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介護職の夜勤専従は掛け持ちしてもいい?気になるメリット・デメリットや注意点を解説

著者: ゲートウェイ

更新日:2025/03/12

公開日:2025/03/12

ボードを持っている医療従事者の女性

介護職の夜勤専従は掛け持ちが可能です。しかし、実際に掛け持ちをすると、どのような影響があるのか不安な方もいるでしょう。この記事では、夜勤専従の具体的な仕事内容から掛け持ちのメリット・デメリットまで徹底解説します。介護職の夜勤専従の掛け持ち勤務に向いている人・向いていない人の違いや注意すべきポイントもまとめていますので、ぜひ参考にください。

目次

介護の夜勤専従は掛け持ちできる

介護職の夜勤回数に制限はある?

【掛け持ちOK】介護職の夜勤専従の仕事内容

介護の夜勤専従の仕事内容

介護の夜勤専従のスケジュール例

介護職の夜勤専従を掛け持ちする3つのメリット

収入が増える

柔軟な働き方ができる

スキルアップや経験の幅が広がる

介護職の夜勤専従を掛け持ちする3つのデメリット

体力的な負担が大きくなる

シフト調整が難しくなる

職場ごとのルールに対応する必要がある

介護職の夜勤専従を掛け持ちする向いている人の特徴

体力があり、自己管理ができる人

スケジュール管理が得意な人

新しい環境への適応力がある人

介護職の夜勤専従を掛け持ちする向いていない人の特徴

介護の夜勤専従を掛け持ちするときの4つの注意点

適切な休息と体調管理を徹底する

勤務スケジュールを無理なく調整する

労働基準法や契約内容を確認する

それぞれの職場の業務に適応する

介護の夜勤専従は掛け持ちを両立するコツ3つ

効率的に移動できる職場を選ぶ

役割や仕事内容のバランスを考えて掛け持ちする

緊急時の対応を想定し職場ごとに柔軟に連携をとる

介護の夜勤専従の掛け持ちに関するよくある質問

介護の夜勤専従を掛け持ちする際の法律上の制限はあるか?

掛け持ちをすることでどのくらい収入が増えるのか?

掛け持ちする際の体調管理のポイントは?

職場ごとのルールやシフト調整はどうすればよいか?

介護の夜勤専従を掛け持ちして理想の働き方を実現しよう

介護の夜勤専従は掛け持ちできる

介護施設利用者と話している介護スタッフの女性

介護の夜勤専従は、就業規則で認められていれば掛け持ちできる。

介護職は、就業規則で認められていれば夜勤専従を掛け持ちすることができます。夜勤専従とは、日中の勤務をせずに夜勤のみを担当する働き方です。
この働き方は、シフトの調整がしやすく他の職場と掛け持ちすることもできます。夜間勤務は、日中の時間を有効に活用できるため、日勤のアルバイトを入れたり、資格取得の勉強をしたりすることも可能です。
ただし、体力的な負担が大きくなるため、無理のない範囲で調整するようにしましょう。

介護職の夜勤回数に制限はある?

介護職の夜勤回数について、労働基準法では明確な上限は定められていませんが、無制限に夜勤に入れるわけではありません。介護職の夜勤では「変則労働時間制」が適用され、1週間の労働時間は40時間以内に調整されるため、夜勤専従として働く場合も、勤務回数には一定の制限がかかります。
とくに、現在主流の2交代制・16時間夜勤では、1回の勤務が長時間に及ぶため、月に入れる夜勤回数は10回前後が一般的となります。

介護の夜勤専従は掛け持ちを両立するコツはこちら

【掛け持ちOK】介護職の夜勤専従の仕事内容

介護職の夜勤専従は、日勤とは異なる業務内容や勤務スケジュールが特徴です。ここでは、具体的な仕事内容やスケジュールについて詳しく解説します。

介護の夜勤専従の仕事内容

介護の夜勤専従の業務は、夜間の見守りや排泄介助、体位変換、ナースコール対応が中心です。加えて、記録業務や早朝の食事準備、起床介助も担当します。
利用者さんの活動は少ないものの、急変時の対応や緊急連絡が求められるため、慎重な判断が必要です。また、施設によっては巡回の頻度が決められており、定期的に各部屋を確認することもあります。
利用者さんが安心して過ごせるよう配慮しながら、夜間特有の業務に慣れることで円滑な対応が可能となるでしょう。

