介護職の夜勤専従はきつい?働き方・仕事内容やメリット・向いている人の特徴も解説
著者: ゲートウェイ
更新日:2026/02/20
公開日:2021/07/23

介護職の夜勤専従がきついかどうかは、人それぞれの感じ方や環境によって変わります。本記事では、夜勤専従の仕事がきついと言われる背景を整理し、具体的な業務内容や1日の流れを解説します。さらに、メリットとデメリット、向いている人の特徴、給料の相場、働く前に確認したい点など自分に合った働き方を選ぶための情報を紹介します。
介護職の夜勤専従はきつい?
人によって、きついと感じる場合もあれば生活リズムに合う場合もあります。
介護職の夜勤専従は、きついと感じるかどうかが人によって分かれやすい働き方です。夜間中心の勤務になるため、生活リズムの変化が負担になる人もいますが、日中の時間を有効に使える点が合っていると感じる人もいます。そのため、周囲の意見だけで判断せず、自分の体調や生活スタイルに合うかを見極めることが大切でしょう。
介護職の夜勤専従に向いている人・向いていない人の特徴はこちら
介護職の夜勤専従がきついと言われる3つの理由

介護職の夜勤専従は、働き方の特徴からきついと言われることがあります。その背景には、生活リズムや勤務体制など夜勤ならではの要素が関係しています。
生活リズムが変わりやすい
夜勤専従は昼夜が逆転しやすく、生活リズムの変化に戸惑う人もいます。特に働き始めの頃は、睡眠時間が安定せず、体のだるさを感じることがあるでしょう。一方で、寝る時間や起きる時間を意識して整えることで、無理なく続けている人も少なくありません。自分に合った生活リズムを見つけることが、負担を軽くすることにつながります。
少人数での対応が求められる
夜間は職員数が限られているため、一人ひとりが状況を見ながら対応する場面が増えます。判断に迷うこともありますが、落ち着いて行動する力が身につきやすい環境とも言えるでしょう。利用者さんが休んでいる時間帯は静かで、仕事に集中しやすいと感じる人もいます。責任感を持って働けるかどうかが大切なポイントになります。
勤務時間が長くなりやすい
夜勤専従は1回の勤務時間が長く、集中力や体力を保つことが求められます。慣れるまでは疲れを感じやすいものの、勤務日数が少なくなることで生活の予定を立てやすい面もあります。休憩の取り方や体調管理を意識すれば、無理なく続けられている人も多いようです。自分のペースをつかむことが重要になります。
介護職の夜勤専従の仕事内容
介護職の夜勤専従は、利用者さんが安心して夜を過ごせるよう支える役割を担います。日中とは異なり静かな時間帯が中心となるため、見守りや急な対応など、夜勤ならではの業務が多くあります。
利用者さんの見守り
夜間は定期的にフロアを巡回し、利用者さんの体調や様子に変化がないかを確認します。眠っている間の呼吸の状態や離床の兆候を早めに察知することが大切です。小さな変化にも気づけるよう、落ち着いて見守る姿勢が求められます。利用者さんが不安なく過ごせる環境を整えることが仕事です。
排泄介助
夜間にはトイレ誘導やおむつ交換などの排泄介助を行います。利用者さんの睡眠を妨げないよう、静かで丁寧な対応を心がけることが重要です。身体の状態やその日の体調に合わせ、無理のない介助を行うことで安心感につながります。負担をかけない動きや声かけが求められる場面です。
緊急時対応
体調の急変や転倒など、突発的な事態に対応することも夜勤専従の大切な仕事です。状況を冷静に判断し、必要に応じて看護師や医療機関へ連絡を行います。日頃から対応手順を理解しておくことで、いざという時も落ち着いて行動しやすくなります。備えが安心につながる業務です。
起床・就寝介助
就寝前の誘導や起床時の声かけ、身支度の補助を行うのも夜勤専従の役割です。利用者さん一人ひとりの生活リズムを大切にしながら、無理のないペースで介助します。安心感を与える声かけや関わり方が、穏やかな時間につながり、丁寧な対応が求められる業務です。
介護記録の作成
夜間の利用者さんの様子や行った介助内容は、介護記録として残します。小さな変化でも記録し、日勤スタッフへ正確に伝えることが重要です。情報を共有することで、継続したケアや見守りにつながります。次の勤務者が状況を把握しやすくなるように記録を残す点も、大切な役割です。
介護職の夜勤専従の1日の流れ

| 16:30 | 出勤 | 出勤時間は施設・事業所によって異なりますが、少し早めに出勤して身支度を整えます。 |
|---|---|---|
| 17:00 | 引き継ぎ | 早番や日勤のスタッフから、利用者さんの様子や健康状態などを共有してもらいます。 |
| 18:00 | 夕食準備・夕食 | 遅番のスタッフと手分けして、夕食を準備。必要があれば食事介助や、食後の服薬管理なども行います。 |
| 20:00 | 就寝準備 | 利用者さんの着替えの手伝いや、ベッドへの移動サポートを行う。また就寝前のトイレ誘導や介助、おむつ交換や口腔ケアなども実施。 |
