介護の夜勤バイトは無資格でもOK?きつい?仕事内容や働く利点など徹底解説
著者: ゲートウェイ
更新日:2023/12/22
公開日:2019/05/21
介護の夜勤バイトは無資格や未経験者であっても働けるのか気になる人がいるのではないでしょうか。介護の夜勤バイトは時給が高く、求人数の多い職種です。今回は、介護の夜勤バイトのメリットや仕事内容についてご紹介します。時給の目安についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
介護の夜勤バイトは無資格・未経験でもOK?
介護の夜勤バイトは、無資格や未経験であっても就業可能です。夜勤バイトだけでなく、介護の仕事は資格を持っていない人や未経験者もOKとする求人が多くあります。仕事は基本的に日勤帯の業務と同じです。ただ、夜勤バイトの場合、1人で判断したり、緊急対応を行ったりといった責任のある仕事もあります。就業先によっては資格サポート制度を設けている施設があるので、働きながらスキルやキャリアアップを図れるのが魅力です。
介護の夜勤バイトの主な勤務時間
介護職の夜勤勤務体制は2交代と3交代の2種類が一般的に適応されています。2交代制の場合は「17時~翌朝10時」3交代制は「22時~翌朝7時」とし、それぞれに8時間毎に休憩1時間を含み2交代制は16時間、3交代制は8時間労働とするところが多い傾向です。
勤務開始、終了時間は施設の体制によっても多少前後しますが、労働基準関係上基本的に1日8時間を超過する労働契約はできません。夜勤勤務は1回の労働時間が長くなることから、1週間に40時間を超えない範囲で調整が行われます。
介護の夜勤バイトの週間スケジュール例
介護の夜勤バイトは、施設によっても時間帯は様々ですが1回の勤務が8時間~16時間の体制のところが一般的です。平均的な夜勤勤務の1週間のシフトを表にまとめたものをご覧ください。
日曜 | 月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | 土曜 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
17時〜翌10時 | 夜勤 | 休日 | 夜勤 | 休日 | 日勤 | 休日 | 休日 |
22時〜翌7時 | 夜勤 | 夜勤 | 休日 | 夜勤 | 夜勤 | 休日 | 夜勤 |
夜勤シフトは、1週間の総合勤務時間によって調整されます。16時間勤務の場合は週2回の夜勤と日勤1回で、8時間勤務のシフトでは週5日でちょうど40時間を満たす計算となります。
施設によって日勤と夜勤を組み合わせ、また早朝勤務を含む4交代編成を取り入れている場合は早番、遅番、夜勤との組み合わせによるシフト構成もあります。
介護の夜勤バイトの主な仕事内容
就寝~起床前後の介助
就寝時間を超えてから勤務が始まる場合、利用者は就寝中ですので、起床前後までの介助業務が中心。 排泄介助やナースコールの対応、体位交換や認知症利用者への対処などが主な仕事です。
起床の時間帯にもよりますが、起床の介助やオムツ交換、トイレへの誘導や着替え介助などは朝食の前に欠かせない業務。同時に朝の勤務職員との交代作業など夜勤シフトの中でもっとも慌ただしくなる時間帯といえます。
夜間の安否確認
夜間勤務では安否確認のための巡回も重要な仕事です。暗がりでうっかり転倒や、特定の持病などによる利用者の変化がないかなど、安全と体調管理にも気を配る必要があります。
事務仕事や掃除
夜間は人の出入りが少なく、夜間の勤務日誌や事務作業をこなすのも効率的です。また施設利用者の排泄などで使った設備の清掃は、夜間職員が対応することもあります。
【目安】介護の夜勤バイトの時給
ソラジョブ介護に掲載されている介護の夜勤専従求人では、時給1,000〜1,100円ほどが相場になっています。夜勤バイトの場合、さらに深夜割増や夜勤手当てが加算されるので、日勤で働くよりも時給が高くなる傾向にあります。ただし時給は常に一定ではなく、働く施設や勤務先の方針など、さまざまな要素で変動があるのが一般的です。
介護の夜勤バイトを始めるメリット
日勤と比べて時給が高い
介護の夜勤バイトは日勤よりも時給が高いことがメリットです。夜勤勤務で1日16000円から2万円というのが一般的で、平均的な介護職員の平均日給約9900円と比較すると高額であることがわかります。1週間に40時間という制限がありますが、週に1度の勤務でも月給8万以上の収入がありますので魅力といえます。
ダブルワークをしやすい
夜勤バイトは日中の仕事と掛け持ちでダブルワークが可能です。日勤が週休2日もしくは3日というゆったりしたペースであれば、夜勤を1日入れることは容易ですし、仮眠などの工夫をすることで夜勤後も就業することができます。
通勤・帰宅ラッシュがない
夜勤の魅力は通勤や帰宅ラッシュに遭わないことです。一般的な生活リズムと逆のシフトで動く夜勤なら、人ごみにもまれながら通勤する電車や、帰宅を急ぐ車の渋滞に巻き込まれることもありません。
夕食・朝食が無料の場合がある
介護施設での夜勤勤務は、食事が無料で食べられることもメリットです。これは施設利用者の食事と同じものを食べることで「検食」という作業になり、いわば業務の一つという認識があります。勤務時間が長い夜勤担当は食事の心配がなく仕事に専念できるため、食事付きは有利な条件といえます。
介護の夜勤バイトを始めるデメリット
生活リズムが変わる
夜勤中心の就業は、昼と夜がまったく逆転した生活リズムになります。日中働く友人との集まりや飲み会などには参加しづらくなるという反面があるでしょう。また日勤とのダブルワークをする人はさらに時間配分も難しくなるため、ソーシャルライフとの隔離が起こってしまう可能性もあるといえます。
拘束時間が長い
夜勤バイトは基本的に勤務時間が長いです。人員不足などの問題から、規模の小さな施設では夜間1人体制で就業させるところも少なくありません。
長い就業時間を管理するため、精神的な負担がかかることもしばしば。また夜勤バイトが生活の中心になると、趣味や娯楽を楽しむ時間や、家族との団らんなどの機会を失いがちになってしまいます。
介護の夜勤バイトはきついって本当?
