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介護福祉士の具体的な仕事内容は?主な職場や1日の流れを簡単に解説!

著者: ゲートウェイ

更新日:2023/12/22

公開日:2021/05/13

車椅子の男性と介護スタッフ

介護福祉士とは、日本で唯一の介護職に関する国家資格です。介護福祉士の仕事内容は、身体介護だけでありません。生活行為全般に関する支援や趣味活動の提供・本人及び家族の生活相談など生活の質(QOL)の向上に関するさまざまな役割があります。この記事では、介護福祉士の具体的な仕事内容や、日々の仕事の流れについてご紹介します。

介護福祉士とは?具体的な仕事内容

介護福祉士の合格証書

介護福祉士は、専門的な知識や介護技術を持っていることの証明ができる国家資格です。厚生労働省が管轄し、介護福祉士をはじめとした介護職員の人材確保や賃金の課題に対して、支援や制度の推進をしています。高齢化や少子化により、介護福祉士は極めてニーズが高く将来性のある資格になっています。
この記事では、具体的な仕事内容や一日の仕事の流れを通して介護福祉士について徹底的に解説していきます。

介護福祉士とは、疾病や障害によって支援を必要とする人の
自立をサポートする仕事です。

介護福祉士は、介護職における唯一の国家資格です。介護に関する専門的な知識や技術を用い、介護が必要な人やその家族をサポートする介護業界のスペシャリストです。一定の条件が揃えば痰吸引や経管栄養の医療行為も実施できます。介護福祉士の業務範囲は広く、介護を担う家族のサポートや介護現場のリーダーとしてスタッフを取りまとめる役割も担います。
介護福祉士の概要については、以下の記事でも詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

身体介助

身体介助は、主に介護を必要とするサービス利用者の身体に直接触れて日常生活の手助けをします。
日常生活を送るために必要な行為に対するサポートがメインであるため、サービス利用者の病状や障害内容に配慮した慎重で丁寧な対応が求められます。

【身体介助の具体的な内容】
・食事
・排泄
・着替え
・入浴
・歯磨きや洗顔などの身支度
・屋内外の移動(歩行や車いすへの移乗) など

生活援助

生活補助は、日常生活の中でもサービス利用者の家事や余暇活動のサポートがメインです。
サービス利用者の家事全般のお手伝いをするだけでなく、施設ではレクリエーション活動を行うことで高齢者の社会からの孤立を防ぐ役割を担っています。
限られた時間の中で、サービス利用者が必要としていることを把握するのが重要です。

【生活援助の具体的な内容】
・食事の準備や洗濯
・部屋の掃除
・整理整頓
・買い物
・レクリエーション活動の企画や実施 など

相談・アドバイス業務

サービス利用者の家族に対して、介護のアドバイスや介護用具を使う際の指導、相談に乗るのも介護福祉士の大切な仕事です。
例えば、食べ物を上手く噛めない・飲み込めない人に適した「介護食」の作り方や、介護用具を使う際の使い方の指導を、介護初心者の家族でもわかりやすく説明しなければいけません。
また、サービス利用者の身体の状態を報告したり、介護に関する相談をされたりすることもあります。管理者やケアマネ、サ責と連携して対応しましょう。

【相談・アドバイス業務の具体的な内容】
・介護保険制度に関する相談
・介護サービスや介護施設に関する相談
・介護の方法や認知症対応に関する相談
・福祉用具の選定や使用方法に関する相談
・介護者家族やスタッフ間の人間関係に関する相談

社会活動への参加支援

介護が必要になると、他者との交流や社会参加の機会が失われがちです。身体機能が低下すれば外出自体が困難になり、認知症になれば周囲とのコミュニケーションが難しくなってしまう場合があるからです。社会活動を通して地域との交流や社会とのつながり・人間関係の再構成を支援することが生活の質向上につながります。

【社会活動への参加支援の具体的な内容】
・選挙や各種行政手続きなどに関する支援
・他者との交流や人間関係の仲介
・レクリエーションや趣味活動の支援
・サークル活動やサロンなどの情報提供
・就労支援