介護の夜勤専従のスケジュール例

時間帯 業務内容
16:00‐17:00 出勤、申し送り、業務確認
17:00‐20:00 夕食介助、服薬介助、就寝準備(更衣・排泄介助)
20:00‐23:00 消灯、巡回、ナースコール対応
23:00‐2:00 定期巡回(排泄介助・体位変換)、休憩・仮眠
2:00‐5:00 巡回、ナースコール対応、体位変換、排泄介助
5:00‐6:30 起床介助(更衣・洗顔・トイレ誘導)
6:30‐7:00 朝食準備・配膳・食事介助、服薬介助
7:00‐8:00 申し送り、記録作成、日勤スタッフへの引き継ぎ

夜勤専従の勤務は施設によって異なりますが、一般的には16時~翌朝8時のシフトが多いです。勤務開始後に申し送りを受け、巡回や利用者のケアを実施し、深夜帯は定期巡視やナースコール対応が中心となります。
仮眠が可能な場合もありますが、緊急時には即座に対応する必要があり、仮眠が取れない場合もあるでしょう。朝は起床介助や食事準備を行い、日勤スタッフへ申し送りをして業務終了です。
不規則な勤務時間のため、体調管理をしながら無理のない働き方が求められます。

介護職の夜勤専従を掛け持ちする3つのメリット

指を指している介護職の女性

介護の夜勤専従を掛け持ちすることで、収入を増やしながら柔軟な働き方を実現できます。ここでは、掛け持ちの主なメリットを3つ紹介します。

収入が増える

夜勤は手当が支給されるため、掛け持ちすることで効率的に収入を増やすことが可能です。1つの職場だけではシフトに制限がありますが、複数の施設で働くことで勤務日数を調整しやすくなります。
また、施設によっては週2~3回の夜勤勤務が基本となるため、複数の職場を掛け持ちすることで、安定した収入を確保できます。

柔軟な働き方ができる

掛け持ちすることで、シフトの選択肢が増え、自分の生活スタイルに合わせやすくなります。1つの職場だけで勤務する場合、希望する日にシフトが入らないこともありますが、複数の施設で調整すれば働きたい日に勤務しやすくなります。
夜勤は1回の勤務時間が長いため、出勤日数を減らしながら効率よく収入を得ることも可能です。

スキルアップや経験の幅が広がる

異なる施設での勤務を経験することで、さまざまな介護方針や業務の進め方を学ぶことができます。職場ごとに利用者の特性や業務内容が異なるため、幅広いスキルを身につける機会となるでしょう。
異なる環境での経験は、対応力や判断力を鍛えるのに役立ちます。新しい技術やケアの方法を学ぶ機会が増えるため、介護職としての成長にもつながるでしょう。

介護職の夜勤専従を掛け持ちする3つのデメリット

夜勤専従の掛け持ちは収入を増やせる一方で、体力的・精神的な負担が大きくなる場合があります。注意が必要な3つのデメリットについて確認していきましょう。

体力的な負担が大きくなる

夜勤は1回の勤務時間が長く、不規則な生活になりやすいため、掛け持ちすると疲労が蓄積しやすくなります。また、十分な休息をとれない場合が続くと、睡眠不足から体調を崩すリスクが高まるでしょう。
疲労の蓄積は、体調不良だけでなく、集中力の低下やミスを招く可能性もあります。

シフト調整が難しくなる

掛け持ちをすると、各職場の勤務スケジュールを調整する必要があり、思うようにシフトを組めないことがあります。とくに、希望する日程が重なった場合や急な欠勤が発生した際には、対応が難しくなるでしょう。
また、適切な休息時間を確保しにくく、無理をすると業務のパフォーマンスが低下する可能性があります。

職場ごとのルールに対応する必要がある

施設ごとに業務の進め方やルールが異なるため、掛け持ちをすると新しい環境に適応する負担が増えます。とくに、利用者層が異なる職場では、慣れるまでに時間がかかることもあるでしょう。
人間関係の構築も必要になるため、コミュニケーション力が求められます。

