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介護職に役立つおすすめ資格23選!取り方や学ぶメリット・勉強方法を一挙公開

著者: ゲートウェイ

更新日:2024/07/25

公開日:2019/02/09

利用者に寄り添っている介護職員

介護職に役立つ資格23選を紹介していきます。介護職に必須な資格から、キャリアアップにつながる資格など、網羅的にご紹介。資格の取り方や学ぶメリット、勉強方法を把握して、自分にどの資格が必要かを把握してみてください。介護職に興味がある方や介護業界への転職をお考えの方は必見です。

【一覧】介護の仕事に役立つおすすめ資格23選

資格名 受験資格 難易度
介護職員初任者研修 なし 易しい
介護福祉士実務者研修 なし 易しい
介護福祉士 あり 難しい
認定介護福祉士 あり 難しい
ケアマネージャー(介護支援専門員) あり 難しい
喀痰吸引等研修 なし 易しい
社会福祉士 あり 難しい
精神保健福祉士 あり 普通
認知症介護基礎研修 なし 易しい
認知症介護実践者研修 あり 易しい
認知症介護実践リーダー研修 あり 易しい
認知症ケア専門士 あり 難しい
認知症ケア指導士 なし 普通
サービス提供責任者
レクリエーション介護士 なし 易しい
福祉用具専門相談員 なし 易しい
介護予防運動指導員 なし 易しい
福祉住環境コーディネーター なし 普通
重度訪問介護従業者 なし 易しい
難病患者等ホームヘルパー あり 易しい
移動介護従業者(ガイドヘルパー) なし 易しい
ケアクラーク なし 易しい
介護事務管理士 なし 普通

介護職として活躍するためには、上記の資格が役立ちます。資格を簡単に分類すると、①基本的な知識や技術を身につけるために必要な「基本の資格」、②介護業界での「キャリアアップに役立つ資格」、③認知症ケアの知識を深められる「認知症関連の資格」、④知識や技術の深掘りに役立つ「プラスαの資格」の主に4つです。介護職での活躍を目指す方は、自身の知識や技術レベルに応じて取得しましょう。

【基本】介護職におすすめの資格3選

車椅子を押す介護職員の女性

介護職の仕事は大きく次の2つに分けられます。

「生活援助」 … 掃除・洗濯、料理などの日常生活のサポート
「身体介護」 … 食事・排泄、入浴など、身体に触れて日常生活を支援する

介護の仕事に就くために資格取得は必須ではありません。しかし、「身体介護」は無資格では対応できないため、資格を取得する必要があります。
介護職に就くうえで基本的な知識や技術を学べる資格は以下の3つです。それぞれの資格の特徴や違いについて詳しく解説していきます。

実務経験 取得までの期間 難易度
介護職員初任者研修 必要なし 約1~4ヶ月 易しい
介護福祉士実務者研修 必要なし 約6ヶ月 易しい
介護福祉士 必須 約1年~3年 難しい

介護職におすすめの基本的な資格3選を紹介します。基本的なスキルとして優先して取得するようにしましょう。

介護職員初任者研修

取得するメリット ・介護職の基礎的な知識・技術を身につけられる
・介護資格の中でもっとも取得の敷居が低い
・「介護福祉士実務者研修」の受講時間が130時間免除される
受験資格 とくになし
取得期間目安 1ヶ月〜4ヶ月程度
費用 受講料として3〜15万円

介護職員初任者研修は、介護職の入門資格です。

『在宅・施設を問わず、介護職として働くうえで基本となる知識・技術を習得する研修』(厚生労働省より)であり、この資格を取ることで、基本知識を持っている証明になります。介護職員初任者研修では、介護において大切にすべき理念、コミュニケーションの取り方や、介助などの実技実習など、介護の基礎を学びます。
現在は廃止されているホームヘルパー2級相当する資格です。介護職を目指す方のほとんどがまずはこの資格を取ります。

・介護職員初任者研修の取り方

介護職員初任者研修は、9科目(130時間)のカリキュラムを修了して、筆記試験に合格すると資格を取得することができます。学校への通学と一部のカリキュラム(最大40.5時間分) の自宅学習を併用して学習します。
カリキュラム内容もあらかじめき決められているため、時間数・項目はどの学校も同じです。土日通学・夜間など受講プランも多様なため、仕事をしている場合も取得を目指しやすいです。自分にあったプランを選びましょう。

