介護職における大切なこと!介護職になりたい方、なっている方も必見!
著者: ゲートウェイ
更新日:2024/06/03
公開日:2019/08/15
今、介護職に就いている人、目指している人は、介護をする上で大切なことは何か、知っていますか?介護職は人のためになるやりがいの多い仕事です。しかし、もっとより人のためになる介護をおこないたいなら、ぜひ本記事を読んでみてください。今回は、介護における大切なことについて、さまざまな観点から紹介します。
目次
介護職に求められている大切なこと
介護の目的は、高齢者の尊厳の保持と、有する能力に応じて自立した日常生活を支援することにあります。つまり介護職は、介護施設の利用者をお世話しますが、なんでも手助けすればいいというわけではありません。自立支援のために、目の前の利用者は何ができて何に支援が必要なのか、利用者は自分で何ができるようになりたいのか、その望みの達成のために何をすべきか、という視点が大切です。
介護職をおこなう上で大切な姿勢4つ
介護の仕事に携わるときには、次の4つの姿勢を意識して取り組むことが大切です。
・思いやりを持つ
・周りをよく見る
・目標、向上心を持つ
・前向きに取り組む
思いやりを持つ
介護は、常に相手に思いやりを持って接する姿勢が大切です。相手の心情を想像して対応することで、介護者との信頼関係を築きやすくなります。また、介護職は人から感謝されることも多く、人の役に立っていることを実感しやすい仕事です。そのため、人のために働きたいという思いやりの気持ちを持つ人は、仕事のモチベーションも上がりやすいです。
周りをよく見る
介護現場は、小さなことから利用者の事故につながるケースも多いので、職員が常に周りをよく見る必要があります。注意する点としては、例えば足腰が弱く転倒に注意が必要な人が一人で歩いていないか、食事がむせやすい人の飲み込みはどうか、認知症があり迷子になりやすい人が今どこで何をしているのかなど。介護職員が常に周囲を把握して危険を早期発見することで、事故を未然に防ぐことができます。
目標、向上心を持つ
介護は常に新しい情報で溢れています。さらに、接する人はそれぞれの個性があり、障害の程度や病気の進行具合などが異なるなか、一つの介護方法だけでは対応できません。人それぞれ、適した介護方法は何なのか、どうすればより快適に過ごしてもらえるか考え、新しい道具や介護方法について学び続ける姿勢が大切です。
前向きに取り組む
介護職には、嫌なことがあっても前向きに気持ちを切り替えようとする姿勢も大切です。ときに介護職は利用者から、体の不自由さや認知症などによるストレスによって怒鳴られることもあります。実際にそうされると、誰だって気持ちが良いものではありませんよね。ですがそんなときも上手にストレスを発散し、また利用者の不満を聞いて仕事に活かせることはないか前向きに考えられると、仕事がより充実するでしょう。
介護現場で大切なコミュニケーションの取り方3つ
介護職は介護の方法を身に付けていることはもちろん、コミュニケーション能力も重要になる仕事です。介護現場における大切なコミュニケーションの取り方を紹介します。
・個人に寄り添った対応
・利用者を安心させる対応
・利用者の尊厳を守る対応
個人に寄り添った対応
介護職は忙しいときにも、利用者をしっかり見て、その人その人のペースや想いに適した対応、会話を心掛けましょう。たくさんの利用者がいる施設であっても、相手は一人ひとり違う人間。それは当たり前だと思われるかもしれませんが、日々の業務に慣れ、一斉にたくさんの利用者を相手にしていると、対応が機械的になってしまいがちになるので注意です。
利用者を安心させる対応
介護職員は利用者に対して、安心感を持ってもらえるように心掛けましょう。利用者は、介護施設や介護職員との関わりに多少の不安を持っています。慣れない環境で、知らない人にお世話になることを考えれば、誰だって不安になって当然。安心感を抱いてもらうためには、できるだけ相手の意見を否定せず、声を荒げず、そして共感する態度で接しましょう。
利用者の尊厳を守る対応
利用者の心身の健康を支えるためには、言葉遣いを丁寧にするなど、相手の尊厳を守る対応も意識しましょう。高齢者は自分の人生の先輩だと考えて接し、相手が高齢者でなくとも、対等な関係を築くことが大切です。
利用者は、誰も好きで介護を受けているわけではありません。また、恥ずかしいこともお世話してもらっているという気持ちから、遠慮して本音を言えない人もいます。介護職員は、こうした利用者の気持ちを忘れてはいけません。
介護職への就職活動において大切なこと4つ
介護職の募集求人はたくさんあります。介護施設にもさまざまな種類があるので、ミスマッチを防ぎ、採用されるためには、就職活動の段階で次のことに気を付けておくことが大切です。
・職務内容、雇用条件を確認する ・自分の能力、学習意欲をアピール
・今までの経歴の理由を話す
・仕事の価値観が合う施設を選ぶ
職務内容、雇用条件を確認する
職務内容や休みについて、給料面、福利厚生、研修制度など、求人情報はしっかり確認しましょう。就職したあとにミスマッチに気付くと、仕事のモチベーションがどんどん下がってしまいます。介護職は不規則な勤務となるケースが多いので、プライベートとの両立を考えるのならシフトについても、夜勤がないかなどのチェックが必要です。
自分の能力、学習意欲をアピール
就職活動では、自分の長所やこれからどうしたいのかを明確にし、アピールすることが重要です。介護現場の多くは、即戦力となりうる人材が優先的に採用される傾向なため、経験者や資格取得者は有利となります。
しかし、未経験者だからといって、諦める必要はありません。介護業界は慢性的な人手不足。仕事に対する姿勢や、学習意欲があるかどうかで、今後の活躍に期待が持てそうだと判断されれば、採用のチャンスは充分にあります。
今までの経歴の理由を話す
転職活動をおこなうとき、前職の退職理由は言いにくいことかもしれません。しかし、採用する側は、退職理由が聞けないと不信感を抱きます。退職理由を伝えるときには、どういう意図があって辞めたのか、ポジティブに内容を伝えることが大切です。理由の説明が前職の愚痴にならないように気を付けましょう。伝え方によって、退職理由はあなたの魅力をアピールする材料にもなり得ます。
仕事の価値観が合う施設を選ぶ
就職活動をする際には、その事業所の運営方針や介護に対する考え方をしっかりと聞きましょう。施設の方針が自分の考えと異なる場合、入社後、仕事のやり方に不満が生じてしまう可能性があります。また、あらかじめ事業所の理念を知り、自分の介護に対する考え方と照らし合わせれば、面接などで自己アピールの材料にもなるでしょう。
介護職は思いやりの心が大切!利用者に寄り添い、自立を助ける仕事です!
本記事では、介護職の大切なことをさまざまな観点で紹介しました。介護職に求められていることを知り、思いやりを持って介護をおこなえば、それは多くの人のためになるでしょう。そうなれば、感謝されることも増え、さらに大きなやりがいにもつながるはずです。介護職への転職を検討している方は、本記事で紹介した就職活動の大切なことを参考にして、求人サイトをチェックしてみましょう。
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著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。