職を検討している場合、給料は気になるポイントの1つでしょう。
そこで今回はホームヘルパーの給料について、詳しくご紹介します。
目次
正社員ホームヘルパーの給料
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、正社員ホームヘルパーの給料は以下の通りです。
企業規模計 | 企業規模計 (10人以上) |
企業規模計 (10~99人) |
企業規模計 (100~999人) |
企業規模計 (1,000人以上) |
---|---|---|---|---|
所得内給与額 | 24.6万円 | 25.2万円 | 24万円 | 23.3万円 |
きまって支給する現金給与額 | 26.0万円 | 26.7万円 | 25.2万円 | 26.2万円 |
賞与 | 44.5万円 | 43.4万円 | 47.1万円 | 36.8万円 |
上記統計は平均年齢49.2歳、平均勤続年数7.5年のデータとなります。所定内給与額とは、きまって支給する現金給与額のうち手当などの超過労働給与額を差し引いた額です。
上記統計の企業規模計(10人以上)での正社員ホームヘルパーの平均月収は24.6万円となり、平均年収はおよそ357万円です。
上記数値は平均であるため、勤務先や資格レベル、地域や勤続年数などのさまざまな条件によって給料は大きく変動します。
パート・アルバイトホームヘルパーの給料
上記と同様に、厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、パート・アルバイトのホームヘルパーの平均時給は1,580円です。実際にソラストの求人を確認しても、時給1,000円以上の求人がほとんどとなっています。パートやアルバイトは個人の勤務回数や勤務時間に応じて、月収や年収が大きく異なります。また勤務先によっては、賞与が出るケースもあります。
ホームヘルパーとして働くには、基本的に介護職員初任者研修以上の資格保有が必須です。無資格でも就業できる介護職ですが、資格保有の条件があることで、ホームヘルパーの時給は介護職の中でも高い水準であるといえます。また上位資格を保有している場合や夜勤に入る場合、さらなる時給アップにも期待できます。
パート・アルバイトホームヘルパーの給料の注意点
ホームヘルパーの主な仕事は、ご利用者さまの身体介護や家事などの生活援助です。身体介護と生活援助では労働負担が異なるため、どちらを担当するかによって時給も変化します。この点はご利用者さまの身体状況に応じるため、訪問先によって変わります。
また訪問介護特有の就業形態に、登録ヘルパーがあります。登録ヘルパーは、出勤回数や勤務時間の柔軟な調整が可能であり、ダブルワークや短時間労働など自由度の高い働き方ができる点が特徴です。登録ヘルパーの場合は日給制になるケースが多いですが、実労働時間分の給料しか出ない点は注意が必要です。
ホームヘルパーが給料アップするための方法
長期的にホームヘルパーとして働き続けていく場合、給料アップも重要な指標の1つとなるでしょう。ここではホームヘルパーが給料アップするための、3つの方法についてお伝えします。
上位資格をとる
ホームヘルパーとして働くには、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)以上の資格が必要です。介護職員初任者研修は介護職の入門資格であるため、さらに上位の資格取得を目指すことができます。介護職員初任者研修からワンランク上の資格が、介護職員実務者研修であり、さらにその上が国家資格である介護福祉士です。介護系資格の中で唯一の国家資格である介護福祉士は、社会的信頼も厚く、給料面をはじめとしたさまざまな面で高待遇に期待できます。保有している資格が介護職員初任者研修のみの場合は、ぜひ上位資格の取得にもチャレンジしてみてください。
条件のよい施設へ転職する
在宅介護サービスを提供するホームヘルパーは、施設勤務の介護職よりも平均年収は低い傾向にあります。実際に前述の賃金構造基本統計調査でみても、ホームヘルパーと施設勤務の介護職員の年収差は以下の通りです。
ホームヘルパー | 福祉施設勤務の介護職員 |
---|---|
約333万円 | 約345.3万円 |
もちろんさまざまな条件によって個人の収入差は大きいため、ホームヘルパーでも施設勤務の介護職員より高収入なケースもあります。しかし平均的にみると、夜勤が少ないことなどから、施設勤務の方が年収が高い傾向にあるといえます。そのため給料面を重視するのであれば、条件のよい施設へ転職するのも1つの方法です。
またホームヘルパーとして給料を上げていきたいという場合には、今よりも条件のよい訪問介護事業所を探してみましょう。事業所規模によっても、給与条件や賞与有無が異なります。
介護業界内でジョブチェンジする
ホームヘルパーで培ったスキルや経験を活かし、介護業界内でジョブチェンジするのも有効な手段です。一般的な介護スタッフよりも、経験や資格を必要とする役職の方が、高い給料に期待できます。たとえば社会福祉士や精神保健福祉士がなれるソーシャルワーカー、そして介護福祉士の有資格者や一定の業務経験が必要なケアマネージャーなどへのジョブチェンジがおすすめです。
ホームヘルパーとして上位資格にチャレンジし、最終的に介護福祉士などの資格が取得できれば、給料アップだけでなくキャリアの選択肢も広がります。ホームヘルパーで培った経験や取得した資格は、転職でも有利になるため、早い段階から将来を見据えてみてください。
ホームヘルパーの給料は条件によってさまざま!給料アップも可能
ホームヘルパーの給料は条件や施設によってさまざまです。介護需要は多様化しているため、在宅介護とホームヘルパーの需要も今後アップしていく将来性の高い仕事と言えるでしょう。ぜひ今記事を参考にホームヘルパーの給料への理解を深め、給料アップの方法も実践してみてください。
またソラジョブでは、ホームヘルパーの求人を多数掲載しています。就職や転職の際には、ぜひ参考にしてください。
この記事は役に立ちましたか?
このコラムをシェアする
著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。