有料老人ホームにはどんな種類がある?住宅型や介護付など種類の特徴も解説!
著者: ゲートウェイ
更新日:2023/12/22
公開日:2021/11/25
有料老人ホームは、心身の健康保持を目的に高齢者が安定した生活を送るための施設です。自立度の高い方や、要介護の方など、身体状況に応じて入居できる施設が決まっており、提供されるサービスもさまざまです。そのため有料老人ホームに働くにあたり、施設に種類や特徴を押さえておく必要があります。そこで今回は、有料老人ホームの種類や特徴について詳しく解説します。
有料老人ホームの種類を紹介
有料老人ホームは、主に「介護付」「住宅型」「健康型」の3種類の施設があります。
有料老人ホームの種類 |
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・介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護) ・介護付有料老人ホーム(外部サービス利用型特定施設入居者生活介護) ・住宅型有料老人ホーム ・健康型有料老人ホーム |
有料老人ホームは、高齢者を対象としたサービスが付帯している住まいです。対象となる高齢者が入居しており、かつ「食事」「介護」「家事」「健康管理」から1つ以上のサービスを提供している施設を有料老人ホームと定義します。なかでも介護付有料老人ホームは、介護保険制度の「特定施設入居者生活保護」として、介護保険の給付対象に位置付けられています。介護保険の対象になるには、施設設置の届出とは別に一定基準を満たし、都道府県道知事の指定を受けることが必要です。
【種類別】有料老人ホームサービスの特徴
有料老人ホームは種類ごとに、入居対象者やサービスの特徴が異なります。
有料老人ホームの種類 | サービスの特徴 |
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介護付有料老人ホーム (一般型特定施設入居者生活介護) |
施設のスタッフが介護を提供し、そのほか家事などの生活支援や健康管理サービスを提供 |
介護付有料老人ホーム (外部サービス利用型特定施設入居者生活介護) |
介護は外部事業者が担当し、そのほかの生活支援や健康管理サービスなどは施設のスタッフが提供 |
住宅型有料老人ホーム | 生活支援サービスをメインとし、介護が必要となった際には外部の介護サービス利用することが必要 |
健康型有料老人ホーム | 介護や生活支援の必要な高齢者は入居できず、食事の提供や掃除などの最低限のサービスを提供 |
下記で、それぞれの有料老人ホームの特徴について詳しく解説します。
介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護)のサービスの特徴
施設のスタッフによる介護サービスがある施設は、「一般型」の介護付有料老人ホームになります。「介護付」と名乗れるのは人員・設備・運営などの一定基準を満たし、都道府県から指定を受けている施設のみです。入居条件は施設によってさまざまですが、要介護5までまで受け入れ可能であるため、本格的な介護サービスが提供されます。
民間企業によって設置される施設であることからも、人員体制やサービス内容が施設規模によって幅広い点が特徴です。
介護付有料老人ホーム(外部サービス利用型特定施設入居者生活介護)のサービスの特徴
介護サービスを外部委託している施設は、「外部サービス利用型」の介護付有料老人ホームになります。施設のスタッフは安否確認や計画作成、生活支援などを実施し、身体介護は外部の介護サービス事業者が行います。その点以外は、一般型の有料老人ホームと違いはありません。
住宅型有料老人ホームのサービスの特徴
住宅型有料老人ホームは、生活支援や食事の提供をメインとした施設です。介護サービスが付帯していないため、比較的自立している高齢者を対象としています。しかし将来的に介護が必要となっても、訪問介護やデイサービスなどの地域の介護サービスを利用しながら入居し続けることが可能です。このようなケースに備え、敷地内に訪問介護事業所や居宅介護支援事業所などを併設している施設もあります。
健康型有料老人ホームのサービスの特徴
健康型有絵用老人ホームは、家事サポートや食事などのサービスが付帯している施設です。身の回りのことは基本的に入居者さま自身が行うため、本格的な身体介護や生活支援のサービスは付帯していません。そのため介護が必要になった場合は、退去して介護サービスのある施設へ移動する必要があります。また心身の健康を維持することをメインとした施設であるため、レクリエーションやクラブ活動が活発であったり、温泉やスポーツジムなど設備が充実している点が特徴です。
【要介護度別】有料老人ホームの入居基準
有料老人ホームは付帯サービスが異なることから、以下のように入居基準が設けられています。
有料老人ホームの種類 | 入居基準 |
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介護付有料老人ホーム | 自立~要介護度5 |
住宅型有料老人ホーム | 自立~要介護度5 |
健康型有料老人ホーム | 60歳以上で、自立状態 |
介護付有料老人ホームと住宅型老人ホームは、介護サービスが付帯しているため、要介護認定のある方でも入居可能です。しかし施設に応じて、設けている入居基準は異なります。たとえば介護付有料老人ホームでも、介護専用としている場合は要介護1以上の方に限定している施設もあれば、自立している方でも入居できる施設もあります。一方健康型のみ、自立状態であることが絶対条件です。介護が必要な方は入居できず、将来的に介護が必要になった場合は退去しなければなりません。
入居基準を把握しておくことで、それぞれの有料老人ホームの特徴や仕事内容をある程度イメージすることができます。そのため有料老人ホームへの就職や転職の際には、施設の入居基準もチェックしてみると良いでしょう。
有料老人ホームは3種類あり、提供サービスや入居基準が異なる
有料老人ホームには、「介護付」「住宅型」「健康型」の3種類があります。それぞれの施設で提供サービスや入居基準が異なるため、ひとくちに有料老人ホームといっても特徴は大きく異なります。それに伴い仕事内容も変わってくるため、有料老人ホームへの就職・転職を検討している方は、各施設の特徴を押さえておくと良いでしょう。
またソラストでは、有料老人ホームの求人を多数掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
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著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。