マネジメント業務

介護福祉士は、他の介護職の同僚たちをまとめるチームリーダーの位置づけとなることがあります。
チーム内のタスク管理はもちろん、同僚たちへの指導やアドバイスを適切に行うことでチームをまとめあげ、1人ひとりの働く意欲を高める役割も果たします。

【マネジメント業務の具体的な内容】
・シフト表の作成や勤務調整
・業務内容の見直し
・スタッフの指導や育成
・職場内研修の企画・立案・実施
・他職種との連携や連絡調整

介護福祉士の主な就業先と仕事内容

介護福祉士の主な就業先として真っ先に思い浮かぶものの一つに高齢者施設があります。しかし実際には、多岐に渡る活躍の場があります。ここでは、特に多い4種類の勤務先についてご紹介します。

入居型介護施設

入居型介護施設は、介護やリハビリの必要性が高く在宅介護が困難な方が利用します。生活の場として機能している施設や在宅復帰を目的に一時的に入居する施設など、目的はさまざまです。介護福祉士は入居者に対し、身体介助や身の回りの支援を担当します。
主な入居型介護施設の例は以下の通りです。

・有料老人ホーム
・特別養護老人ホーム
・介護老人保健施設 など

デイサービス

デイサービスは通称「通所介護」と呼ばれる業務形態のため、自宅からデイサービス施設まで車の送迎を任される場合があります。
デイサービスでは、入居型介護施設と同じく、個人に合わせたリハビリテーションやレクリエーションの企画運営にも携わります。
デイサービスでは、連絡帳でサービス利用者の家族とのコミュニケーションを取ることがあります。
連絡帳やサービス利用者との対話を通して、ひとりひとりに合わせた介護が必要かを判断する場面が多くなるでしょう。

訪問介護

訪問介護では、サービス利用者の自宅に直接伺い、身の回りをサポートします。
家の中のことや身体のサポートだけでなく、通院や公的機関・金融機関での手続きによる外出時の移動サポートも行う場合があるため、自ら車を運転することもあるでしょう。
訪問介護の場合は、サービス利用者への対応が日中のみという特徴がある一方、他人が自宅を訪問することを嫌がる人もいるため、サービス利用者と信頼関係を築くのが大切です。

病院

病院で働く介護福祉士の場合、入院患者で介助が必要な人の入院生活のサポートが中心となるため、介護の対象が高齢者だけでなく幅広い世代が介護対象です。
病院によっては患者が退院した後の部屋の片付けやシーツ交換・清掃をおこなうこともあります。
そのため、介護福祉士に求められることが病棟や病院によって異なるのがポイントです。
また、看護師・看護助手といった別職種の人たちと協力しながら働くため、コミュニケーション力も求められます。
ただ指示を待つだけでなく、病院ごとのスケジュールを把握したり、入院患者への日常生活の対応から生活に不自由なことを究明したり、問題を解決する能力も必要です。

【職場別】介護福祉士の1日のスケジュール例

介護施設の食事風景

介護福祉士の仕事内容は、勤務する施設によって大きく変わります。ここでは、上記4種類の勤務先で働く介護福祉士の1日のスケジュール例をご紹介します。

①入居型介護施設

08:30~ 朝食の片付け・部屋の掃除・排泄介助・健康チェック・夜勤スタッフからの申し送り
09:30~ 排泄介助・入浴介助・介護記録の記載・外出介助・洗濯
11:30~ 昼食準備・食事介助(見守り)・外食希望者の介助・排泄介助・外出支援・入浴介助
14:00~ 休憩時間
15:00~ 排泄介助・入浴介助・おやつの準備・レクリエーション実施・散歩などの支援・身体測定
17:00~ 夜勤者への引継ぎ・介護記録の記載

入居型介護施設の中でも、有料老人ホームと特別養護老人ホーム・介護老人保健施設では入居者数が異なります。
入居者数が多い特別養護老人ホーム・介護老人保健施設での介護福祉士の場合は、仕事量も変化するため、自分の希望する働き方を明確にすることが大切です。