【こんな人におすすめ】

・未経験で介護業界への就職・転職を考えている人
・キャリアアップの第一歩を踏み出したい人

介護福祉士実務者研修

取得するメリット ・介護福祉士の受験資格が得られる
・サービス提供責任者として活躍できる
・医療的ケアの「たん吸引」「経管栄養」を学べる
・専門性が高まり、現場での仕事の幅が増える
受験資格 とくになし
(介護職員初任者研修の取得を要件にしている場合もある)
取得期間目安 6ヶ月程度
費用 無資格の場合:10〜20万円程度
介護職員初任者研修ありの場合:6〜10万円程度

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりも、さらに専門的な知識が習得できる資格です。さまざまな利用者に対する基本的な介護提供能力に加えて、医療的ケアに関する知識・技能も習得できます。介護現場での専門性を高め、仕事の幅を広げたい方にぴったりです。
また、「介護福祉士」へのステップアップにも必要な資格なため、介護のプロを目指す方にとって必須の資格といえます。

・介護福祉士実務者研修の取り方

カリキュラムは20科目(450時間)。通信講座や学校への通学で学習します。ただし、通信講座を選んだ場合でも、「医療的ケア(演習)」「介護課程Ⅲ」は通学での受講が必須です。修了試験(筆記試験)はなく、講座の受講のみで修了します。(学校によっては修了試験があることもあります。)
すでに取得している介護資格によって、受講時間が免除されます。以下、取得資格ごとの免除時間数です。

・介護職員初任者研修 … 130時間免除
・ホームヘルパー1級 … 355時間免除
・ホームヘルパー2級 … 130時間免除
・介護職員基礎研修 … 400時間 免除

※ホームヘルパーは訪問介護員研修と同義

【こんな人におすすめ】

・介護福祉士へのステップアップを検討している人
・介護現場での仕事の幅を広げたい人

介護福祉士

取得するメリット ・介護職では唯一の国家資格で、社会的信用度が高い
・介護のプロフェッショナルであるスキルの証明になる
・給与アップなど待遇面がよくなる
・仕事領域の幅が広がる
・ケアマネージャーへのステップアップがねらえる
受験資格 指定のルートで取得が必要
取得期間目安 1〜3年程度
費用 試験の受験料:18,380円(※)

※令和6年度試験の場合

介護福祉士は、社会福祉士や精神保健福祉士と並んで「福祉の三大国家資格」と呼ばれる資格です。介護業界では唯一の国家資格でもあり、社会的な信用度の高さもあるため、介護のプロフェショナルとしてのスキルが証明できます。
取得することで身体介護や生活支援はもちろん、ご利用者様・そのご家族への介護に関する相談など、幅広い業務に携われるのが特徴です。さらに、介護スタッフへの指導やサービスの質を保つための運営など、介護現場のリーダーとしても活躍可能。ただし、介護職のキャリアパスの上位に当たる資格でもあるため、取得難易度はやや高めです。

・介護職員初任者研修の取り方

介護福祉士は、国家試験に合格して国家資格の取得が必要です。介護福祉士資格には受験条件があり、次の項で詳しく説明します。

・介護福祉士の受験資格

介護福祉士の国家資格を受験するには、下記A・B・Cのいずれかの条件を満たしている必要があります。

A. [実務経験ルート]
次の2つの条件を満たす必要があります。
・対象となる事業(施設)および職種に従業期間3年(1095日)以上、実際に業務に従事した日数が540日以上就労している
・介護福祉士実務者研修の受講を修了している

B.[養成施設ルート]
指定の介護福祉士養成施設を卒業する。
普通科高校出身の場合は2年以上、福祉系大学・社会福祉養成施設・保育士養成施設のいずれかを卒業の場合は1年以上、施設に通うことで受験資格を得られる。

C. [福祉高校ルート]
福祉系高校、または福祉系特例高等学校を卒業した人。入学時期により受験資格が異なります。

【こんな人におすすめ】

・介護業界のプロフェッショナルになりたい人
・介護職としてのキャリアアップを目指す人

【キャリアアップ】介護職におすすめの資格5選

実務経験 取得までの期間 難易度
認定介護福祉士 必須 約5年 難しい
ケアマネージャー 必須 約8年 難しい
喀痰吸引等研修 必須 2日 易しい
社会福祉士 必須 約4年 難しい
精神保健福祉士 必須 約4年 普通

介護職としてのキャリアアップにおすすめの資格5選を紹介します。年収アップや介護職でのさらなる活躍を目指す方は取得を検討してみてください。

認定介護福祉士

取得するメリット ・介護職の総合的なスキルが身につく
・管理職などへのキャリアアップにつながる
・転職時のアピールや年収アップにつながる
資格の取り方 ・養成研修を受講する
受験資格 ・介護福祉士の資格を有している
・介護福祉士取得後の実務経験が5年以上
・介護職員を対象とした現任研修100時間以上
・研修実施団体が課すレポート課題・受講試験において一定の水準の成績を修めている
取得期間目安 5年
費用 30〜60万円

