介護スタッフとは|職場・職種別にみる仕事内容や志望動機のポイント
著者: ゲートウェイ
更新日:2023/12/22
公開日:2021/11/19
介護業界は今後も需要の高い業界であることから、介護スタッフへの就職や転職を検討している方もいるでしょう。ひとくちに介護スタッフと言っても、職種や仕事内容、求人の種類は様々です。今回は介護スタッフについて、仕事内容や応募の際の志望動機、実際の求人例をご紹介します。
目次
介護スタッフとは
介護スタッフとは、高齢者施設や介護施設において、介護や生活支援などのケアを提供する職種です。介護従事者は介護スタッフをはじめ、介護職員や介護士など様々な呼ばれ方があります。求人に記載されている職種も幅広いため、仕事内容と合わせて確認するようにしましょう。
介護スタッフは未経験・無資格でもなれるのか
介護スタッフは、未経験・無資格からでもなることが可能です。しかし有資格者と比べると給料が低い、キャリアアップしにくい、業務に制限が出るなどの差はあります。採用後に働きながら資格取得を目指し、キャリアアップを狙うことも可能です
介護スタッフの年収
厚生労働省による「令和2年 介護従事者処遇状況等調査結果」によると、介護スタッフの平均給料は以下の通りです。
※介護職員処遇改善加算(Ⅰ)〜(Ⅴ)を取得している事業所
月給・常勤の者 | 339,003円 |
---|---|
時給・非常勤の者 | 129,763円(平均時給:1,176円) |
職場施設の規模や地域、保有資格によって給料には大きく差があります。一般的な介護スタッフであれば、月収は16~30万円ほど、時給は800~1,500円ほどが相場です。
【職場別にみる】介護スタッフの仕事内容
介護スタッフの仕事内容は、職場施設によって様々です。ここでは職場の特徴も踏まえ、介護スタッフの仕事内容をご紹介します。
デイサービス
デイサービスは、日中の時間帯にご利用者さまが通所するタイプのサービスです。介護スタッフの仕事は朝と夕方の送迎をはじめ、食事・入浴・排せつなどの身の回りの介助やレクリエーション、機能訓練などの提供がメインとなります。ご利用者さまの介護度が比較的低く、通所型サービスなので、基本的に日勤となる点が特徴です。なかには一時的な宿泊に対応している「お泊まりデイサービス」もあり、その場合は夜勤が発生します。
グループホーム
グループホームは、認知症の高齢者が共同生活を送る少人数制の居住型施設です。介護スタッフは身体介護よりも、生活援助や外出援助が主な仕事内容です。入居者さまができることは尊重し、見守りつつ必要に応じて手助けします。入浴や排せつ介助なども必要に応じて対応し、そのほか日々の健康チェックや服薬管理なども行います。居住型施設なので、介護スタッフは夜勤がある点も特徴です。
サービス付高齢者住宅
通称「サ高住」と呼ばれるサービス付高齢者住宅は、高齢者向けのバリアフリー住宅で、生活援助や見守りサービスが付帯しています。サ高住で働く介護スタッフの主な仕事内容は、入居者さまの安否確認と生活相談です。入居者さまの状況に異変がないかのチェックや、必要に応じて買い物代行や通院の付き添いなども行います。一般的なサービス付高齢者住宅であれば、介護サービスは付帯しないため、業務における身体的負担が少ない点が特徴です。
有料老人ホーム
有料老人ホームには以下3種類の施設があり、それぞれ付帯サービスが異なります。
種類 | 付帯サービス |
---|---|
介護付有料老人ホーム | 身体介護、生活支援、食事サービス |
住宅型有料老人ホーム | 生活支援、食事サービスが付帯 |
健康型有料老人ホーム | 家事サポート、食事サービス |
介護サービスが付帯しているのは、介護付有料老人ホームのみです。住宅型の場合、介護が必要になった際は外部の介護サービスを利用する必要があり、健康型は自立状態にある方のみ入居できます。そのため有料老人ホームで働く介護スタッフは、どのタイプの有料老人ホームに勤めるかによって仕事内容が大きく変わります。全体で共通している仕事内容は、日常生活における支援やレクリエーション、機能訓練などの提供です。
【職種別にみる】介護スタッフの仕事内容
ケアマネージャー
介護支援専門員は、一般的に「ケアマネージャー」と呼ばれています。介護保険サービスを利用する高齢者のケアプラン作成や、施設・自治体・ご家族との連絡調整を図ることが主な仕事内容です。介護施設や居宅介護支援事業所、地域包括支援センターなどが主な職場となります。ケアマネージャーになるには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。またケアマネージャーは、介護スタッフのキャリアアップとして目指されることの多い職種です。
介護福祉士
介護福祉士は、介護資格の中でも唯一の国家資格。一般の介護スタッフと同様に、身体介護や生活支援が主な仕事内容です。介護福祉士にしかできない仕事はありませんが、給料アップやキャリアアップ、転職に役立ちます。
生活相談員
ソーシャルワーカーとも呼ばれる生活相談員の主な仕事内容は、様々なコミュニティとの連携・調整業務、ご利用者さまやそのご家族の相談業務です。施設の入退所の手続き、苦情や要望への対応をこなしつつ、介護業務にも携わります。一般的には、社会福祉士や精神保健福祉士、社会福祉主事任用資格を保有していることで、生活相談員になることが可能です。なかにはこれらの資格を必要とせず、必要な実務経験数を満たしていることでなれるケースもあります。
施設長
施設長は、介護施設の責任者・管理者となる管理職です。人事労務やスタッフの採用・教育、施設の収支管理などのマネジメント業務をこなしつつ、必要に応じて介護業務も行います。介護スタッフのキャリアアップとして、現場から離れてマネジメントに関わりたい場合におすすめのポジションでしょう。
介護スタッフの志望動機を書く際のポイント
介護スタッフとして働くには、書類選考と面接に通過しなければなりません。ここでは悩む方も多い、志望動機についてお伝えします。志望動機に入れ込むべき3つのポイントを解説するため、ぜひ志望動機作成の際に参考にしてください。
介護職を選んだ理由
介護職を選んだ理由を具体的な内容を記入しましょう。抽象的で使い古された表現を用いてしまうと、担当者の印象に残る可能性は低いです。記入する前に、志望に至った経緯や魅力に感じた点を改めて整理しておくと良いでしょう。
志望先を選んだ理由
数多くある介護施設の中から、「なぜその志望先を選んだのか」について記入します。そのため志望先の強みや理念をチェックし、共感できるポイントを理由として挙げてみてください。
介護スタッフとして自分が活かせること
未経験者はこれまでの職で培ったスキルや自身の強み、経験者はこれまで行ってきた仕事や保有している資格、経験から自分が志望先に貢献できることを伝えましょう。そうすることで熱意があるだけでなく、活躍してくれそうな人材だと採用担当者や面接担当者にアピールすることが重要です。
介護スタッフは、未経験からでも活躍できる!
介護スタッフは需要の大きい介護に携われるやりがいだけでなく、未経験からでもキャリアアップしやすい魅力的な職種です。職場や職種によって仕事内容も様々であるため、就職・転職の際には求人要項をしっかりと確認しましょう。まずは今記事を参考に、介護スタッフへの理解を深めてみてください。
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著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。