中央線文化が薫るサブカルの町、中野区は医療介護連携も充実

中野区は新宿や渋谷といった区に囲まれ交通アクセスが良いながら、住みやすい地域もあり若者を中心に人気のエリアです。中野ブロードウェイ、今はなき中野サンプラザなど中央線文化があふれる街で東京らしいにぎやかな生活を楽しめる区です。

中野区ってどんなところ？

中野区は東京23区の西部に位置する市で、30代、20代の多い地域です。都内でも屈指のターミナル駅である新宿駅まで5分という非常に都心へのアクセスの良い地域でありながら、比較的家賃などが安い地域もあり若者に人気があります。

中野区はサブカルの聖地と言われる「中野ブロードウェイ」があり、外国の方も多く住んでおり区内には世界中の料理を楽しめるレストランなども多くあります。中野駅北側には再開発地域「四季の都市」がありオフィスビルや大学、自然を感じられる公園があり学生や近くで働く人の憩いの場となっています。

中野区はにぎやかで個性的あふれる街です。23区でも特に転出入が多い区でもあります。例えば、上京したばかりの学生さん、劇団やお笑いなどで有名になりたい若い方などが多く住んでいるとも言われます。

中野区の高齢化状況

中野区の人口は住民基本台帳によると2022年4月の時点で332,432人となっています。このうち65歳以上の高齢者は67,532人なので高齢化率は20.3％ということになります。65歳から74歳までの前期期高齢者が30,959人、75歳以降の後期高齢者が36,573人と後期高齢者の方が多くなっています。2023年の最新の人口はこれより増加しており333,593人で高齢者数は67,062人に減っていますが、後期高齢者数は増加しており37,259人になっています。地域別で見ると、特に高齢化率が高いのは鷺宮で高齢化率は21.5％となっています。逆に高齢化率が低いのは中部で18.6％となっています。

中野区が実施した調査によると、高齢者の家族構成に関する回答として一番多いのは高齢者夫婦の2人暮らしで35％を占めており、次に多いのは1人暮らしで26％となっています。
また、介護・介助者として一番多いのは介護サービスのヘルパーで3割を超えるくらいとなっており、次に多いのは配偶者で2割を超えるくらいとなっています。暮らしの状況としては、普通という回答が約5割、やや苦しい、大変苦しいという回答が約3割となっています。

中野区の介護施設数から見る介護職のニーズ

中野区の現時点の介護サービス施設数を調べてみると、延べ361件の介護サービス施設があります。サービス別に見てみると、訪問型介護施設が116、通所型介護施設が96、入所型介護施設が43、老人ホームのような特定施設が17、居宅介護支援施設が71、福祉用具の販売や貸与を行っている施設が18となっています。

中野区の高齢者保健福祉計画によれば、今後のニーズを見越して介護サービス施設の整備を進めることになっているようです。介護サービス事業者に参入してもらうためには区独自の補助金制度などが判断材料になっているという点を踏まえ、それに対応していくことを計画しているようですから、今後介護職のニーズがさらに高くなることを期待できます。

中野区の介護職の平均給料

中野区の介護職の収入は全国的に見ると比較的高い方だと言えるでしょう。東京都の介護職の平均収入は全国的に見るとかなり高く300,000円程度となっています。これは東京都は介護福祉施設も多く、役職の付いたポジションの求人なども多くあることも関係しています。介護職としてこれまで長く経験を積んできており、資格取得もしてきた方にとってはそれを十分に生かせる求人が見つかりやすい地域です。経験や資格が十分ではないと感じる方は平均よりはかなり低くなるかもしれません。それでも中野区の医療・福祉系の賃金は東京都の中でも高い方です。全国的に介護職の収入の高い東京都の中でも高収入を期待できる地域だと言えるでしょう。

実際に中野区の介護職求人を見てみると、資格があれば260,000円程度以上の求人が見つかります。さらに経験があればこれ以上の収入も可能なようです。資格取得支援制度などを利用していくなら介護職としてはかなりの高収入を実現しやすい地域だと言えるでしょう。

中野区の介護職求人例

例1）中野区中央にあるデイサービスでの施設長・所長介護管理職（正社員）

例2）中野区野方にある訪問介護事業所でのホームヘルパー（パート）

中野区で介護職として働くメリット

医療介護連携に積極的

中野区で介護職として働くメリットの一つは、医療と介護の連携を積極的に進めているという点です。中野区の高齢者の多くが住み慣れた自分の家でできるだけ長く過ごしたいという願いを持っていることを踏まえ、さまざまな取り組みを実施してきたようです。2019年からはICTを使った連携システムなどを利用しており、区の調査によればケアマネジャーへの主治医と十分に連携が取れているかという質問への肯定の回答率が大幅に近年上がっています。在宅介護に関わる介護職にとっては大きなメリットのある地域です。

高齢者家族への支援も盛ん

また、中野区は家族介護教室を実施し、家族介護者が介護に関する知識や技術を取得する機会を設けています。これも介護職として中野区で働くメリットの一つだと言えます。介護職としてサービスを提供する際に高齢者の家族が介護に関する知識があるということは、仕事を理解してもらったり、協力して介護をしていく上で助けになります。家族と協力した介護サービスの提供を目指している介護職の方にとっては働きがいのある地域です。

中央線文化が薫るサブカルの町、中野区は医療介護連携も充実

中野区は交通の便が大変よく若者に人気の街ですが、地域によっては高齢者も多く住んでおり介護職の活躍の場は十分にあります。特に後期高齢者が増加傾向にあり、今後介護のニーズが高くなっていくことが予想されます。在宅看護等のニーズに応えるための医療と介護の連携も進んでおり、これからの高齢者福祉のニーズに対応している地域です。
介護職の求人も多くご自身の状況や経験に合った求人を見つけやすい地域です。ぜひ、中野区の介護職求人をチェックしましょう。