【看護師面接対策】志望動機・自己PR・質問・服装をチェック!
著者: ゲートウェイ
更新日:2023/12/22
公開日:2022/06/24
看護師の面接対策を徹底解説!また高齢化に伴う医療・介護需要の増加により介護業界での看護師ニーズも高まっています。介護業界の看護師は働き方や役割も、病院看護師と異なるもの。そのため、特に初めて介護業界へ転職する看護師は面接対策が重要となります。
今回は通常の看護師面接の対策に加えて、介護業界への面接対策もご紹介。志望動機や質問、服装など気になるポイントも詳しく解説します。
【看護師の面接対策①】看護師の志望動機
志望動機は、面接で最も重視されるといっても過言ではないポイントです。面接官が志望動機を質問する意図は「ここで働く意欲はあるか」「数多くある求人の中からなぜうちを選んだのか」を確認するためです。看護師として志望先で働く意欲・熱意をアピールするためにも、志望動機には力を入れましょう。
看護師の志望動機のポイント
志望動機を作成する上で、求められる看護師の役割を理解しておくことがポイントです。看護師には細かな気遣いやコミュニケーション能力が必要であり、人間性が重視されます。この点をアピールすることで自分を採用するメリットがアピール可能です。
加えて、志望先を選んだ理由を入れ込むこともポイントです。数ある求人の中でなぜ志望先を選んだのかは、面接官も着目しています。志望先の理念に共感できるか、自分の経験を活かせるか、どういった看護をしていきたいかなどを踏まえて志望先を選んだ理由を考えてみてください。
介護業界の看護師の志望動機のポイント
ひとくちに介護施設といっても、その種類はさまざまです。下記で代表的な介護施設の特徴を踏まえ、介護業界の看護師の志望動機例をご紹介します。ご自身の志望動機に合った内容を参考に、オリジナルの志望動機を考えてみましょう。
特別養護老人ホーム
・これまでの看護経験を活かし、高齢者看護や看取りケアに携わりたい
・急性期病棟での経験を活かし、入所者の生活をサポートしたい
特別養護老人ホーム、通称「特養」は要介護度の高い高齢者が入所する公的な介護保険施設です。看取りに対応している施設も多く、看護知識・スキルが活かせる職場です。志望動機では、上記のように高齢者看護の経験や知識がアピールできると良いでしょう。
介護老人保健施設
・高齢者看護のスキルを磨きたい
・医療に近い介護現場でこれまでの看護知識、スキルを活かしたい
介護老人保健施設、通称「老健」は医療に近い介護施設です。そのため、看護経験・スキルを介護業界で活かしたい方におすすめの職場です。
有料老人ホーム
・日常生活に密着した医療ケアを行いたい
・病院看護で培ったコミュニケーションスキルを活かし、中長期的な関係を築いて看護に携わりたい
有料老人ホームは「介護付き」「住宅型」「健康型」と3タイプの施設があり、それぞれ利用者の特徴も異なります。看護師の主な役割は健康管理ですが、施設の特徴に合ったアピールポイントを入れ込んでみてください。
グループホーム
・認知症介護に関心がある
・認知症の方の看護に携わりたい
グループホームは認知症を患っている高齢者が入居する施設です。そのため、志望動機には認知症ケアに関わるポイントを入れ込んでみてください。
介護業界未経験で転職する看護師の志望動機
未経験で介護業界に転職する場合、高齢者介護・看護への関心をアピールすることがポイントです。たとえば、「病棟で入院する高齢患者さんの看護を通して介護業界に関心をもった」「祖父母など身内の介護を通じて、介護業界で看護経験を活かしたい」などといった内容が挙げられます。未経験であっても介護業界に興味があること、興味をもったきっかけや自分が活かせる看護スキルをアピールすることで効果的な志望動機となるでしょう。
【看護師の面接対策②】看護師の自己PRのポイント
ここでは、自己PRについてみていきます。
自己PRに入れ込むべき、看護師に求められるスキル
下記は、看護師に求められる基本的なスキルです。
・基本的な看護技術
・コミュニケーション能力
・判断力
・観察力
・協調性
コミュニケーション能力や思いやり、緊急時の判断力、日頃からの観察力です。相手に寄り添った看護・介護を提供するため、そして高齢者が健やかな生活を送れるようにするためには看護・介護以外のスキルも重要なのです。看護師の役割や求められるスキルを押さえ、ご自身の強みをアピールしましょう。
介護施設での看護師の役割
看護師の役割は、高齢者の生活を医療的な面からサポートすることです。主な仕事内容は健康管理や基本的な医療行為となり、容体が急変した時は看護師が状況を判断して一次対応を行います。医師が常駐しない施設も多いため、医療的な判断は看護師に委ねられるシーンが多くあります。こうした看護師の役割を理解し、自分の強みや経験、スキルの中からアピールできるポイントを見つけることがポイントです。
