介護施設の看護師を辞めたいのはなぜ?辞めたい理由や対処法について解説
著者: ゲートウェイ
更新日:2023/12/22
公開日:2022/05/09
介護施設は病院と働き方も環境もガラリと変わるため、さまざまな理由から「看護師を辞めたい」と考えてしまう方も多いでしょう。ひとくちに介護施設といっても施設によって特徴は異なるため、看護師を辞めたい理由もさまざまです。今回は、介護施設の看護師を辞めたい理由や対処法などを詳しくみていきます。
介護施設の看護師が辞めたいと思うよくある理由6選
介護施設で働く看護師が辞めたいと思う理由はさまざま。ここでは、よくある辞めたい理由6つをみていきます。
看護師が辞めたい理由①人間関係
介護施設は介護士やケアマネージャー、施設長や入居者など、多くの人と関わる必要がある職場です。特にさまざまな職種の人がいることで、それぞれの価値観やものの考え方が食い違ったり、わだかまりが生まれてしまうこともあります。介護施設のなかでは看護師が少数派であるが故に、自分の思うように動けないことが多かったり、人間関係のトラブルに発展してしまうなどして辞めたいと思う方が多いようです。
看護師が辞めたい理由②給料に見合わない業務内容
病院に比べると給料が低くなってしまう介護施設も多く、それでも忙しさはほとんど変わらないとして業務内容が給料に見合わないと辞めたいと感じてしまうことも。介護業界は勤続年数に応じて給料が上がる傾向にあるため、これまでの経験が豊富でも介護施設に転職してから1年目・2年目と最初のうちは給料の低さにギャップを感じるかもしれません。
看護師が辞めたい理由③残業や夜間オンコールなど労働環境が悪い
介護施設は人手不足が慢性化している職場も多く、残業や夜間オンコールの負担が大きい職場も少なくありません。夜勤がない代わりに夜間オンコール対応を看護師の必須業務としている介護施設も多く、オンコール対応があることで十分に休めないまま次の日に出勤することも。特に特養はその傾向があり、特養で働く看護師は労働環境の悪さから辞めたいという方も多いようです。
看護師が辞めたい理由④責任が重い
介護施設は医師が常駐している施設は少なく、医療面の判断や緊急時のケアは全て看護師の責任となります。高齢者は急な体調変化や異常の発見が遅れることで命に関わる事態になる可能性もあるため、看護師は正確かつ迅速にどうすべきか判断を下す必要があります。看護師の配置人数も少ない中、医療的な判断を担うなどして責任が重い点でプレッシャーから辞めたいと感じてしまうこともあります。
看護師が辞めたい理由⑤職場の働き方が合わない
ひとくちに介護施設といってもさまざまな施設があり、看護師の役割や業務量、働き方も大きく異なります。そのため働き方が合わないと思うこともあるでしょう。特に病院から初めて介護施設に転職してきた場合は、病院の働き方との違いに戸惑う方が多いものです。
看護師が辞めたい理由⑥看護師としてのやりがいが感じられない
介護施設での看護師は健康管理が中心業務となり、介護業務の割合が大きくなることで看護師としてのやりがいが感じられないことも。また施設によっては医療行為をすることが一切なく、看護師としてのこれまでのスキルや経験が活かせないこともあります。病院のように高度な医療に携わりたい、看護師としてバリバリ活躍したい方からすると介護施設は物足りず、辞めたいと感じてしまう方も少なくありません。
看護師を辞めたいときの対処法
看護師を辞めたい時の対処法は、転職が1つの手段です。介護施設はさまざまな形態の施設があるため、自分に合った介護施設であれば納得した環境で働くことができます。しかし転職はライブイベントの中でも大きなものであるため、すぐに転職すると判断するのは難しいものです。転職は最終手段として、まずは現状の悩みや課題が解決できるかを模索することがポイントです。
人間関係で辞めたい時の対処法
人間関係で辞めたいと感じるとき、まずは自分に原因はないかを考えてみてください。余裕のなさから気づかないうちに人に辛くあたっている、連携を意識できずひとりよがりな行動をしてしまっているなど、自分に原因がある可能性も考えられます。
一方、人に原因が合った場合でも、「入居者や利用者のため」と割り切り、仕事では連携を意識して業務を進め、必要以上関わらないようにすることで気が楽になるでしょう。また、「役割をしっかりと果たす」、「他スタッフへ感謝の気持ちを持つ」、「できることは積極的に手伝う」などの姿勢を見せることで、おのずと人間関係が改善されるかもしれません。
給料や待遇に不満があって辞めたい時の対処法
給料や待遇の不満は、まずは上司や施設長に相談することが大切です。相談することで解決策が提示され、完全にとは言わずとも改善することもあります。給料や待遇の不満を改善してもらうには、日頃からしっかりと仕事に取り組み職場に貢献することが前提であるため、自分の努力や実績を伝えることがポイントです。一方相談しても改善が見られない、取り合ってもらえない場合は、給料や待遇に納得できる職場に転職するのが効率的です。
