温暖な気候と温泉に恵まれた別府市で介護のお仕事を探してみよう!

別府市は大分県の中部にある市で、日本一の源泉数・湧出量を誇る別府温泉があります。市の人口は約115,000人で、1980年代前半をピークに人口は減少しているものの、大分県で2番目に人口が多い自治体です。市の東部は海岸線、それ以外は山に囲まれており自然も豊かです。スポーツ好きな方には「別府大分マラソン大会」でも知られています。そんな別府市で働く介護職員を取り巻く状況を、このコラムではお伝えしていきます。

別府市ってどんな市?

別府市は大分県の中央部、海沿いに位置する市です。市内にある別府温泉は全国的にも非常に有名な温泉地で、源泉は2,600を軽く超えて日本一の数で、湧出量も日本最多となっています。それゆえ、市内では観光業が非常に盛んですが、温泉は観光地として全国からの観光客を呼んでいます。東の海岸部以外は山に囲われており鶴見岳などの活火山もある自然の豊かな市です。この環境を生かし、地熱発電がおこなわれたり、温泉熱を利用した野菜・花きの栽培がおこなわれています。

人口横ばいからやや減少傾向ですが、最近では移住者も増えています。もともと観光地なこともあってか、外から来た人を温かく迎え入れてくれ、人情味あふれる人間関係が味わえる街として良い評判があります。

別府市の気候は瀬戸内海式気候で年平均気温は16℃を超えるくらいの、温暖で年間を通して過ごしやすい気候の地域です。大分県の中でも特に夏季に雨の少ないエリアです。

別府市の高齢化状況

別府市の人口は2020年9月時点で115,248人となっています。このうち高齢者数は39,307人で、高齢化率は34.1%。同時点の全国の平均高齢化率36.8%よりも少し高い割合となっています。別府市第8期老人福祉計画・第8期介護保険事業計画によると、別府市の人口減少に伴い、今後高齢者数も少しずつ減少しますが、高齢化率は上昇すると予測されています。また、高齢者の中でも後期高齢者数は2025年をピークに増加すると見込んでいます。

高齢化率は市内の地域によっても違いがあります。日常圏域ごとに見てみると、最も高齢化率が高いのは別府市南部の浜脇地区で43.8%となっています。その次に高いのは朝日地区と山の手地区で約36%となっています。逆に高齢化率が低いのは別府市東部の鶴見台地区で27.4%となっています。

次に、世帯に関して見てみます。別府市第8期老人福祉計画・第8期介護保険事業計画のアンケート調査によると、高齢者のうち、高齢夫婦世帯率は45%程度、高齢者一人暮らしは25%程度です。つまり、高齢者のいる世帯のうち、高齢者のみの世帯が約7割を占めていることがわかります。
要介護等認定者数は2020年3月の時点で6,500人を超える程度となっています。

別府市の介護施設数と介護ニーズ

別府市には延べ298件の介護サービス施設があります。サービス別に見てみると、訪問型介護施設が95、通所型介護施設が77、入所型介護施設が49、老人ホームのような特定施設が10、居宅介護支援施設が59、福祉用具の販売や貸与を行っている施設が8となっています。

別府市第8期老人福祉計画・第8期介護保険事業計画によると、現時点では小規模多機能型居宅介護(看護小規模多機能型居宅介護を含む)を別として、別府市としての整備目標は立てていません。とはいえ、現状、市内の約70%が高齢者のみ世帯であり、今後も高齢化率は高くなると予測されています。引き続き民間の介護事業者が参入する可能性はあるでしょう。

別府市の介護職員の給与は大分県の平均程度

別府市の介護職の収入に関してですが、大手求人サイトを参考に見てみると、別府市のヘルパー・介護士の平均月収は210,000円弱となっています。大分県全体の平均月収は200,000円くらいなので、平均よりやや高い収入を期待できるエリアということになります。

実際の求人を見てみると、経験や資格で収入が変わってくる求人がほとんどですから、ご自身の経験や資格を活かせる求人を見つけることが重要です。無資格や未経験可の求人もありますから、これから介護職として働こうとお考えの方は、資格取得支援制度を利用できる求人を見つけると、介護職としてキャリアアップしていくことができます。すでに資格を持っている方でも、資格取得支援制度でさらに上位の資格を取得できれば、将来的な収入UPに繋げることもできるでしょう。

別府市の介護求人例

例1)別府市中島町にある住宅型有料老人ホームでの介護スタッフ

こちらは住居型有料老人ホームでの介護スタッフです。介護付有料老人ホームと比べ、自立度の高い利用者が多いのが住居型の特徴。無資格OKなので、初めての介護業務にもおススメです。

例2)別府市上人ヶ浜町にあるサービス付高齢者向け住宅での介護福祉士

こちらはサ高住での介護福祉士の求人です。国家資格である介護福祉士としてのスキルを生かして、他の介護職員と協力しながら実務に当たっていただきます。

介護士が別府市で働くメリットは?

介護職人材のニーズが高い

別府市は、潜在的に別府市の介護職人材のニーズが高いエリアです。別府市第8期老人福祉計画・第8期介護保険事業計画のアンケート調査によると、別府市の高齢者の主な介護者として多いのは70代の家族で、約45%を占めています。高齢化率の上昇につれ介護者の高齢化も進むと予測されますから、今後介護サービスのニーズが高くなっていくことが予想できます。

介護で大変な思いをしている高齢の介護者に協力することで、大きな助けとなるでしょう。

社会参加に意欲的な高齢者が多い

2つ目のメリットは、地域活動などの社会参加に意欲的な高齢者が多いという点です。同アンケートによると、高齢者の5割以上が「地域活動への参加を希望する」と回答しており、地域や他人との関わりに積極的な高齢者が多いことが伺えます。

一人暮らし高齢者の割合は増加しているものの、高齢者の90%近くが「見守り等のサポートをしてくれる相手がいる」と答えています。自宅で暮らす高齢者が孤立しないことは、適切な介護サービスにつながるためにも重要なことです。

温泉でリラックスできる

温泉が豊富な別府市は、別府温泉だけでなく「別府八湯」といわれてるさまざまな泉質の温泉があります。なかでも明礬温泉・鉄輪温泉・柴石温泉は、効能の高さ、湯量に一定の基準を求められる国民保養温泉地に指定されています。観光業としての温泉だけでなく、地元住民を対象とした共同温泉も多くありますので、気軽に温泉でリラックスすることができます。何かと身体を使うことも多い介護職員にとって、気軽に温泉につかれるのは嬉しいことですね。

温暖な気候と温泉に恵まれた別府市で介護のお仕事を探してみよう!

別府市の高齢化率は全国と比べるややと高くなっています。今後高齢者数自体は少なくなっていく推計となっていますが、後期高齢者数は増えていくこと、介護者の高齢化も進んでいることから介護職のニーズは引き続き高いことが予想されます。サービスご利用者だけでなく、ご家族にとっても助けとなる介護サービスを提供できる地域だと言えるでしょう。

別府市はまた自然に恵まれた観光地の側面もあり、気軽に入れる温泉は心身のリラックスにぴったりの施設です。温暖な気候のもと、日々の疲れを癒しながら働ける別府市で、ぜひ介護のお仕事を探してみてください!