【看護師の面接対策③】看護師面接でよくある質問と答え方のポイント
ここでは看護師面接でよくある3つ質問、そして答え方のポイントをお伝えします。
よくある質問①前職の退職理由を教えてください
退職理由を質問する意図は「すぐに辞めないか」「同じ理由で辞めないか」「長く働いてくれる人か」を確認するためです。そのため、退職理由はネガティブなものであっても、下記のようにポジティブな理由に言い換えることがポイントです。
・人間関係を理由に退職
コミュニケーションやチームワークを大切にして働ける環境に身を置きたかった
・待遇の不満を理由に退職
スキルアップやキャリアプランが実現できる職場へ転職したかった
NGなのは、前職の不満や愚痴と捉えられてしまうような回答をすることです。あくまで前向きな転職であることが伝わるよう工夫してみてください。
よくある質問②あなたの長所・短所はなんですか
長所・短所を質問する意図は、「自分を客観的に理解できているか」「長所が仕事に活かせるか」「短所が仕事に影響ないか」を知るためです。長所は自己PRと同じく、志望先で活かせる自分の強みをアピールすることがポイントです。志望先と関係のない長所を伝えても、面接官に良い印象を与えられません。そして短所は、人間性に問題があると思われないようにすることが重要です。そのため、不足しているスキルや能力にフォーカスを当て、今後どう改善に努めていくかまで伝えられると良いでしょう。
よくある質問③質問はありますか?
逆質問をする意図は、「志望先への興味や熱意の確認」「コミュニケーション能力の確認」「採用後のギャップを軽減すること」です。逆質問は基本的にされることを想定し、あらかじめ質問を用意しておきましょう。反対に「質問はありません」と答えてしまうとやる気がないとみなされてしまったり、自分をアピールできる機会を損失してしまうことになります。
ただし、「調べればわかること」「給料などの待遇」について質問することはNGです。質問を用意してもこのような内容ですと、かえってマイナス評価になってしまう可能性があります。そのため「ホームページで調べたがわからなかった実際の業務内容」や「施設が求める看護師像」など、事前に調べたことや志望先に興味・熱意があることがわかる質問を考えてみてください。
そして採用後のギャップを軽減する意図もあるため、職場に対する不安や疑問も質問してみましょう。
【看護師の面接対策④】看護師面接の服装・身だしなみ
面接は第一印象が重要であるため、服装には気を遣う必要があります。男女共通して重要なのは「清潔感があること」「TPOをわきまえた服装ができていること」です。ここでは、看護師面接での服装・身だしなみについてみていきます。
※これらはあくまで一例です。
女性の服装・身だしなみ
面接での服装は、スーツであれば失敗することはないでしょう。「服装自由」と指定がある場合でもスーツが無難であり、私服でいくのであればオフィスカジュアルを意識するのが大切。下記は、服装・身だしなみにおける細かいポイントです。
・転職活動でのリクルートスーツは避ける
・スカートは膝丈
・ストッキング着用
・靴はヒール高5cm程度の無地のパンプス
・長い髪はまとめ、前髪は目にかからない長さにする
・髪の明るさは7トーン以下
・ナチュラルメイク
・派手なネイルや長い爪は避ける
・結婚指輪以外のアクセリーは外す
そのほか、面接前に服にシワやシミがないかを確認しておきましょう。
男性の服装・身だしなみ
男性の服装も女性と同じく、無難にスーツがおすすめです。私服の際はビジネスカジュアルを意識し、清潔感ある服装を意識してください。服装・身だしなみについても女性と大きく変わる点はなく、清潔感が重要です。男性特有のポイントでいえば「髭は全て剃る」「眉毛を整える」ことなどが挙げられます。服にシワやシミがないかも確認し、ビジネスマナーを守った服装を心がけてください。
看護師面接の対策を徹底し、採用を勝ち取ろう!
基本的な看護師の面接対策と、介護業界を志望する場合のポイントについて解説しました。 介護業界における看護師は需要が高く、医療業界とは違ったやりがいもたくさんあります。基本的な看護知識・技術があれば問題なく、介護業界未経験でも十分に活躍できます。介護業界における看護師の役割や求められるスキルを理解した上で、今記事を参考に各ポイントの面接対策を徹底しましょう。
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著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。