・1人で緊急対応を求められることもある
・十分な休憩時間を確保できない場合もある
介護の夜勤バイトが「きつい」といわれる理由として、夜間帯の職員数が少ないことが挙げられます。日勤の半分以下の人数で対応するので、1人で業務を行ったり利用者の急変時に自分で判断を下す必要があったりと、臨機応変な行動が欠かせません。また、職員数が少ないので、休憩が仮眠するだけになってしまうなど、休憩時間が少なくなる場合があります。
介護の夜勤バイトに向いている人の特徴
・1人でも責任を持って臨機応変な対応ができる人
・生活リズムや体調をしっかり管理できる人
・介護の知識やスキルを学ぶ意欲がある人
・日勤よりも高収入を目指したい人
・人間関係が苦手な人
介護の夜勤バイトは、日勤よりも大きな責任が求められるので、状況に合わせて臨機応変な対応ができる人が向いているでしょう。無資格や未経験者であったとしても、夜勤バイトを続けていくには1人で判断や対応ができるように介護の知識や経験を深める必要があります。そのため、資格取得を目指したり、先輩から学んだりするなど、前向きな姿勢を持てる人にも向いています。また、夜勤は職員数が少なく手当ての加算もあるのが特徴です。人間関係にあまり悩みたくない人や、高収入を目指したい人にもおすすめの働き方といえます。
介護職の夜勤バイトに関するよくあるQ&A
介護の夜勤バイトの経験者が近くにいなくて話を聞けず、不安な人もいるのではないでしょうか。ここでは、介護の夜勤バイトに関するよくある質問とその回答についてみていきます。
Q.単発で働ける介護職の夜勤バイト求人はある?
A. 単発で働ける介護職の夜勤バイト求人があります。
介護施設には有料老人ホームやデイサービスなどさまざまな種類がありますが、それぞれで単発の求人を募集しています。求人サイトによっては、老人保健施設やデイサービスの夜勤バイトなどの掲載を行っている場合があるので、定期的にチェックしておきましょう。
Q.週1で働ける介護職の夜勤バイト求人はある?
A. 週1で勤務できる介護職の夜勤バイト求人があります。
週1日〜OK、シフト相談可などの介護の夜勤バイト求人は多数あります。ただし、必ず週1で働けるのかは実際に面接を受けてみないとわかりません。求人を出していても、応募するタイミングによっては人員状況が変わり、募集条件が変更することもあるからです。そのため、週1勤務を希望する場合は、面接で確認しておくことをおすすめします。
Q.介護職の夜勤バイトは学生も就業できる?
A. 学生であっても介護職の夜勤バイトが行える場合があります。
募集を行っている施設によりますが、学生でも就業可としている求人があります。ただし、応募先によって年齢制限を設けているなど条件が異なるので、募集要項をよく確認して、面接で確認してみることが大切です。
Q.介護職の夜勤バイトは職場によって仕事内容が違う?
A. 職場によって夜勤バイトの仕事内容は異なります。
利用者さんへ行うケア内容は基本的には同じですが、日帰りだったり医療的なケアが必要だったりと、働く施設ごとで特色が異なります。また、要介護度の異なる利用者さんがいるので、身体介助業務の内容や量にも違いがでてきます。
介護の夜勤バイトは無資格・未経験でも働きやすい!
介護の夜勤バイトは無資格・未経験でも働きやすい職種といえます。日勤の時給に夜勤手当などが加算されるので、高収入が狙えるのもメリットです。ただし、日勤よりも職員数が少なく、1人で判断することがあるので、働きながら資格取得にチャレンジするのも良いでしょう。
施設ごとで業務内容や勤務時間に違いがあるので、ご自身に合う求人を「ソラジョブ」で探してみてはいかがでしょうか。未経験者や週1日からOKなど、条件にあった求人を見つけられます。
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著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。