・認定介護福祉士の取り方

認定介護福祉士は、介護福祉士の上位資格として位置づけられている民間資格です。専門知識や技能など、総合的なスキルアップに役立ちます。受講資格が厳しく定められており、「介護福祉士の資格が必須」で「介護福祉士取得後の実務経験5年以上」など、限られた人のみが取得できる資格です。
認定介護福祉士を取得するには、上記の受講資格を満たした上で、養成研修を受講・終了しなければなりません。養成研修はⅠ類とⅡ類の合計22科目があり、全科目を受講して、試験やレポート課題を修了することで交付されます。

【こんな人におすすめ】

・介護業界での管理職などへのキャリアアップを目指している人
・昇進や転職などで年収アップを目指している人

ケアマネージャー(介護支援専門員)

取得するメリット ・給与アップが望める
・施設だけでなく、自宅での仕事も可能
・勤務時間を融通しやすい
・デスクワークがメインなので、現場で働くのが困難な人でも、介護職ができる
・行政機関・地域包括支援センターなど、活躍の場が多い
資格の取り方 年1回の介護支援専門員実務研修受講試験に合格する
受験資格 以下のいずれかを満たす
A. 特定の国家資格(介護福祉士、医師、栄養士など)を保有し、国家資格に基づく実務経験への従事期間が通算5年以上かつ、従事日数が900日以上ある
B. 生活相談員、相談支援専門員、主任相談支援員として、対人援助業務への従事期間が通算5年以上かつ、従事日数が900日以上ある
取得期間目安 最短でも実務経験5年以上が必要
費用 試験の受験料(東京都令和6年度):12,548円
※都道府県により異なる

ケアマネージャーは、介護の現場からは離れ、介護現場の総合的なマネジメントを行う職種です。たとえば、ご利用者様に合わせた「ケアプラン」の作成や、受け付けたクレームなどを事業者側に伝える調整業務も担います。
具体的な介護を行うのではなく、ご利用者様やご家族が求めるサービスが受けられるようにマネジメントする能力が必要です。介護業界でのキャリアパスの到達点の1つでもあり、介護サービスにおける専門性の高い資格といえるでしょう。
資格を取得するには、特定の国家資格を取得したうえで、一定の実務経験を積むか、特定の職種での実務経験が必要です。実務経験が求められる資格でもあるため、最低でも5年以上の期間を要します。

・ケアマネージャーの取り方

ケアマネージャーの受講条件には、介護福祉士などの特定の国家資格を取得したうえで、通算5年以上の実務経験が必要です。さらに、介護支援専門員実務研修受講試験に合格すると取得できます。試験は年1回で例年10月ごろに実施されます。

【こんな人におすすめ】

・ご利用者様に寄り添う介護サービスを実現したい人
・キャリアアップをしつつ日勤のみの勤務スタイルに移行したい人

喀痰吸引等研修

取得するメリット ・介護職員として部分的に医療ケアに携われる
・給与アップや転職時のアピールにつながる
資格の取り方 所定の研修を受講する
受験資格 なし
取得期間目安 2日〜2週間程度
費用 第1号研修 受講料:20〜25万円程度
第2号研修 受講料:15〜20万円程度
第3号研修 受講料:4万円程度

喀痰吸引等研修とは、自力で痰を出せない方に痰吸引を行ったり、口から食事できない方に経管栄養をしたりするための資格です。介護だけでなく、痰の吸引や胃ろうなどの医療ケアにも携われるため、活躍の場を広げられます。
資格の取得に受験資格は不要で、2日〜2週間程度の研修を受けることで取得できます。介護職員としてのスキルアップや転職アピールにもつながる資格です。

・喀痰吸引等研修の取り方

喀痰吸引等研修を取得するには、所定の研修を受講する必要があります。研修は第1号/第2号/第3号の3つに分かれており、所定の講義と演習を行ったうえで、筆記試験を修了することで資格が与えられます。