| 22:00 | 消灯・巡回 | 完全に消灯したあとは、一定時間おきに巡回を実施。利用者さんの様子を確認やトイレに行きたい方の介助などを行う。 |
| 23:00 | 介護記録の作成 | ここまでの利用者さんの様子や介護内容を記録する。必要に応じて、そのほかの事務作業も実施。 |
| 03:00 | 休憩 | 施設によりますが休憩は基本的に1〜2時間ほど。食事や仮眠をとる。 |
| 06:00 | 起床・朝食準備 | 起床してから、着替えやトイレなどの朝の身支度をサポート。早番スタッフが出勤後、手分けして朝食を準備する。朝食の介助や、服薬管理、片付けなどを行う。 |
| 08:30 | 申し送り | 早番スタッフに、夜間の様子などを共有。 |
| 09:00 | 退勤 | 申し送りが完了したら退勤。 |
介護職の夜勤専従は、夕方に出勤して引き継ぎを受けるところから始まります。利用者さんの状態を確認したうえで、夕食対応や就寝準備を行い、夜間は見守りや巡回を中心に落ち着いて対応します。休憩をはさみながら業務を続け、朝は起床介助や朝食準備を担当します。最後に夜間の様子を申し送りし、1日の業務を締めくくります。
介護職の夜勤専従で働くメリットとデメリット
| 介護の夜勤専従で働くメリット | 介護の夜勤専従で働くデメリット |
|---|---|
| ・夜勤手当がつき安定した収入を得やすい ・日中の時間を自分の予定に合わせやすい ・落ち着いた環境で業務に集中しやすい |
・生活リズムの調整に工夫が必要になる ・少人数体制での判断や対応が求められる ・体調管理を意識して働く必要がある |
介護の夜勤専従は、働き方の特徴からメリットとデメリットの両面があります。事前にそれぞれを知っておくことで、自分に合った働き方かどうかを判断しやすくなるでしょう。
介護の夜勤専従で働くメリット
夜勤専従には、収入面や時間の使い方など、日勤とは異なる良さがあります。ここでは、働く人の目線で感じやすいメリットを紹介します。
夜勤手当がつき安定した収入を得やすい
夜勤専従は夜勤手当や割増賃金がつくため、効率よく収入を得やすい働き方です。勤務日数が少なめでも、一定の収入を確保しやすい点が特徴でしょう。生活費や将来のための貯蓄など、収入面を重視したい人にとって魅力に感じやすい条件です。働き方と収入のバランスを考えやすい点も、夜勤専従ならではのメリットです。
日中の時間を自分の予定に合わせやすい
夜勤専従は日中の時間が比較的自由になるため、家事や用事を済ませやすくなります。通院や役所の手続きなど、平日の日中にしかできない予定も入れやすいでしょう。自分の生活スタイルに合わせて時間を使えるため、プライベートを大切にしたい人には向いている働き方と言えます。時間の使い方に余裕を持ちやすい点が魅力です。
落ち着いた環境で業務に集中しやすい
夜間は利用者さんの活動が少なく、比較的落ち着いた時間帯が多い環境です。そのため、日中に比べて業務に集中しやすいと感じる人もいます。慣れてくると自分のペースで仕事を進めやすくなり、静かな環境を好む人には働きやすいと感じられるでしょう。慌ただしさが少なく安心感を持つ人もいます。
介護の夜勤専従で働くデメリット
介護の夜勤専従はメリットがある一方で、働くうえで注意したい点もあります。事前にデメリットを理解しておくことで、自分に合った働き方かどうかを判断しやすくなり、無理のない選択につながります。
生活リズムの調整に工夫が必要になる
夜勤中心の生活になるため、生活リズムが変わりやすい点はデメリットの一つです。睡眠時間が不規則になりやすく、休み方を意識しないと疲れが残ることもあります。自分に合った睡眠の取り方や過ごし方を見つけることが大切です。生活リズムを整える工夫が、安定して働くための土台になります。
少人数体制での判断や対応が求められる
夜間は職員数が少なく、一人ひとりの役割が大きくなる環境です。急な体調変化や予想外の出来事が起きた際には、自分で状況を判断し対応する力が求められます。そのため、責任を重く感じる人もいるでしょう。落ち着いて行動できるかどうかが、負担の感じ方に影響します。
体調管理を意識して働く必要がある
夜勤が続くことで、体調を崩しやすくなる人もいます。食事の内容や睡眠の質、休息の取り方を意識することが欠かせません。無理を重ねてしまうと負担が大きくなるため、自分の体調を優先する姿勢が大切です。日頃から体の変化に目を向けることが、長く続けるポイントになります。
介護職の夜勤専従に向いている人・向いていない人の特徴

介護職の夜勤専従は、働き方の特徴から向き不向きが分かれやすい仕事です。一人の時間でも落ち着いて行動でき、生活リズムを整える工夫ができる人は、無理なく続けやすい傾向があります。また、状況に応じて冷静に判断できる人にとっては、働きやすさを感じやすいでしょう。
一方で、生活リズムの変化にストレスを感じやすい人や、常に周囲と連携して働きたい人には負担になる場合もあります。自分の性格や生活スタイルと照らし合わせて考えることが大切です。
介護職の夜勤専従の給料はどのくらい高いの?