②デイサービス

08:30~ 利用者の送迎やお出迎え
09:00~ 健康チェック(血圧、脈拍、体温測定など)
10:00~ 入浴介助・個別の機能訓練
11:30~ 昼食準備・食事介助(見守り)
13:00~ 体操や機能訓練・レクリエーション実施、散歩などの支援・身体測定
15:00~ おやつの準備・おやつタイム
16:00~ 帰宅の準備・トイレ誘導
17:00~ お見送り(送迎)
17:30~ フロア清掃・明日の準備・1日の記録とミーティング

デイサービスで働く場合、夜勤は基本的にありません。また、施設からサービス利用者の自宅の間の送迎サービスも業務内容に含まれることがあります。

③訪問介護

09:00~ 自宅から直接利用者宅へ訪問
10:00〜 身体介護、朝食の配膳と介助(30分)
10:30〜 2件目の訪問先へ移動
11:00〜 居宅の掃除、昼食の調理(30分)
12:00〜 休憩、3件目の訪問先へ移動
13:30〜 入浴の介助と部屋の清掃、洗濯(1時間)
15:00〜 事業所へ戻り事務作業、3件目の訪問先へ移動
15:30〜 部屋の掃除、入浴介助、夕食準備(1時間30分)
17:30~ 事務所へ業務報告、明日の訪問先予定確認
18:00〜 帰宅

訪問介護の場合、サービス利用者の日中の動きを手助けするのがメイン業務です。多くの訪問介護は複数のサービス利用者の自宅を直接訪問し、日常生活で必要な内容を手助けします。

④病院

08:30~ 出勤・業務の引き継ぎ・朝礼
9:00〜 入院患者さんの排泄・移動などの介助
12:00〜 昼食準備・食事補助・片付け
13:00〜 休憩
14:00~ 入院患者さんの入浴や口腔ケアの介助、夕食準備
17:30〜 業務の引き継ぎ・退勤

病院では、主に検査や診察などで人の動きが多い日中に入院患者の支援をするのが主な仕事です。老若男女問わずさまざまな理由で入院してくるため、介助する対象が高齢者に限らないのが特徴です。治療の過程で支援が必要になった人に対し、身の回りの身体介助や看護師の補助などを行います。

介護福祉士に転職するには

介護福祉士の資格取得ルートの図

介護福祉士として働くためには、まず介護福祉士の国家資格を取得する必要があります。介護福祉士の資格は、上記4つのうちいずれかのルートで受験資格を得たのちに国家試験に合格し、「社会福祉振興・試験センター」に登録することで取得できます。
学生以外の社会人や求職中・転職を考えている方の場合は、「実務経験3年+実務者研修修了」の実務経験ルートで取得を目指すことになるでしょう。

介護福祉士の仕事内容についてよくあるQ&A

介護福祉士として働くにあたり、よく疑問や不安の声が寄せられます。ここでは、介護福祉士の仕事に関してよくある質問にお答えしていきます。

Q.介護福祉士のやりがいは?

A.誰かの役に立っていると実感できることです。

介護福祉士として最もやりがいを感じるのは、感謝されたときや頼りにされていると実感したときです。体が不自由な方のお手伝いをしてお礼を言ってもらえるのはもちろんですが、介護に困っているご家族から感謝されることもあります。
介護福祉士は、数ある介護・福祉関連の職種の中でも利用者や家族に最も関わることが多い職種です。困っている方の近くで直接支援する立場だからこそ、人の役に立っている充実感を味わえます。

Q.介護福祉士になるにはどんなことを学ぶ?

A.人間と社会、介護、こころとからだのしくみ、医療的ケアの4領域です。

介護福祉士になるために必要な国家試験では、以下の13科目が出題されます。
■ 人間の尊厳と自立
■ 人間関係とコミュニケーション
■ 社会の理解
■ 介護の基本
■ コミュニケーション技術
■ 生活支援技術
■ 介護過程
■ こころとからだのしくみ
■ 発達と老化の理解
■ 認知症の理解
■ 障害の理解
■ 医療的ケア
■ 総合問題
科目ごとの知識や技術はもちろんですが、全ての領域を横断的に問う問題も出題されます。幅広い知識や技術について学ぶことになります。

Q.介護福祉士に向いている人は?