労働環境が悪くて辞めたい時の対処法
残業過多など労働環境が悪くて辞めたい場合、まずは業務時間内で効率化できる部分はないか、仕事量が調整できないか工夫してみましょう。人手不足のように自分の力だけではどうにもできない部分は、上司や施設長に人手が足りないことで業務に支障が出ていることを伝えることが重要です。すぐにでなくとも、人員を増やすなどして改善される可能性があります。
介護施設を辞めたい看護師の辞める判断基準|転職すべきケース
日々辞めたいとは感じているものの、転職すべきか判断できないという方も多いでしょう。辞める判断基準として、以下のようなケースは転職すべきといえます。
・労働環境が改善される見込みがない、取り合ってもらえない
・身体的、精神的に影響が出ている
・無気力になってしまい、仕事に集中できない
・今後のキャリアが実現できない
自分1人の力ではどうにもできないことや心身に影響が出ている場合は、転職が有効な解決策です。特に心身に影響が出ているにもかかわらず無理に働き続けると、今後長期間働けなくなってしまう可能性もあります。それでも転職したくない場合は、一定期間休暇をもらうなどして休養することが大切です。
また、仕事にやりがいを感じず無気力になってしまう、集中できなのであれば前向きに転職を考えましょう。介護施設は高齢者の命を預かっている場でもあるため、そのまま働いていると重大なミスを犯してしまうリスクも。加えて時間を有意義に使うためにも、前向きに転職に臨みましょう。そして今の職場で目指すべきキャリアが実現できない場合も、転職をおすすめします。転職することで、キャリアアップや給料アップが実現する可能性にも期待できます。
今の介護施設は辞めたいけど介護業界で働きたい!おすすめの求人例
辞めたいと考えている看護師の中には、今の介護施設を辞めたいのであって介護業界で働きたいという方もいるでしょう。ここでは介護業界で働きたいが今の介護施設は辞めたいという方に向けて、転職で気をつけるべきポイントやおすすめの求人例をご紹介します。
看護師が介護施設への転職で気をつけるべきポイント
前述したように、介護施設は形態が多様であり施設によって特徴や働き方がさまざまです。そのため転職にあたり、どういった施設で働きたいかを明確にしておくことが大切です。夜勤や夜間オンコールの有無、入居者やスタッフ数の規模など、自分の働き方に合った条件を明確にし、それを軸に転職先の施設を探しましょう。また給料や待遇も自分が希望する条件を明確にし、求人票やクチコミ、面接時に直接確認するなどして情報を集めることがポイントです。転職してから自分の望む働き方や給料でなかったなど後悔しないよう、転職軸を明確にして情報収集を怠らないことが重要です。
介護施設の看護師のおすすめ求人例
職種 | 看護師 |
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仕事内容 | ご利用者様の健康管理や服薬管理等をお任せいたします。 介護施設での勤務が初めての方も大歓迎♪ 具体例 先輩スタッフが丁寧にサポートしてくれるので安心してくださいね! |
給与 | 1) 月給266,000円~ ※准看護師 (2) 月給276,000円~ ※正看護師 ※入社1年経過後、毎年入社月に10,000円支給。 結婚祝い金(正社員:30,000円、パート:20,000円)、出産祝い金(正社員:20,000円、パート:5,000円)、傷病見舞金、災害見舞金 |
雇用形態 | 正社員 |
勤務時間 | 週5日/日曜休み 08:30~17:30(休憩60分) |
応募資格 | 必須資格:看護師資格、准看護師資格…のいずれかをお持ちの方 |
社会保険 | 各種社会保険制度あり(法令通り) |
求人の特徴 | 健康診断、育児・介護休暇、育児・介護短時間勤務制度、制服貸与、財形貯蓄制度、資格取得支援制度 |
デイサービス看護師の正社員求人例です。デイサービスなので夜勤や夜間オンコールがなく、完全日勤で働けます。利用者の中には医療行為が必要な方もいるため、看護師としてのスキルや経験も活かせます。デイサービスは看護師スキルを活かしつつ、ゆったりと働きたい方におすすめの職場です。
看護師を辞めたい理由はさまざま!辞めたい場合、転職も1つの手段
介護施設で働く看護師の中には、さまざまな理由から辞めたいと思っている方も少なくありません。介護施設は病院とは働き方も異なり、介護施設の形態も多様であることから合う・合わないが大きい職場です。辞めたいとなったとき、まずはその原因が自分の行動で改善できるかを考えましょう。改善できない、あるいは心身に影響が出ているなどした場合は、転職が有効な手段です。さまざまな種類がある介護施設だからこそ、自分が求める条件を明確にした上で最適な職場を見つけてみましょう。
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著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。