【こんな人におすすめ】

・介護職員として医療ケアにも携わりたい人
・介護業界での給与アップや転職でのキャリアアップを目指したい人

社会福祉士

取得するメリット ・介護業界での上位資格が取得できる
・社会的信用が得られる
・活躍の幅が広がる
資格の取り方 受験資格を満たしたうえで国家試験に合格する
受験資格 ・福祉系大学4年で指定科目を履修・卒業
・福祉系短大3年で指定科目を履修・卒業+相談援助実務1年
・福祉系短大2年で指定科目を履修・卒業+相談援助実務2年
・福祉系大学4年で基礎科目を履修・卒業+短期養成施設などで6ヶ月
・福祉系短大3年で基礎科目を履修・卒業+相談援助実務1年+短期養成施設などで6ヶ月
・福祉系短大2年で基礎科目を履修・卒業+相談援助実務2年+短期養成施設などで6ヶ月
・社会福祉主事養成機関を修了+相談援助実務2年+短期養成施設などで6ヶ月
・指定資格の実務を4年+短期養成施設などで6ヶ月
・一般大学4年を卒業+一般養成施設などで1年
・一般短大3年で指定科目を履修・卒業+相談援助実務1年+一般養成施設などで1年
・一般短大2年で指定科目を履修・卒業+相談援助実務2年+一般養成施設などで1年
・相談援助実務を4年+一般養成施設などで1年
取得期間目安 最低でも4年
費用 受験料:約2万円(詳しくは受験の手引に記載)

社会福祉士とは、身体的または精神的な障がいを持つ方に対して日常生活を送るためのサポートを行う職種です。国家資格でもあり、活躍の場が広いだけでなく、社会的信用度の高さも得られます。
しかし、受験資格が厳密に定められており、福祉系の大学を卒業するパターンや、福祉系短大と実務経験2年で資格が得られるなど多岐にわたります。どのようなルートで取得するにしても、受験資格を得るために最低4年が必要です。

・社会福祉士の取り方

社会福祉士を取得するには、上記に記載の受験資格を満たし、国家試験に合格しなければなりません。合格率は約6割程度となっており、受験資格の厳しさを考慮すると難易度の高い試験と言えるでしょう。

【こんな人におすすめ】

・介護職の上位資格を取得してキャリアアップしたい人
・社会的信用の高い資格を取得して活躍の場を広げたい人

精神保健福祉士

取得するメリット ・希少価値の高い上位資格を取得できる
・給与アップにつながる
資格の取り方 受験資格を満たしたうえで国家試験に合格する
受験資格 ・保健福祉系大学4年で指定科目を履修・卒業
・保健福祉系短大3年で指定科目を履修・卒業+相談援助実務1年
・保健福祉系短大2年で指定科目を履修・卒業+相談援助実務2年
・福祉系大学4年で基礎科目を履修・卒業+短期養成施設などで6ヶ月
・福祉系短大3年で基礎科目を履修・卒業+相談援助実務1年+短期養成施設などで6ヶ月
・福祉系短大2年で基礎科目を履修・卒業+相談援助実務2年+短期養成施設などで6ヶ月
・社会福祉主事登録者+短期養成施設などで6ヶ月
・一般大学4年を卒業+一般養成施設などで1年
・一般短大3年で指定科目を履修・卒業+相談援助実務1年+一般養成施設などで1年
・一般2年で指定科目を履修・卒業+相談援助実務2年+一般養成施設などで1年
・相談援助実務を4年+一般養成施設などで1年
取得期間目安 最低4年
費用 受験料:約2万〜4万円

精神保健福祉士は、精神的な障害を持つ方やその家族の相談業務を行う国家資格です。精神科に入院している方に特化した職種でもあり、需要に対して資格保有者が少なく、希少価値があるため、給与アップにもつながります。
受験資格は、大学などで指定科目を修了したり、実務経験を積んだりなどさまざまな要件を満たす必要があります。そのため、取得には最低4年かかるといわれています。

・精神保健福祉士の取り方

精神保健福祉士は、上記に記載の受験資格を満たした上で、国家試験に合格しなければなりません。合格率は約7割程度となっており、受験資格の厳しさを考慮すると難易度の高い試験と言えるでしょう。

【こんな人におすすめ】

・介護業界で希少価値が高く将来性の高い資格を取得したい人
・精神科の方面へ活躍の場を広げたい人

【認知症関連】介護職におすすめの資格5選

実務経験 取得までの期間 難易度
認知症介護基礎研修 なし 約1ヶ月 易しい
認知症介護実践者研修 あり 約1ヶ月 易しい
認知症介護実践リーダー研修 あり 約1ヶ月 易しい
認知症ケア専門士 あり 約4年 難しい
認知症ケア指導士 なし 約1ヶ月 普通

認知症に関連するおすすめの資格を紹介します。介護職の中で認知症の分野でキャリアを築きたい方におすすめです。

認知症介護基礎研修

取得するメリット ・認知症ケアの基本的なスキルが身につけられる
・認知症介護に携わることができる
資格の取り方 取得に必要な講義を受けて、演習を修了する
受験資格 なし
取得期間目安 約1ヶ月
費用 〜5,000円程度

