社会福祉士がやりがいを感じる4つの瞬間!仕事内容や目指す方法も解説
著者: ゲートウェイ
更新日:2023/12/22
公開日:2019/05/14
社会福祉士は超高齢化社会の日本において、非常に注目されている職業のひとつです。目指す人も多く、興味を持っている人もたくさんいることでしょう。
専門的で仕事内容が「難しい」と言われやすい社会福祉士の仕事。自分が本当にやっていけるのかどうか考える際に参考にできるのが『やりがい』です。やりがいは、仕事を続けていくモチベーションにつながるからです。
この記事では、社会福祉士という仕事について紹介し、やりがいを感じる4つの瞬間を紹介します。
目次
社会福祉士って?
社会福祉士はソーシャルワーカーとも呼ばれ、社会的に立場の弱い人を助ける仕事です。具体的には、医療・福祉・教育・行政機関などで日常生活に支障が出ている方からの相談を受け、助言や指導、援助をおこなっていきます。
近年、社会福祉士が注目されています。超高齢化社会になり、要介護状態の方が急増しているからです。また、社会が複雑になって、心の悩みを抱えた人や経済的に不安な状態に陥っている方が増えました。そういった方たちに手を差し伸べるのが、社会福祉士の役割です。
社会福祉士になるには
社会福祉士には、誰でもなれるわけではありません。年1回の国家資格を取得することで、はじめて社会福祉士としてのスタート地点に立つことができるのです。
社会福祉士の資格には、受験資格があります。受験資格は多岐に渡るので、ここでは簡単に紹介していきます。
学生が社会福祉士になるには
一般的な四年生大学を卒業した場合は、一般養成施設等で必要カリキュラムを履修するだけで、資格を受けることができます。短大卒の場合は、一般養成施設等で必要カリキュラムを履修することに加え、相談援助の実務経験が必要になります。
高卒の場合は、福祉系大学に通い、指定科目を履修することが条件です。中卒の場合、高卒の条件に加え、通信制高校に3年通う必要があります。
社会人が社会福祉士になるには
所定の実務経験(児童福祉士司、身体障害者福祉司、審査指導員、知的障害者福祉司、老人福祉指導主事)が4年以上ある場合は、短期養成施設等で必要カリキュラムを履修すると試験を受けられます。
相談援助の実務経験が4年以上の方は、短期養成施設ではなく一般養成施設等での必要カリキュラム履修が必要です。4年未満の方は、福祉系短大に通い指定科目を履修しなければなりません。
社会福祉士の仕事内容
社会福祉士を目指す上で、仕事内容の把握は絶対です。社会福祉士の仕事内容は、主に以下のとおりです。
・福祉サービスの相談役
・支援計画の作成、実行
・情報提供
それぞれ解説していきます。
福祉サービスの相談役
社会福祉士は、福祉サービスの相談役を担います。具体的な仕事内容は、利用者や家族から生活上の相談を受け、自立した生活を送るための支援やアドバイスをするというものです。
相談に来る方は、非常に幅広いです。子供から年配者まで、さまざまな年齢層の方と話をする必要があります。それぞれの年代に合わせた対応が必要なのはもちろんのこと、利用者を取り巻く環境や状況も加味しなければなりません。
支援計画の作成、実行
社会福祉士の仕事は、支援計画を作ることです。支援計画とは、支援が必要な人に対して、どのような問題を抱えており、どのような解決策が必要なのかを明確にするために作成するものです。
ただ作るだけではなく、利用者の自宅などに訪問し、モニタリングすることも必要です。変化があれば適宜、評価や見直しをおこなっていきます。このように、支援を作成し、利用者とともに歩んでいくのが社会福祉士の仕事です。
情報提供
社会福祉士は、正しい情報を利用者に伝えることも大事です。関係機関と連絡を取り合って、公的手続きの代行や公的な支援について情報提供します。
社会福祉士が取り扱う情報は多岐に渡ります。そのため法律や心理学といった幅広い知識を身につけることも、社会福祉士の仕事のひとつと言えるでしょう。
社会福祉士のやりがい
社会福祉士は、社会への貢献度も高いやりがいのある仕事です。ここでは、社会福祉士がやりがいを感じる4つの瞬間を紹介していきます。
・相談者に適切なサポートができたとき
・コミュニケーションがうまくいったとき
・人から感謝されたとき
・難しい仕事を達成したとき
相談者に適切なサポートができたとき
社会福祉士は、日々、利用者や高齢者からいろんな相談を受けます。病院で働く社会福祉士は患者からの相談に乗り、役所や地域包括支援センターで働く社会福祉士は生活困窮者からの相談に乗ります。その相談に対して、適切な答えやアドバイスをすることができた瞬間に、やりがいを感じることでしょう。
相談者は、環境や状況、精神状態や健康状態もさまざまです。相談者本人や相談者の家族たちから話を聞き、医療機関や関係機関と調整をおこなうことで、自立をうながします。正解があるわけではないので、難しい仕事だと言えますが、それを乗り越えた際のやりがいは非常に強いです。
コミュニケーションがうまくいったとき
社会福祉士においてコミュニケーションは、何よりも大事です。なぜなら社会福祉士は、人とのコミュニケーションが必須な仕事だからです。社会福祉士のコミュニケーションは、単純に話をするだけではありません。相手の話を理解し、相談者がどのような問題を抱えているかを把握する能力が必要です。
はじめは心を開いてくれなかった利用者や相談者が、話をしていくうちに徐々に変化していき、こちらの提案を受け入れてくれるようになることがあります。そういった際に、社会福祉士はやりがいを感じます。
人から感謝されたとき
社会福祉士は、人から感謝されることが多い仕事です。要介護者や生活困窮者など、社会的な立場の弱い人に手を差し伸べてあげる仕事だからです。社会福祉士の仕事は、けして楽なものではありません。ケアプランの作成や相談業務、地域ケア活動への参加など、職場によってはやることがたくさんあります。
ときには、社会福祉士の仕事に嫌気がさすときもあるかもしれません。それでも、利用者や相談者から「ありがとう」と言ってもらったとき、人の役に立つことができたという実感をえることができ、それがやりがいにつながります。
難しい仕事を達成したとき
社会福祉士の仕事は、単純なものではありません。社会福祉士が受ける相談は何一つ同じものがありませんし、相手の家庭環境や経済状況を考えながら答えを出す必要があるからです。
中には、支援が難しいケースもあります。余裕のない相談者から、心もとない一言をかけられたり、理不尽に感情をぶつけられたりすることもあるでしょう。しかし、そういったことを乗り越えて仕事を達成したときには、やりがいを感じることができます。
まとめ
社会福祉士は超高齢化し、複雑化していく社会の中で、もっとも注目されている職業のひとつです。答えがなく、専門的で難しい知識が必要とされますが、相談者から感謝されたり人の役に立てたりするやりがいのある仕事です。
ただし、社会福祉士の仕事は、職場によって忙しさや仕事内容、給料が大きく変わってきます。社会福祉士への就職や転職を検討している際は、求人を慎重にチェックしてみてください。ソラジョブでは、社会福祉士の求人を多数掲載しています。
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著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。