介護職の夜勤専従は、給料が高い働き方というイメージを持たれることがあります。実際の手当や相場を知ることで、自分の希望する収入に合うかを判断しやすくなるでしょう。
介護の夜勤専従は高給なのか
| 3交代制の夜勤手当 | 2交代制 |
|---|---|
| 1回あたり4,559円 | 1回あたり6,290円 |
介護の夜勤専従は、夜勤手当や割増賃金がつくことで給料が高くなりやすい傾向があります。2024年の調査では、3交代制の夜勤手当は1回あたり4,559円、2交代制では6,290円が目安とされています。施設や条件によっては日給3万円以上になることもあり、勤務日数が少なくても高収入を目指しやすい働き方です。勤務時間は長めですが、給料面で満足しやすい点が特徴と言えるでしょう。
・3交代制とは、1日を「早番・遅番・夜勤」の3つの勤務に分けて働く体制です。
・2交代制とは、1日を「日勤・夜勤」の2つの勤務に分ける体制です。
介護夜勤専従の給料相場
夜勤専従は、基本的に日給制となります。そのため給料相場は出勤回数によって大きく変動し、出勤した分だけ稼げる仕組みです。とはいえ法律により勤務時間に制限があるため、出勤は月10〜12回ほどとなるケースが多いでしょう。
また資格有無によっても、日給に大きく差が出ます。たとえばある介護施設では、資格により以下のような給与設定がされています。
・介護福祉士:26,000円~
・実務者研修:25,000円~
・初任者研修:24,000円~
上記条件で働く介護福祉士の場合、月10回出勤することで月収26万円ということになります。給料は「出勤回数」「資格」「地域」「夜勤手当の額」によって、人それぞれであることを押さえておきましょう。
介護職の夜勤専従として働く前に知っておきたいこと

介護職の夜勤専従は、日勤とは働き方や環境が大きく異なります。事前に勤務体制や生活への影響を理解しておくことで、入職後のギャップを減らし、安心して働き始めやすくなるでしょう。
夜勤に入る職員の人数や体制
夜勤は日中に比べて職員数が少なくなるため、施設ごとの人数や体制を確認しておくことが大切です。何人で夜勤を回すのか、看護師が常駐しているかなどによって、安心感は大きく変わります。少人数体制でも落ち着いて働ける環境かどうかを知ることで、自分に合った職場か判断しやすくなります。
休憩や仮眠の取れる環境
夜勤専従では長時間勤務になるため、休憩や仮眠を取れる環境が整っているかも重要なポイントです。休憩時間の長さや仮眠室の有無によって、体への負担は大きく変わります。しっかり休める環境があるかどうかを事前に確認しておくことで、無理のない働き方につながります。
夜勤手当が含まれた給与の金額
夜勤専従は夜勤手当が加わるため、給与の内訳を確認しておくことが欠かせません。基本給と手当を合わせた月収や、1回あたりの夜勤の金額を把握することで、収入のイメージがしやすくなります。勤務回数とのバランスを考えながら、自分の希望に合うか見極めることが大切です。
夜間に急変が起きたときの対応
夜間は急な体調変化が起こる可能性もあるため、対応手順やサポート体制を確認しておくと安心です。看護師や医療機関への連絡方法、相談できる体制が整っているかは重要なポイントになります。万が一の場面でも落ち着いて行動できる環境かどうかを知っておきましょう。
夜勤中心の働き方の生活リズム
夜勤専従は生活リズムが日中勤務とは大きく変わります。そのため、睡眠の取り方や休日の過ごし方を想像しておくことが大切です。自分なりにリズムを整えられるかを考えることで、無理なく続けられるか判断しやすくなります。生活への影響を理解したうえで選ぶことが安心につながります。
介護職の夜勤専従を続けるための3つの工夫
介護職の夜勤専従は、働き方に慣れるまで負担を感じることもあります。工夫次第で無理を減らし、安定して続けやすくなるため、日々の過ごし方や考え方を意識することが大切です。
生活リズムと睡眠の取り方を整える
夜勤専従を続けるためには、夜勤後にしっかりと睡眠時間を確保し、生活リズムを安定させることが欠かせません。就寝前の過ごし方を見直したり、部屋の明るさや音を調整したりすることで、眠りやすい環境を整えやすくなります。自分に合った睡眠の取り方を見つけることで、無理なく働き続けやすくなるでしょう。