認知症介護基礎研修は、認知症の方の介護を行うための技術や知識の習得を目的とした資格です。2024年4月から、認知症介護に従事する方の取得が義務化されており、医療系の資格を取得している方は免除されます。
受験資格はとくになく、認知症介護に携わる方で、医療系の資格を取得していない方は、取得が義務化されています。今後認知症の方の介護を行う上で必須の資格。資格取得までの期間は約1ヶ月です。

・認知症介護基礎研修の取り方

認知症介護基礎研修は、医療系の資格を取得していない方で、認知症の介護に携わる方を対象に取得が義務化されています。取得には、認知症ケアに関連する講義を受講し、演習を修了する必要があります。研修を受講するのみなので、資格の取得難易度は低いです。

【こんな人におすすめ】

・認知症患者の専門的なケアを行いたい人
・認知症患者が利用する施設でのキャリアアップを目指したい人

認知症介護実践者研修

取得するメリット ・認知症介護に関わるプロとしてステップアップできる
・認知症介護に関連する転職に有利
資格の取り方 取得に必要な講義を受けて、演習を修了する
受験資格 認知症の介護に関連する実務経験2年以上
取得期間目安 約1ヶ月
費用 3万〜5万円程度

認知症介護実践者研修とは、認知症の方の自立した生活をサポートするための知識や技術を習得できる資格です。基礎研修からさらに発展した内容となっており、介護の現場での実践的なスキルが身につけられます。認知症介護の分野でのキャリアアップも目指せます。受験資格は認知症介護に関連する実務経験が2年必要で、取得は約1ヶ月程度でできます。

・認知症介護基礎研修の取り方

認知症介護実践者研修を取得するには、認知症ケアに関連する講義を受講し、演習を修了する必要があります。研修を受講するのみなので、資格の取得難易度は低いです。

【こんな人におすすめ】

・認知症介護の現場でキャリアアップを目指したい人
・資格手当によって給与アップを目指したい人

認知症介護実践リーダー研修

取得するメリット ・認知症介護において管理職や指導者的立場にステップアップできる
・介護施設の運営や体制の整備に携われる
資格の取り方 取得に必要な講義を受けて、演習・実習を修了する
受験資格 ・認知症介護実践者研修を修了後1年以上経過している
・認知症介護の経験を5年以上有する
・施設/事業所のリーダー的立場にあるor指導する立場にある
取得期間目安 約1ヶ月
費用 5万〜7万円

認知症介護実践リーダー研修は、認知症患者の方の自立した生活をサポートするための知識や技術を習得し、施設や事業所のリーダーとして他の職員の指導するスキルが身につけられる資格です。
認知症介護において、事業所内の管理者や指導者的な立場で働く方のスキルアップにつながります。受験には、認知症介護実践者研修の修了や認知症介護の実務経験が必要です。資格取得までの期間は1ヶ月ほどかかります。

・認知症介護実践リーダー研修の取り方

認知症介護実践リーダー研修は、認知症ケアに関連する講義を受講し、演習を修了する必要があります。その後、介護施設での実習を行なった後、取得となります。

【こんな人におすすめ】

・認知症ケアのスペシャリストを目指す人
・認知症介護施設・事業所での管理者・指導者のキャリアを目指す人

認知症ケア専門士

取得するメリット ・認知症ケアの専門知識やスキルが身につく
・認知症介護の分野でのキャリアアップや転職に役立つ
資格の取り方 第1次試験/第2次試験に合格する
受験資格 認知症ケアの実務経験3年以上(2014年4月1日~2024年3月31日の期間に)
取得期間目安 約4年
費用 受験料:約2万円

認知症ケア専門士は、認知症介護のプロを育成する民間資格です。認知症介護の分野ではメジャーな資格でもあるため、スキルアップだけでなく、転職などでのキャリアアップにも役立てられます。受験資格は、認知症介護の実務経験が3年以上求められ、試験に合格する必要もあるため、取得までには約4年必要です。

・認知症ケア専門士の取り方

認知症ケア専門士は、受験資格を満たしたうえで、1次試験と(マーク式)2次試験(論述式)の両方に合格しなければなりません。合格率は約5割と難易度の高い資格と言えるでしょう。

