「東洋のマチュピチュ」も!風光明媚な愛媛県新居浜市で介護職にチャレンジしてみよう

新居浜市は瀬戸内海に面する愛媛県の市で、工業都市としての長い歴史があり、住友グループの工業拠点が多いことで知られてます。工業都市としての歴史の発端となった別子銅山は「東洋のマチュピチュ」と呼ばれ、今では観光地として人気を博しています。新居浜市の人口は12万人弱で、高齢化率は32.2%と全国平均より高めです。そんな新居浜市で働く介護職員さんを取り巻く状況をこの記事ではお伝えします。

新居浜市ってどんな市?

新居浜市は四国のほぼ中央部分、瀬戸内海側に位置しています。愛媛県の中でも特に人口密度の高い地域で、四国の中でも有数の工業地帯で、住友グループの企業城下町といわれています。
工業都市としての歴史は長く、江戸時代に別子銅山が開抗されたことにより繁栄し、今でも工都と表現されることがあります。別子銅山の採鉱本部が置かれていた東平地区の跡地は「東洋のマチュピチュ」と称されており、観光地となっています。人口は減っていく傾向にありますが、それでも愛媛県の中では3位の人口となっています。

新居浜市民は、全体として明るく親切だと言われることが多いようです。仕事に関しては、特に新居浜市の位置する東予地域の特徴として、勤勉さや行動力があると言われることがあります。

新居浜市の高齢化状況

新居浜市の人口は118,103人(2020年時点)。高齢者の人口は37,994人ですから、高齢化率は32.2%です。高齢者のうち、前期高齢者数は18,037人、後期高齢者数は19,957人となっています。人口は1981年自体が減少傾向にあり、高齢者人口は2019までは増加傾向にありましたが、2020年に減少しました。今後も高齢者人口は減っていく見込みですが、高齢化率は上昇傾向です。また、後期高齢者の数は2027年までは増加する見込みです。

高齢者のみ世帯は増えており、高齢者一人暮らし世帯では、特に女性高齢者の一人暮らしが多くなっています。高齢者福祉計画2021介護保険事業計画によると、世帯に関しては高齢者夫婦二人暮らしとの回答が約50%と最も多く、次に多いのが高齢者一人暮らしで約20%となっています。 地域ごとでも高齢化率に多少の違いがあり、市の定めた日常圏域で言うと市の南側にあたる「上部東圏域」が最も高く34.4%。最も低いのは市の北西にあたる「川西圏域」で27.2%となっています。 市内の高齢者の要支援・要介護の認定率は20.5%となっています。

新居浜市の介護施設数と介護ニーズ

新居浜市には延べ225件の介護サービス施設があります。サービス別に見てみると、訪問型介護施設が59、通所型介護施設が61、入所型介護施設が61、老人ホームのような特定施設が1、居宅介護支援施設が51、福祉用具の販売や貸与を行っている施設が22となっています。

新居浜市は高齢者の人口そのものは減少傾向にありますが、高齢化率と後期高齢者数は上昇おり、今後も介護サービス利用のニーズが見込まれます。また、高齢者福祉計画2021介護保険事業計画によると、今後介護保険サービスの安定と質の向上のために介護人材の確保のための取組みがなされるとのことです。

新居浜市の介護職員の給与は愛媛県の平均程度

新居浜市の介護職の平均給料は、平均月収220,000円を超える程度となっています(大手求人情報サイト参照)。愛媛県全体の介護職の平均給与は205,000円くらいですから、愛媛県の介護職としては比較的高い収入を期待できる地域だと言えるでしょう。

実際の求人を見ると、無資格から働ける求人もありますが、無資格の場合の月給は180,000円程度のようです。資格や経験で収入は変わりますから、まずは自分に合った環境で経験を積みながら、資格取得支援制度などをうまく利用して資格のステップアップを目指すのがおススメです。すでに経験や資格を取得している方はそれを活かせるポジションの求人を探すと良いでしょう。

新居浜市の介護求人例

例1)新居浜市星原町にあるデイサービスセンターでの介護スタッフ

こちらは、デイサービスの介護スタッフです。地域の高齢者がより長く健康で過ごせるよう、レク活動を企画運営しながら介護職員としてご勤務いただきます。日勤だけで働けるのがメリットです。

例2)新居浜市泉池町にあるショートステイでの生活相談員

こちらはショートステイ施設の求人です。仕事やご家族の休息のため、普段自宅で生活しているご高齢者を一時的にお預かりする施設。生活相談員として、実務を行いながらご家族等の相談に対応いただきます。

介護士が新居浜市で働くメリットは?

高齢者の地域ネットワークを重視している

新居浜市は、団塊の世代が75歳以上なる2025年までの間に、地域の実情に応じた地域包括ケアシステムを段階的に構築することを目標としています。地域包括支援センターが中心となって、医療機関や介護施設と連携しながら、介護予防・重度化防止を重視した取り組みを行うとのことです。

高齢者が集う場として、老人福祉センターの整備や合唱等の老人クラブの支援、老人広場でグラウンド・ゴルフが出来るようにするなど、高齢者同士がコミュニケーションをとって介護予防につながる取り組みを行う予定です。

スマートシティ化計画がある

愛媛県第3位の人口をもつ新居浜市ですが、少子化と都市部への人口流出のため、1981年をピークに人口が減少し続けています。同時に高齢化も進み、商業活動が鈍化しています。そのような背景から、官・民・学連携で、ICTを活用して持続的発展が可能なまちづくりを目指す「スマートシティにいはま」計画を推進しています。主な取り組みは以下の通りです。

スマートシティ構想の中には、高齢化対策やデータを利活用した健康寿命延伸のサポートも含まれています。新しい取り組みにより、元気な高齢者が増えることを期待できそうですね。

瀬戸内海の気候と恵まれた自然

新居浜市は瀬戸内海式気候に分類され、年間を通じて温暖・少雨な過ごしやすい気候です。住友グループのお膝元であり「工都・新居浜」とも呼ばれますが、市内に海と山の両方をもち、自然にも恵まれた地域です。別子銅山の産業遺産群の中には、東洋のマチュピチュともいわれる「東平」もあり、見どころも多いエリアです。四国の中では比較的水不足になりにくいことでも有名です。

「東洋のマチュピチュ」も!風光明媚な愛媛県新居浜市で介護職にチャレンジしてみよう

新居浜市は、市民の総人口は約40年前の1981年をピークに減少し続けており、高齢者数も減少傾向にあるのも事実です。しかし、年々高齢化率が高くなっていること、後期高齢者の数は引き続き増加している事、高齢のみ世帯の割合が多いことなどから、日本全国の他の地域と同様、高齢者福祉が課題とされる地域でです。

新居浜市の介護職の給与は愛媛県の中でも比較的高いのが特徴。未経験無資格OKの求人もあるので、働きながら資格取得支援制度のある求人を利用して、給与UPを目指していくのもおすすめです。
新居浜市で、ご自身に合った介護職求人を探してみてください。