無理をせず体調を優先して働く
体調の変化を感じたときは無理をせず、早めに休息を取る意識が大切です。夜勤が続くと疲れが溜まりやすいため、食事や水分補給を意識しながら体力を維持することが求められます。長く夜勤専従として働くためには、仕事よりも体調を最優先に考える姿勢が欠かせません。
困ったときに相談できる環境をつくる
夜勤中の不安や悩みを一人で抱え込まないことも、夜勤専従を続けるうえで重要です。日勤スタッフや上司と日頃から情報共有を行い、相談しやすい関係を築いておくと安心感につながります。困ったときに頼れる環境があることが、夜勤専従を続ける大きな支えになります。
介護職の夜勤専従に関するよくある質問
介護職の夜勤専従は、働き方や条件について疑問を持たれやすい仕事です。事前によくある質問を知っておくことで、自分に合った働き方かどうかを判断しやすくなります。
Q 介護職の夜勤専従は正社員と派遣・アルバイトで働き方に違いはある?
A. 雇用形態によって収入の安定性と働き方の自由度に違いがあります。
介護職の夜勤専従は、正社員だけでなく派遣やアルバイトとしても働くことができます。正社員は雇用が安定し、福利厚生や賞与が整っている場合が多い点が特徴です。一方、派遣やアルバイトは勤務日数や期間を柔軟に選びやすく、ライフスタイルに合わせやすい傾向があります。収入の安定性を重視するか、働き方の自由度を重視するかで選び方が変わります。
Q 介護職の夜勤専従は何歳くらいまで働ける?
A. 年齢よりも体調や働く環境が重要です。
介護職の夜勤専従には明確な年齢制限が設けられていないことが多く、体力や健康状態が重視されます。実際には40代や50代で夜勤専従として活躍している人もいます。年齢よりも、夜勤の勤務時間に無理なく対応できるかどうかが大切です。休憩や仮眠が取れる環境かどうかも、長く働けるかを左右する要素になります。
Q 介護職の日勤から夜勤専従へ働き方を変えることはできる?
A. 段階的に切り替えることで無理を減らせます。
日勤から夜勤専従へ働き方を変えることは、多くの職場で可能とされています。いきなり夜勤専従になるのではなく、日勤と夜勤を組み合わせながら慣れていくケースもあります。生活リズムが大きく変わるため、段階的に切り替えることで負担を抑えやすくなります。希望する場合は、事前に職場へ相談することが安心につながります。
Q 介護職の夜勤専従はストレスがたまりやすい?
A. ストレスの感じ方は人と環境によって異なります。
夜勤専従は生活リズムの変化や少人数体制によって、ストレスを感じやすい人もいます。一方で、落ち着いた環境で働ける点に安心感を持つ人も少なくありません。ストレスの感じ方には個人差があり、相談できる体制や休憩の取りやすさが影響します。自分に合った職場を選ぶことが、負担を軽くするポイントです。
Q 介護職の夜勤専従は未経験・無資格からでも働ける?
A. 未経験でも可能ですが、教育やサポート体制の確認が重要です。
介護職の夜勤専従は、未経験や無資格からでも働ける求人が見られます。入職後に研修を受けられたり、資格取得をサポートしてもらえる職場もあります。ただし夜勤は判断や対応を求められる場面があるため、最初は日勤で経験を積んでから夜勤専従へ移るケースも多いようです。安心して働くためには、教育体制やフォロー体制を事前に確認することが大切です。
自分に合った介護職の夜勤専従の働き方を見つけよう
介護職の夜勤専従は、向き不向きが分かれやすい働き方です。仕事内容や給料、メリットとデメリットを理解しておくことで、より良い選択につながります。きついかどうかは人それぞれであり、自分の性格や生活スタイルに合っているかを見極めることが重要です。
夜勤専従の条件は施設によって異なり、職員体制や休憩の取りやすさにも差があります。求人情報を確認することで、働きやすさや収入の目安が分かりやすくなります。まずは求人をチェックし、自分に合いそうな夜勤専従の職場を探すところから始めてみましょう。
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著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。