【こんな人におすすめ】

・認知症の専門性を深めたい人
・認知症介護の分野でキャリアアップをしたい人

認知症ケア指導士

取得するメリット ・認知症介護の分野で指導するスキルが高められる
・認知症介護の施設でのキャリアアップに繋がる
資格の取り方 試験に合格する
受験資格 なし
取得期間目安 約1ヶ月
費用 5,000円〜15,000円

認知症ケア指導士は、認知症ケアの現場で他のスタッフに指導を行う立場の方に向けた民間資格です。認知症介護の現場で管理者や指導者の立場で働く方のスキルアップにつながります。
受験資格はなく、資格取得には試験に合格するのみです。初級・上級の2種類があり、上級資格に関しては初級の取得後1年以上が経過したのち、受験ができます。取得期間の目安は1ヶ月程度です。

・認知症ケア指導士の取り方

認知症ケア指導士の受験資格は特になく、試験に合格するだけで取得できます。初級と上級の2つがあり、上級は初級取得後1年以上が経過してから受験ができますが、医療や看護に関する資格を有している方であれば、1年未満での受験ができます。

【こんな人におすすめ】

・認知症介護の現場でスタッフの指導や育成に携わる人
・介護の現場全体でのスキルアップを目指したい人

【プラスαで役立つ】おすすめの介護関連資格10選

介護職に関連するおすすめの資格を紹介します。スキルアップやキャリアアップを目指す中で取得を検討してみてください。

サービス提供責任者

取得するメリット ・給与アップが期待できる
・デスクワーク中心で体力的な負担が少ない
資格の取り方
受験資格 以下のいずれかの資格が必要
・介護福祉士
・介護福祉士実務者研修
・ホームヘルパー1級
・介護職員基礎研修
取得期間目安
費用

サービス提供責任者は、訪問介護サービスの責任者として、ご利用者様が適切なサービスを受けられるようにサポートする職種です。サービス提供責任者自体は資格ではないのですが、この仕事に就くには、一定の有資格者でなければなりません。介護現場で働く仕事ではなく、デスクワークを行う時間が長いため、体力的な負担が少ない仕事でもあります。

【こんな人におすすめ】

・介護職員と利用者さんとの調整役を担いたい人
・体力的な負担を減らしてキャリアアップを目指したい人

レクリエーション介護士

取得するメリット ・コミュニケーションスキルが身につく
・レクリエーションの企画力が向上する
資格の取り方 資格運営団体が認定する講座を受講する
受験資格 なし
取得期間目安 2日〜3ヶ月程度
費用 受講料:3万〜4万円

レクリエーション介護士は、介護施設でのレクリエーションを企画・実施する人材の育成のために行われている資格です。ご利用者様により楽しんでもらいながら、健康の促進や維持をサポートするための資格で、受験資格などはありません。
資格取得には、指定の講座を受けるだけでOKです。レクリエーションの企画力やバリエーションがあると、介護士としての需要も高まります。

【こんな人におすすめ】

・施設の利用者さんを常に楽しませたいと思っている人
・レクリエーションの企画力やバリエーションを身につけたい人

福祉用具専門相談員

取得するメリット ・介護職以外への転職にも役立つ
・自宅介護での知識にもなる
資格の取り方 指定された講習を受講する
受験資格 なし
取得期間目安 1週間程度
費用 受講料:3万〜7万円程度

福祉用具専門相談員は、介護が必要な方の生活を支えるための福祉用具の選定や利用計画を作成するための資格です。受験資格などはとくになく、福祉用具専門相談員指定講習を受講するだけで取得できます。取得期間は1週間程度です。
介護の知識をより深められるだけでなく、福祉用具の販売事業所やホームセンターなど、介護職とは異なる業界への転職も期待できます。

【こんな人におすすめ】

・介護職以外への転職を検討している人
・自宅介護での知識を深めたい人

介護予防運動指導員

取得するメリット ・資格手当による給与アップが期待できる
・日中の勤務がメインで夜勤や残業が少ない
資格の取り方 指定の養成研修を受講して修了試験に合格する
受験資格 以下のいずれかに該当する方
・介護職員初任者研修修了かつ介護職での実務経験2年以上
・介護職員基礎研修課程修了者・実務者研修修了者
・介護支援専門員の有資格者
・健康運動指導士等の有資格者
・医療分野などの国家資格の有資格者
取得期間目安 5日〜1ヶ月程度
費用 7万〜10万円

介護予防運動指導員は、高齢者のための筋力向上トレーニングなどの介護予防の計画を作成したり、運動指導したりするための資格です。夜勤の多い介護職に対して、介護予防運動指導員は日中の勤務がメインなので、仕事と生活のバランスを取りたい方におすすめです。
介護予防運動指導員を取得するには、一定の資格を保有していなければならず、その上で、養成研修を受講しなければなりません。