A.人との関わりが好きで、自身の感情コントロールができ、前向きな考え方を持っている人です。

介護福祉士は、要介護者や家族・他のスタッフなど常に自分以外の誰かと接しながら活動します。人との関わりが好きな人ならば楽しく働けるでしょう。
一方で、介護福祉士の仕事は楽しいことだけではありません。時には認知症対応が思い通りにいかなかったり、意見の相違や理不尽な要求などで困ったりする場面もあるでしょう。冷静に的確に対応するために自分の感情をコントロールし、前向きに解決に向けて努力する姿勢が大切です。

Q.介護福祉士ができる業務の範囲は?

A.介護福祉士の業務範囲は、生活介助や医療行為に近い行為まで幅広く対応します。

介護福祉士の業務範囲は、単に介護施設や介護サービスを利用するお年寄りや認知症患者の身の回りの手伝いをするにとどまりません。
介護の現場では、年々医療行為のニーズが高まってきているため、場合によっては介護士がやっていいか迷うような医療行為に近しい業務もあるでしょう。

介護福祉士の医療行為について

介護福祉士に医療資格はないため、医療行為は基本的に禁止されています。
しかし、2012年の法改正により、医療従事者にのみ許されていた血圧の測定や点眼薬の点眼・軽微な切り傷や擦り傷・やけどの処置などが介護福祉士の業務範囲に追加されました。
また、要介護者に異常が見られない場合であればできる医療行為である以下の内容なども介護福祉士の業務範囲に加わったことで、介護福祉士の業務範囲は医療行為と密接に関係するものへと変化しています。

・膀胱留置カテーテルのバッグから尿を廃棄すること
・酸素マスクのずれを直すこと

Q.夜勤シフトでも仕事内容は同じ?

A.夜勤であっても、基本的な業務は日勤と同じです。

夜勤での主な業務内容を以下にまとめました。

・排泄介助
・食事や服薬介助
・起床介助
・夜間見回り
・日勤者への引継ぎ

日中と違う業務としては、サービス利用者の起床をサポートする「起床介助」や夜間の施設を見回る「夜間見回り」、日勤者との間での引き継ぎ業務も加わります。
夜勤だけの専門である夜勤専任の介護福祉士の業務もあるため、夜勤については良く確認しましょう。

スケジュールは基本的に下記の通り

2交代制の業務時間の例 日勤:9時~18時
夜勤:17時~翌10時
3交代制の業務時間の例 早番:6時~14時
遅番:14時~22時
夜勤:22時~翌6時

2交代制の場合、1回あたりの勤務時間が長い一方、3交代制の場合は2交代制と比べて勤務時間が少ないものの、上記に日勤を加えたシフト勤務であることが多い傾向です。
介護福祉士の求人を見る際は、夜勤のスケジュール体制や回数・勤務時間についても確認すると良いでしょう。

介護福祉士やりがいある仕事!キャリアアップとして目指してみては?

介護福祉士の仕事は、現場でサービス利用者のサポートをしたりサービス利用し家族への相談やアドバイス業務をしたりするため、介護職員と仕事内容が似ていると感じる人もいるでしょう。
しかし、介護福祉士は一緒に働くチームの中でもチームリーダーとして周りをまとめる仕事だけでなく、場合によっては施設運営といった管理側の業務も加わります。
介護福祉士の資格を取ることで、介護福祉士を必要とする病院や訪問看護施設など、働く場所を多く選べ、求人の幅が広くなるのが介護福祉士の良いところです。
場合によっては、夜勤も発生する可能性があるため、夜勤に関する条件はしっかり確認することをおすすめします。
働く場所ごとの仕事内容や状況・ご自身の積み上げたい介護福祉士としてのキャリアを考慮しながら最適な職場を見つけましょう。

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著者プロフィール

ゲートウェイ

ゲートウェイ

異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。

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