住宅型有料老人ホームとは?特徴や入居基準、サービス内容などをご紹介
著者: ゲートウェイ
更新日:2023/12/22
公開日:2021/06/02
有料老人ホームは、介護施設の1種です。その中でもさらに3種類に分類されており、うち1つに住宅型有料老人ホームがあります。有料老人ホームは、施設の種類にとって入居基準や提供サービスなどが異なるため、各施設の特徴を押さえることがポイントです。
そこで今回は、住宅型有料老人ホームについて詳しくご紹介します。
目次
住宅型有料老人ホームとは?
住宅型有料老人ホームとは、生活支援などのサービスが付帯している高齢者向けの居住施設です。自立〜要介護の高齢者が入居でき、食事や家事などのサービスを受けながら安定した生活を送ることができます。ただし介護が必要な場合は、地域の訪問介護や居宅介護などの介護サービスを利用することで、ホームでの生活を継続することが可能です。介護サービスを主とはしていないため、自立度の高い方や要介護度が低い方の入居が多い点が特徴です。
住宅型有料老人ホームの特徴
「食事」「介護」「家事」「健康管理」から1つ以上のサービスを提供している高齢者向けの居住施設が、有料老人ホームと定義されます。中でも住宅型有料老人ホームは、介護以外のサービスを提供している施設です。以下で住宅型老人ホームの特徴を、一覧にまとめています。
住宅型有料老人ホームでも、施設によって入居基準や提供サービス、価格はさまざまです。近年は介護需要の増加に伴い、介護付有料老人ホームとほぼ変わらない介護体制や医療体制を整えている施設も増えています。またサービスも多様化しており、リハビリに力を入れている施設や高級を謳っているホテルのような施設など、目的や希望に応じて幅広い種類のサービスが展開されています。
近年施設数も増加傾向にあるため、高齢者施設の中でも比較的入居しやすいといえます。
住宅型有料老人ホームの入居基準
多くの住宅型有料老人ホームでは、基本的に60歳以上の高齢者を受け入れています。また介護レベルは、自立~軽度の要介護としている施設が多く見られます。
一般的に介護サービスは提供されないため、介護が必要になった場合は、訪問介護や居宅介護のような地域の介護サービスを利用することが必要です。そのためホームの敷地内に、訪問介護事業所やデイサービスが所在しているホームもあります。
しかし近年は介護サービスや医療サービスが充実している住宅型老人ホームも増えているため、介護度の重い方でも入居できる施設もあります。
住宅型有料老人ホームの入居一時金と月額利用料
一般的に住宅型老人ホームに入居するにあたり、入居一時金と月額利用料がかかります。入居一時金がないホームもありますが、その場合は月額利用料が高めに設定されていたり、それらにプラスして保証金が必要になるケースも見られます。入居一時金や月額利用料は、ホームの所在する地域や設備、提供サービスなどに応じてさまざまです。
また住宅型有料老人ホームでは、介護保険を利用することができます。自宅で居宅介護サービスを利用するのと同様に、介護度と地域によって1割負担で対応できる上限額が決まっています。そのため介護度の低い方は入居費用も安く済ませられますが、重い方は上限額を超えやすくなるため注意が必要です。
住宅型有料老人ホームで提供されるサービス
ここでは住宅型有料老人ホームで提供される、主なサービスをご紹介します。
生活援助
食事をはじめ、掃除や洗濯など日常生活に必要なサービスが提供されます。個人の自立度や生活スタイルに合わせて、柔軟なサポートとサービスが受けられる点が特徴です。生活に必要なサポートは基本的に提供されるため、入居者はプライベートや自分の時間を中心として生活が送れます。
介護支援
要支援・要介護認定が下りている方は、食事や入浴、排せつなどにおける介助が受けられます。介護といえど自立支援を目的としているため、なるべく入居者さまに任せる形のサポートです。本格的な介護が必要な方は、外部の訪問介護サービスやデイサービスを利用します。
医療・リハビリテーション
健康診断・定期検診のような健康管理や緊急時の対応は、提携している医療機関の医療サービスが受けられます。施設によって医療体制の手厚さもさまざまであり、施設内にクリニックを併設しているホームもあります。またインシュリン注射や経管栄養などの医療処置が必要な場合は、看護師が対応します。たん吸引など、夜間でも医療処置が必要になる場合は、24時間看護師を配置しているホームに入居すると安心です。
リハビリは介護サービスと同様に、訪問リハビリやデイケアを利用することでサービスが受けられます。なかにはリハビリサービスや設備を充実させたホームもあるため、リハビリも受けたい場合はそのような特徴を持つホームを探してみましょう。
レクリエーション
娯楽や機能向上を目的として、レクリエーションも実施されます。工作やゲーム、体操のような身体機能向上や認知症予防のレクリエーションだけでなく、囲碁や生花、麻雀のような趣味に近いものを取り入れている施設もあります。施設スタッフはレクリエーションを企画するほか、講師やボランティアを招くこともあります。
住宅型有料老人ホームの設備について
住宅型有料老人ホームには、どんな設備があるのでしょうか。以下は、代表的な設備です。
・食堂、リビング
・居室
・居室内トイレ、キッチン
・浴室
・洗濯室
・健康管理、相談室
・機能訓練室
・理美容室
・手すり、スロープ など
高齢者向けの居住施設であるため、バリアフリー環境が整っている点が特徴です。リビングや食堂のような共用スペースのほか、個人の居室が設置されています。洗濯室や浴室など、基本的にある設備に加え、機能訓練室や理美容室のようなプラスαの設備有無は施設によって異なります。目的や希望に応じた設備が整っているかは、ホームのパンフレットや見学などで確認してみてください。
住宅型有料老人ホームに入居するまでの流れや手続きについて
以下は、住宅型有料老人ホームへ入居するまでの流れです。
1.施設を探し、直接出向いて見学や相談をする
2.入居希望施設へ、申込書類を提出
3.職員による事前面談
4.審査
5.審査結果の通知
6.審査通過後、正式に契約締結
7.入居開始
申し込みは、各施設にて実施します。入居には審査があるため、必ずしも希望の施設に入居できるとは限りません。また施設によっては人気が高く、待機が発生する可能性もある点は押さえておきましょう。
希望施設を決めた際は、スムーズに契約へ進めるよう、あらかじめ流れや必要な書類などを把握しておくと安心です。なかでも早めに準備が必要なものは、健康診断書や診療情報提供書です。これらは医師に書いてもらう必要があるため、施設探しと同時に早めに診察を受けておきましょう。
また要介護度や介護の必要性、介護者の状況の他に、資産や収入額なども審査されます。そのため金銭面の妥当性も加味して、希望施設を選ぶことが大切です。
住宅型有料老人ホームのメリット・デメリット
有料老人ホームにも3タイプの施設があり、そのほかにもさまざまな種類の高齢者向け居住施設があります。ではその中でも、住宅型有料老人ホームにはどのようなメリット・デメリットがあるのかをみていきます。
住宅型有料老人ホームのメリット
住宅型有料老人ホームのデメリット
住宅型有料老人ホームを選ぶときのポイント
住宅型老人ホームとは、生活支援サービスを主とした介護度の低い方向けの居住施設
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著者プロフィール
ゲートウェイ
異業種含め、人事採用担当として15年以上のキャリアを積んだ経歴を持つ40代男性。現在はソラストの介護採用スタッフとして活躍している。スタッフの負担軽減のため、IT導入や業務ルールの改善に強みを持つ。