【こんな人におすすめ】

・仕事と生活のバランスを取りながらキャリアアップしたい人
・資格取得による給与アップを目指す人

福祉住環境コーディネーター

取得するメリット ・住環境に関するサポートを多角的に行える
・建築系の分野でも活躍できる
資格の取り方 試験に合格する
受験資格 なし
取得期間目安 6ヶ月程度
費用 5,000円〜7,000円

福祉住環境コーディネーターは、高齢者の方や障がいを持たれている方が、より住みやすい住宅環境を整える提案ができる資格です。介護や医療の分野だけでなく、建築に関する知識も広がるため、活躍の場を広げることができるでしょう。
この資格を取得するには、試験に合格する必要があります。受験資格などはなく、6ヶ月程度の勉強をすれば十分に取得できる資格といえるでしょう。

【こんな人におすすめ】

・高齢者の住環境について関心を持っている人
・建築の分野に活躍の幅を広げたい人

重度訪問介護従業者

取得するメリット ・仕事の幅を広げて転職やキャリアアップに役立つ
・喀痰吸引や経管栄養などの医療的なケアも行える
資格の取り方 指定の養成研修を修了する
受験資格 なし
取得期間目安 3日程度
費用 養成研修受講料:25,000円

重度訪問介護従業者は、重度の身体障がいを持たれている方の生活をサポートするための資格です。介護サービスだけでなく、痰吸引や経管栄養などの医療的なケアも行えるようになるため、スキルアップも見込めます。
資格を取得するには、指定の養成研修を受講する必要があり、受講資格などはないため、誰でも取得可能です。研修は3日程度で済むため、短い期間で取得でき、「基礎課程」「追加課程」「総合課程」の3つがあります。

【こんな人におすすめ】

・障がいを持つ方に向けて特化したスキルを身につけたい方
・介護士としてより専門的なスキルでキャリアアップしたい方

難病患者等ホームヘルパー

取得するメリット ・専門性の高いスキルを身につけられる
・難病患者に対してのケアのステップアップが可能
資格の取り方 養成講座を受講する
受験資格 ・介護職員初任者研修修了または履修中の人
・介護福祉士実務者研修修了または履修中の人
・介護福祉士
取得期間目安 1日程度
費用 受講料:1万〜2万円

難病患者等ホームヘルパーは、難病を患っている方の自立した生活をサポートするための資格です。難病に対する専門的な知識や介護の技術が身につくため、介護士としてのスキルアップが可能です。
難病患者等ホームヘルパーには、「入門講座」「基礎課程Ⅰ」「基礎課程Ⅱ」の3種類があり、受講するには、ホームヘルパーや介護福祉士の資格が必要になります。取得には養成講座を受講する必要があり、どの研修も1日程度で修了できます。

【こんな人におすすめ】

・ホームヘルパーとしての専門性を高めたい人
・難病に対する正しい知識を身につけて活躍の場を広げたい人

移動介護従業者(ガイドヘルパー)

取得するメリット ・障がいを持つ方に向けた介護スキルが身につく
・1対1で利用者さんと向き合った介護ができる
資格の取り方 養成研修を受講する
受験資格 なし
取得期間目安 3〜5日程度
費用 2万〜5万円程度

移動介護従業者(ガイドヘルパー)は、1人で外出するのが困難な障がいを持つ方の外出同行や移動のサポートを行うための資格です。1対1で対応する機会が多いため、相手と向き合いながら介護をしたい方に向いています。
受験資格などはとくになく、取得には指定の養成研修を受講する必要があります。養成研修には「視覚障がい者」「全身性障がい者」「知的・精神障がい者」の3つがあり、講義と実技を通じた研修を終了すれば資格を取得できます。

【こんな人におすすめ】

・1対1で相手と向き合って介護をしたい人
・訪問介護や公的機関での転職を考える人

ケアクラーク(R)

取得するメリット ・医療機関への転職に有利
・介護事務の知識が身につく
資格の取り方 学科試験と実技試験に合格する
受験資格 なし
取得期間目安 4ヶ月程度
費用 受験料:6,900円

ケアクラーク(R)とは、社会福祉関連の制度や介護報酬請求などの介護事務を行うための資格です。事務スキルを磨けるため、介護士から事務職へのキャリアステップを希望する方に向いています。受験資格などはとくになく、学科試験と実技試験の両方に合格すれば取得となります。4ヶ月程度の勉強で取得できる仕事で、難易度はそれほど高くないといえるでしょう。

