住みやすく高齢者を孤立させない取り組みをする足立区で求人を探してみよう!

足立区は東京23区の北東部に位置する非常に大きな区です。23区中広さは3位、人口は5位といずれも上位に入っています。以前は治安が悪いイメージもありましたが、大学誘致活動の成果で区内に多くの大学キャンパスが設立され、学生が増えたことによって街も変わってきました。一方、人口が多いゆえ高齢者数も多く、介護職にとっても働く機会が多い区です。そんな足立区で働く介護職員を取り巻く状況をこの記事でお伝えします。

足立区ってどんな区?

足立区は23区の中でも特に定住率が高く「住みやすい区」として評判が高まっている区です。

交通の便が良く、北千住駅はJR、東京メトロ、東武鉄道、つくばエクスプレスが乗り入れるターミナル駅で、乗降客数160万人程度と、世界6位を誇ります。東京電機大や東京芸術大の誘致成功により、駅周辺には若者が多く集まり活気にあふれています。また、高齢化が進むだけでなく、物価の安さやアクセスの良さから子育て世代も定着しています。

きになる治安についは、区民を対象に「足立区は治安が良いか」とヒアリングしたアンケートでは、「そう思う」が2010年次26.9%だったのに対し、2017年次は54.3%と大幅に改善しています。
同じ調査で「足立区に誇りを感じる」と答えた方も49.2%と、19.4ポイントUPしており、住民満足度が著しく向上していることが分かります。

神社・仏閣の数も多く、とくに西新井大師は多くの参拝客でにぎわいます。

足立区の高齢化状況

足立区の人口は2021年1月の時点で691,002人となっています。そのうち高齢者数は171,715人ですから、足立区の高齢化率は24.9%となります。足立区の場合、75歳以上の後期高齢者が92,406人、前期高齢者が79,309人と、後期高齢者数が前期高齢者数を上回っていることから、23区でも有数の高齢化が進んだ区と言えます。

足立区が高齢者を対象に実施した調査によると、持ち家に住んでいる高齢者が7割程度を占めています。家族構成で最も多いのは高齢者同士の夫婦2人暮らしで、割合は4割程度。介護・介助を行う人は「配偶者」が最も多い割合を占めています。

介護が必要になった場合は「自宅で生活しながら介護サービスを利用したい」という声が最も多く、区の高齢者の希望を叶えるためにも介護職、特に訪問介護職の担う役割が大きいことがわかります。

足立区の介護施設数と介護ニーズ

足立区には延べ888の介護サービス施設があります。サービス別に見ると、訪問型介護施設が279、通所型介護施設が230、入所型介護施設が100、老人ホームのような特定施設が28、居宅介護支援施設が190 、福祉用具の貸与販売を行っている施設が60となっています。

足立区は住民が多い上、高齢化率は24.9%と23区で一番高くなっています。今後も高齢化が進むことが予想されており、2040年には足立区の要介護者数は2014年比+54%になると見込まれています。高齢化を見込み、足立区では今後も介護サービス施設の整備を進めていくことになっています。

現時点でも訪問介護施設を中心に人材確保が難しい状況にありますが、今後ますます介護職のニーズが増えていくエリアだと言えるでしょう。特別養護老人ホームの入所待機数も2,500人を超えているため、区は「特別養護老人ホーム整備方針」を策定し、数を増やす予定です。

足立区の介護職員の給与は東京都では平均的

大手求人情報サイトの情報を参考として見てみると、足立区の介護職の平均給料は月収245,000円位程度。大体、東京都の介護職の平均月収と同じくらいの収入を得られるエリアだと言えるでしょう。全国の介護職の月収と比較すると高い収入を期待できる地域です。

足立区には施設数が多いため、スタッフから役職付きの求人にステップアップしたい方にとっては、ポストの数が多く、希望の求人が見つかりやすいかもしれません。もちろん「東京都介護職員就業促進事業」の求人もありますから、無資格・未経験でこれから資格を取ろうとお考えの方も安心です。

足立区の介護求人例

例1)六町にあるデイサービスセンターでの介護福祉士

つくばエクスプレス沿線にある、六町付近のデイサービスでの求人です。介護福祉士としての採用のため、そのスキルと経験から、一般スタッフよりやや高い給与なっています。

例2)六町にあるデイサービスセンターでの介護スタッフ(契約社員)

こちらは同じ六町で、施設内介護スタッフの求人です。勉強時間優先で働きながら資格が取れ、資格取得後は給与がUPするのがメリット。契約社員としての雇用ですが、双方合意があれば、期間満了後無期雇用の道もあります。

介護士が足立区で働くメリットは?

充実感を感じている高齢者が多い

区の調査によると、足立区に住む高齢者のうち7割近くが「趣味がある」と回答しています。また、半数以上の高齢者が「生きがいがある」と回答しています。地域活動への参加率も高く6割程度となっています。健康状態に関しても、調査対象の高齢者のうち8割近くが「とてもよい」あるいは「まあよい」と回答しています。年齢を重ねても健康であれば、趣味や地域活動に積極的に参加しやすいでしょう。住み慣れたエリアで充実した生活をしている高齢者が多い地域です。

介護未満の高齢者へのサポート体制

足立区は高齢者の孤立を防ぐ「孤立ゼロプロジェクト」を推進しています。
このプロジェクトは、介護保険サービスを利用していない70歳以上で単身世帯の方、および75歳以上の高齢者のみの世帯を対象に生活の相談相手がいるか、世間話をできる相手がいるかなどの聞き取りを行い、必要な場合には見守りや声掛けを実施するというもので。

介護職として直接関係ないように思えるかもしれませんが、認知機能や身体機能の衰えを防いだり、介護サービスが必要な場合早期に気づき、行政につなぐことができるなどのメリットがあります。2018年には実施率100%を達成しており、地域で暮らす高齢者を支える仕組みとなっています。

23区1の区立公園面積

足立区の区立公園面積は2,309,324平方メートルで、23区内第1位。農業体験ができる鹿浜の「都市農業公園」、区内最大の公園で、バーベキューにぎわう「舎人公園」、谷中にある花菖蒲が美しい「しょうぶ沼公園」など、多くの公園があります。

公園へのお出かけは安価ですし、ストレスを解消したり、身体に負担なくウォーキングで体力増強したりできます。日ごろストレスを抱えがちな介護職員さんのリフレッシュスポットとして活用できそうです。

住みやすく高齢者を孤立させない取り組みをする足立区で求人を探してみよう!

足立区はその定着率の高さから、「住みやすい区」であることがうかがえます。23区の中では高齢化率が高く、高齢者の絶対数も多いため、介護サービス施設も多いです。区では現時点で介護サービスを利用していない高齢者に対しても、年齢や世帯状況に応じて定期的な聞き取り調査などをしており、心身共に健康に過ごすための細やかなフォローを行っています。

その介護施設数の多さから、介護職求人も多く、役職付きポストの求人も頻繁に出現します。業界でステップアップしたい・給与を上げたい方にとっては見逃せないエリア。ぜひ足立区でご自身に合う介護求人を探してみてください。