介護職の夜勤専従を掛け持ちする向いている人の特徴

ガッツポーズをする介護職員の女性

介護職の夜勤専従を掛け持ちするには、体力やスケジュール管理能力、新しい環境への適応力の3つが求められるでしょう。それぞれ、具体的にはどのようなことなのかを解説していきます。

体力があり、自己管理ができる人

夜勤は長時間勤務が基本であり、掛け持ちをするとさらに負担が増えます。そのため、不規則な生活リズムに対応できる体力が必要です。
自己管理ができる人であれば、体調を整えながら効率よく働くことができるでしょう。逆に、健康や体力に不安がある方は、掛け持ちを避けたほうが無難です。

スケジュール管理が得意な人

掛け持ちをする場合、複数の職場のシフトを調整する必要があります。そのため、計画的に働ける人が適しています。
自身の生活リズムを整えながら、安定した勤務を継続できるように管理する必要があります。スケジュール管理が苦手で、予定のダブルブッキングをしてしまう方は、時間や曜日でシフトが固定されているような働き方がおすすめです。

新しい環境への適応力がある人

介護施設ごとに業務の進め方やルールが異なるため、掛け持ちをする場合は、それぞれの環境に素早く対応できる柔軟性が求められます。施設ごとの違いを理解し、スムーズに業務を進められる人が適しているでしょう。
そのほか、職場ごとの人間関係にも適応する必要があります。異なるスタッフと協力しながら業務を行うため、円滑なコミュニケーションができることも重要です。適応力が低いと感じている人は、1つの職場でじっくり働くほうがよいでしょう。

介護職の夜勤専従を掛け持ちする向いていない人の特徴

・体力や健康管理に不安がある人
・スケジュール管理が苦手な人
・環境の変化をストレスに感じる人

もともと力仕事の多い介護職で夜勤専従の働き方をする場合、体力が十分でないと、睡眠不足や疲労が蓄積し、業務に支障をきたす可能性があります。常に同じパフォーマンスで仕事をしたり、健康を維持したりするためには、食事や睡眠の管理も欠かせません。
複数の職場を掛け持ちする場合、スケジュール管理をしっかり行わないと複数の就業先の勤務が重なったり休息時間が不足したりする可能性が高まります。急な欠勤に繋がってしまった場合、周囲にも迷惑をかけてしまう可能性も。スケジュール管理に苦手意識がある人にとって、掛け持ちで働くのは難しいでしょう。

また、掛け持ちとなるとさまざまな職場に適応する必要があるため、環境の変化にストレスを感じやすい人も向いていないといえるでしょう。無理をして働くことで体調を崩す可能性もあります。

介護の夜勤専従を掛け持ちするときの4つの注意点

打合せをする介護士の女性

どんなに向いている人でも、夜勤専従の掛け持ちはなかなか大変です。ここでは、無理なく働き続けるための4つのポイントについて解説していきます。

適切な休息と体調管理を徹底する

夜勤は長時間勤務であり、不規則な生活になりやすいため、十分な睡眠を確保することが大切です。睡眠をしっかりとることで、疲労からくる業務のミスを防げます。
それ以外にも、日ごろからバランスの取れた食事や適度な運動を取り入れましょう。睡眠・食事・運動に気を配ることで、健康に働き続けられます。

勤務スケジュールを無理なく調整する

複数の職場で働く場合、シフトの重複や過密な勤務にならないように、事前にしっかりと計画を立てる必要があります。体調を考慮したスケジュールはもちろん、友人と会うなど余暇もしっかり考えておきましょう。
メリハリのあるスケジュールは、仕事へのモチベーション維持につながります。

労働基準法や契約内容を確認する

掛け持ち勤務をする際は、労働基準法や就業規則に違反しないよう注意が必要です。とくに、労働時間の上限や休息時間の規定を把握し、適切に勤務を調整することが求められます。
また、施設ごとの契約内容や勤務条件を事前に確認しておくことで、トラブルを防ぐことができるでしょう。

それぞれの職場の業務に適応する

施設ごとに業務の進め方やルールが異なるため、柔軟に対応できることが求められます。今までの自分のやり方に固執せず、それぞれの職場のやり方に合わせるようにしていきましょう。
そのような対応をしていれば、夜勤でコミュニケーションがとりにくい状況でも、良好な人間関係が築けます。