【こんな人におすすめ】

・事務職へのキャリアステップを歩もうと思っている人
・医療業界の知識を身につけたい人

介護事務管理士(R)

取得するメリット ・介護業界の事務スキルが身に付く
・転職や就職に有利になる
資格の取り方 試験に合格する
受験資格 なし
取得期間目安 3〜4ヶ月程度
費用 受験料:5,500円

介護事務管理士(R)とは、介護施設で事務として働くためのスキルを証明できる資格です。介護報酬の請求をはじめとする、介護事務を行うための幅広い知識が身につけられます。受験資格などはとくになく、学科試験と実技試験の両方に合格すれば、資格取得可能です。介護事務へのキャリアステップを希望する方や、転職時にアピールポイントを作っておきたい方におすすめといえます。

【こんな人におすすめ】

・事務職へのキャリアステップを歩もうと思っている人
・転職のアピールにスキルを身につけたい人

介護資格の取り方は?おすすめの勉強方法

・専門のスクールに通う
・通信講座を利用する
・独学して試験を受ける

介護資格の取得方法は主に上記の3つです。試験の難易度や勉強に割ける時間などに応じて決めるといいでしょう。
ただし、資格によっては指定の養成講座を受講しなければならないものや、実技試験を伴うものもあります。取得難易度の低い資格であれば独学でも十分ですが、受験資格が厳格なものや、試験の難易度が高い場合は、スクールや通信講座の受講がおすすめです。
試験の傾向や合格に至るまでのノウハウなど、独学では得られないテクニックも教えてもらえます。試験の内容に応じて、自分に合う方法で勉強を進めてください。

介護の資格に関するQ&A

介護の資格に関するよくある質問をまとめました。ここまでの内容で疑問が思い浮かんだ人は参考にしてみてください。

Q.介護の資格を取得するメリットは?

A.スキルアップやキャリアアップにつながります。

資格を取得することで、介護分野の専門知識やスキルが身につけられるだけでなく、より上位の職種へのキャリアアップも可能になります。転職などの際に資格保有者であることをアピールすれば、より条件のよい転職先を見つけられるメリットもあります。

Q.介護の資格は独学でも取得できる?

A.資格の種類によっては独学も可能です。

資格の種類によっては独学で取得することもできます。しかし、介護福祉士や社会福祉士などの難易度の高い国家資格は、養成講座を受講することで効率よく勉強できます。試験の難易度や勉強量などに応じて、自分に合った勉強方法を選んでください。

Q.介護の資格は働きながらでも取得できる?

A.資格の種類によっては可能です。

資格の種類によっては働きながらでも取得は可能です。難易度の低い資格であれば、働きながらでも十分に取得可能ですし、難易度の高い資格でも、仕事に関連した資格であれば、勤務後の勉強でも取得できます。最短で資格を取得したい場合は、現職をやめて勉強をして、資格を取得してから転職するという方法もあります。

Q.資格なしだと介護職に就くのは大変?

A.未経験でも採用する求人も多いです。

介護職の求人では、無資格や未経験でもOKと書かれたものが多く、資格なしでも採用されます。ただし、資格を持っていないと携われる業務が限定されるため、キャリアアップや給与アップを求めるなら、採用後に資格の取得を目指さなければなりません。

Q.資格なしで就ける介護求人は少ない?

A.資格なしでも就ける介護求人はあります。

無資格や未経験でも採用する介護求人は多いですが、携われる業務は限定されます。将来的なキャリアアップや給与アップを目指すなら、資格取得がおすすめです。

Q.介護の資格取得に使える補助金はある?

A.資格によって利用できる補助金はあります。

介護の資格取得に使える補助金はいくつかあります。例えば、ハローワークでは、資格取得を支援する「求職者支援制度」があります。その他にも、キャリアアップのための資格取得をサポートする「特定一般教育訓練給付金」「専門実践教育訓練給付金制度」などがあります。

介護の仕事に役立つ資格を取得してキャリアアップしよう!

介護職に関連する資格は多種多様ですが、整理してまとめると自分のキャリアアップに必要な資格が見えてきます。基礎的な知識を身につけたり、より高度で専門性の高いスキルを習得したりなど、自分のキャリアステップに応じて取得が必要な資格を選んでみてください。介護の仕事に役立つ資格を取得して、介護業界への転職やキャリアアップを目指してみましょう!
求人サイトのソラジョブでは、全国各地の介護職の求人を掲載しています。未経験や無資格でも応募可能な求人も多数揃っているため、介護職への転職をお考えの方は、ぜひどんな求人があるのかチェックしてみてください。

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ゲートウェイ

ゲートウェイ

異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。

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