風光明媚で「坊っちゃん」の舞台でもある松山市で介護職を探してみよう!

松山市は愛媛県の県庁所在地で、地理的にも県の中部に位置しています。人口は50万人を超える四国地方最大の都市で、江戸時代から城下町としてにぎわい栄えてきた都市です。夏目漱石の坊っちゃんで有名な道後温泉は源氏物語にも伊予の湯桁にも登場しており、日本全国の中でも特に有名な温泉の一つです。市中心部は観光業や商業が盛んで、瀬戸内海を望む海岸部は観光もできる魅力の詰まった市です。そんな松山市で働く介護職員を取り巻く状況を、この記事ではお伝えしていきます。

松山市ってどんな市?

松山市は愛媛県の中央部に位置する市です。かつては松本城の城下町として栄えていた都市ですが、現在でも商業施設や文化施設が集まっています。県庁所在地でもあり愛媛県の政治・経済の中心地であるだけでなく、四国最大の都市となっています。

観光版ミシュランで2つ星を獲得した松山城の周囲には路面電車が走っています。JR松山駅から日本三古湯の1つでもあり、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場する道後温泉まで、路面電車で行くことも可能です。市の中心部は観光拠点や、官公庁関連施設が目立ちますが、温暖な気候と瀬戸内海の海資源に恵まれており、温州みかんやせとか、あわびなどの第一次産業も実は盛んです。

松山市は瀬戸内海式気候で、年平均気温は16度を超えるくらいの温暖で年間を通して過ごしやすい気候の地域です。四国は少雨で有名ですが、松山市は他の地域に比べて春から秋、特に梅雨の時期に降雨があります。台風の影響も少なく、雪も積もることはほとんどなく、温暖な気候の地域です。

松山市の高齢化状況

松山市の人口は2020年10月の時点で509,753人です。このうち65歳を超える高齢者は142,675人で、高齢化率は28.0%となっています。これは全国の高齢化率とほぼ同じくらいの割合です。高齢者の内訳を見てみると、前期高齢者は70,998人、後期高齢者は71,677人で、後期高齢者数の方が多くなっています。要介護等の認定率は2020年の時点で21.5%です。

次に高齢者世帯を見てみましょう。市内に高齢者のいる世帯は103,000超あります。そのうち高齢者単身世帯は約48,000世帯、夫婦二人暮らしなど、高齢者のみの世帯は30,000世帯弱です。市内には高齢者のみで生活している高齢者が多いことがわかります。

第8期松山市高齢者福祉計画介護保険事業計画によると、将来の住まいに関して「現在の住まいに住み続けたい」という回答が約8割となっています。つまり、高齢者のみでの生活の中で、将来的には訪問介護サービスを始めとした介護サービスの需要が高くなることが予想できます。同アンケートによると、利用したい在宅サービスの内容として最も多いのは「訪問介護サービス」、次いで「福祉用具の貸与」「通所介護サービス」となっています。

松山市の介護施設数と介護ニーズ

松山市には延べ1136件の介護サービス施設があります。サービス別に見てみると、訪問型介護施設が286、通所型介護施設が269、入所型介護施設が247、老人ホームのような特定施設が54、居宅介護支援施設が207、福祉用具の販売や貸与を行っている施設が73となっています。

第8期松山市高齢者福祉計画介護保険事業計画を見てみると、現在のニーズを踏まえて整備の必要な施設や地域には、今後も新たに介護サービス施設の整備を進めていくということです。以下は令和5年度末までの期間の整備数指標です。

松山市の介護職員の給与は愛媛県の平均程度

大手求人サイトを参考に見てみると、松山市の介護士やヘルパーの平均月収は200,000円を少し超える程度となっています。これは愛媛県全体の介護職の平均月収と同じ程度です。

実際に松山市の介護職の求人を見てみると、やはり資格や経験がない場合は平均より少ない収入になる傾向があります。収入を上げるため、働きながら資格を取得したり、より上位の資格にステップアップすることで、将来的には平均収入を超える収入を得られるようになるでしょう。

また、第8期松山市高齢者福祉計画介護保険事業計画によると、小規模多機能や有料老人ホームなどを中心に、民間活力を活用しながら介護サービスの整備を行う予定です。施設数が増えれば、介護人材の求人倍率が上がることで待遇が上がったり、ポストが増えて、収入が高い管理職などのポジションで働くことも可能になるかもしれません。今後の求人動向を注視していきましょう。

松山市の介護求人例

例1)松山市祝谷東町にある有料老人ホームでの介護スタッフ

こちらは有料老人ホームでの介護スタッフです。無資格スタートOKなのが嬉しいポイント。これから介護業界でお仕事をはじめてみたい、という方におすすめです。

例2)松山市山越にある訪問介護事業所でのサービス提供責任者

訪問介護事業所でのサ責求人。ご利用者やその家族、ヘルパー、ケアマネ等関係各所と調整し、適切なサービスが遂行されるようにする、ホームヘルプ事業のかなめともいえるお仕事です。

介護士が松山市で働くメリットは?

健康維持に関心を持つ高齢者が多い

松山市には健康維持に関心を持つ高齢者が多いのが特徴です。前述のアンケートによると、市が実施している保健福祉サービスの一つ「健康づくり支援事業」に関して、対象者の約7割が利用意向を表しています。
松山市の特徴的な取り組みとして、介護予防や健康寿命の延伸を目的とした理学療法士考案の体操「まつやま週イチ体操(通称:まつイチ体操)」があります。まつイチ体操を行うグループを支援することで、健康を保つ取り組みなどがなされています。コロナ禍で高齢者が集まれなかった時も、松山市はYoutubeで発信するなどの取り組みを続けてきました。

単身高齢者の見守りが充実

松山市は単身高齢者などの見守り態勢が充実しているというのも魅力の1つです。それぞれの高齢者の状況や必要に応じて様々な形式の見守り事業があります。例えば、電気・ガスといったライフラインや金融機関と連携した安否確認を行う「見守りネットワーク」、認知症高齢者を対象とした「おまもりネット」、1人暮らし高齢者を対象とした見守り員の設置などです。

様々な形で高齢者の状況を確認し、医療機関・行政・警察などにつなぐことができます。離れて暮らす家族や、訪問介護員にとっても安心してサービスが提供できる地域と言えるでしょう。

道後温泉でリラックスできる

松山市には日本三古湯の1つでもあり、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場する道後温泉があります。観光客も多いですが、中には入浴料が低額な共同湯もあり、地元の方も多く利用しています。特に地元に住む高齢者は、年齢によって半額になったり、無料で入れることもあり、人気です。温泉の歴史は非常に古く、聖徳太子が来湯したという記述も残っているほど。
お湯につかってゆったりストレッチすれば、体力を使う介護職員さんもコンディションを整えることができそうです。

風光明媚で「坊っちゃん」の舞台でもある松山市で介護職を探してみよう!

松山市は四国最大の都市のひとつです。高齢化率は日本の平均程度ですが、人口が多いため高齢者数が多いこと、後期高齢者数が多いことから、中長期的に満足度の高い介護サービスを提供し続けていくために、介護施設の整備や、介護人材の確保に力を入れています。同時に、独居高齢者の見守りを強化したり、独自のまつイチ体操で身体機能保持を促したりと、長く元気に自立生活を営めるような取り組みも行われています。

温暖な気候で温泉もあり、ゆったり暮らせるのも魅力。ぜひ松山市で介護職求人を探してみましょう。