介護の夜勤専従は掛け持ちを両立するコツ3つ

介護の夜勤専従を掛け持ちする際には、効率的に働くための工夫が必要です。職場選びや仕事内容のバランスを考えることで、無理なく両立できます。

効率的に移動できる職場を選ぶ

掛け持ち先の職場が遠すぎると移動時間が長くなり、休息時間が削られる可能性があります。そのため、通勤時間を短縮できる職場を選ぶことが重要です。
勤務地が近ければ、勤務間の休憩時間を確保しやすくなり、疲労の蓄積を防ぐことができます。できるだけ移動の負担が少ない職場を選びましょう。

役割や仕事内容のバランスを考えて掛け持ちする

施設ごとに業務内容や負担の大きさが異なるため、掛け持ちをする際はバランスを考慮することが大切です。たとえば、一方の職場で重労働が多い場合、もう一方の職場は比較的負担の少ない環境を選ぶと無理なく働けます。
業務の偏りが少ないように調整することで、過労を防ぐことが可能です。仕事量を適切に管理することで、長期的に安定した働き方ができるでしょう。

緊急時の対応を想定し職場ごとに柔軟に連携をとる

掛け持ちをする際には、突発的なシフト変更や急な休みに備え、職場ごとにスムーズな連絡手段を確保しておくことが重要です。また、休みが取りやすい職場を選ぶことで、体調不良や家庭の事情による急な休みにも柔軟に対応できるでしょう。
そのほか、掛け持ち勤務を円滑に進めるためには、各職場との良好な関係を築き、トラブルを未然に防ぐことが大切です。密にコミュニケーションをとることをおすすめします。

介護の夜勤専従の掛け持ちに関するよくある質問

ここでは、介護職の夜勤専従を掛け持ちする際に、よく聞かれる質問を集めました。夜勤専従の介護職を検討している方はぜひ参考にしてください。

介護の夜勤専従を掛け持ちする際の法律上の制限はあるか?

A.制限はないですが、労働基準法や職場の職務規定から逸脱しないように注意が必要です。

介護の夜勤専従を掛け持ちする際には、労働基準法の労働時間規定に注意が必要です。基本的に、1日8時間・週40時間の上限があり、これを超えると時間外労働として扱われます。
また、職場によっては、副業や掛け持ちが禁止されている場合もあるため、就業規則の確認をしましょう。無許可の掛け持ちは契約違反となる可能性があるため、慎重に対応する必要があります。

掛け持ちをすることでどのくらい収入が増えるのか?

A.夜勤手当で1回あたり5,000~7,000円ほど増収が可能です。

介護の夜勤は手当が1回あたり5,000~7,000円ほど支給されるため、掛け持ちをすることで収入を増やすことができます。ただし、収入が増えると税金や社会保険料の負担も増加するため、実際の手取り額を計算することが大切です。

掛け持ちする際の体調管理のポイントは?

A.睡眠・食事・運動を意識し、健康を維持することが重要です。

夜勤専従を掛け持ちする場合、体力的な負担が大きくなるため、睡眠時間を確保し、規則正しい生活を意識することが重要です。睡眠不足が続くと業務に支障をきたす可能性があります。食事のバランスを考え、適度な運動を取り入れることも必要です。睡眠・食事・運動の3つを意識して生活することで、健康を維持しながら働くことができます。

職場ごとのルールやシフト調整はどうすればよいか?

A.各職場の規則を把握し、無理のないスケジュールを組むことが大切です。

掛け持ちをする場合、勤務する施設ごとの就業規則やシフトの調整が重要になります。事前にそれぞれの職場の勤務条件を確認し、無理のない範囲でスケジュールを組むようにしましょう。また、シフトの重複を防ぐために、勤務予定を整理し、適切な休息を確保する必要があります。過密な勤務にならないように注意しながら、バランスの取れた働き方を心がけましょう。

介護の夜勤専従を掛け持ちして理想の働き方を実現しよう

今回は、介護の夜勤専従の掛け持ち勤務について、仕事内容やメリット・デメリットを中心に解説しました。収入アップを期待できる一方、生活リズムや体力面への影響が大きいため、注意が必要です。掛け持ち勤務を両立させるためには、事前のスケジュール調整や適切な休息を取ることが大切であることを理解し、自分に合った働き方を見極めましょう。

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著者プロフィール

ゲートウェイ

ゲートウェイ

異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。

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