【完全版】医療事務の転職ガイド!医療事務の仕事や業界を理解しよう
著者: そだねー
更新日:2023/12/22
公開日:2022/09/15
「転職を考えているけど医療事務ってどうなのかな」と悩んでいる方がいるのではないでしょうか。医療事務は、レセプトや受付業務を担うことが主ですが、勤務先によって業務の範囲が異なります。ここでは、医療事務の仕事内容や働き場所について解説します。履歴書に記入する志望動機の例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
医療事務の転職ガイド
医療事務の転職ガイド | |
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Step.1 | |
Step.2 | |
Step.3 | |
Step.4 | |
Step.5 |
Step.1 医療事務を理解しよう
医療事務への転職や就職を考え始めたら、まずはその業界や職種についての大枠を知ることから始めましょう。ここでは、医療事務の将来性や給料など、概要についてご説明します。医療事務という名前は知っているけれど、どのような仕事内容なのかいまいちわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
医療事務の将来性
医療事務の仕事内容
医療事務の給料
医療事務に向いている人
医療事務に向いていない人
資格なしでも働ける医療事務
医療事務のキャリアアップ
医療事務で正社員になる方法
Step.2各施設を理解しよう
施設名 |
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・ 病院 ・ クリニック ・ 歯科医院 ・ 調剤薬局 |
医療事務の就業先は医療機関がメインとなりますが、医療機関以外にも上記のようなさまざまな施設があります。ここでは、それぞれの施設の特徴を解説します。働き場所を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
病院
病床数20床以上の医療機関が病院です。総合病院や大学病院、国立病院や県立病院、公立病院などのその種類はさまざまです。例として国立、県立、公立病院の特徴を下記に挙げます。
国立病院 | ・「一般診療」「先進医療」「医療の研究」を行う |
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県立病院 | ・「制作医療」「二次救命医療」「高度・先進医療」の提供を行う |
公立病院 | ・「一般医療」「救急・災害医療」「高度・先進医療」の提供を行う |
病院は他の働き場所と異なり、施設規模が大きく、患者数やスタッフの数が多い点が特徴です。医療事務が分業できるため、専門性があり緊急性が高い職場と言えます。
クリニック
クリニックは、地域のかかりつけ医としての役割を持つ医療機関です。そのため、風邪などの一般症状で来院する患者さんが多い傾向にあります。病院ほどスタッフ数が多くないため、医療事務は総合的な業務を任されます。専門性と緊急性はやや高く、さまざまな業務に携われる点が特徴です。
歯科医院
勤務先の歯科医院によって歯科医療事務と歯科助手の役割が分かれています。歯科医院によっては歯科助手の仕事を兼任するケースがあります。一方で、歯科衛生士のような国家資格は不要なため、兼任したとしても直接的に患者さんへ医療行為を行うことはありません。仕事内容が勤務場所で異なるため、気になる方は求人情報を事前にチェックしてみてください。
調剤薬局
調剤薬局での医療事務は、薬剤師の補助や窓口、レセプト業務を行います。クリニックと同様で専門性はやや高いですが、医師がいないため緊急性は低くなる点が特徴です。病院やクリニックが扱うレセプトとは異なるため、医療事務経験があったとしても、新たに覚えなければならない項目が多いと感じるかもしれません。一方で、医療機関ほど日常的に忙しいわけではないため、余裕を持った働き方が望める傾向にあります。
Step.3 医療事務の各職種を理解しよう
施設名 |
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・医療事務 ・病棟クラーク ・医師事務作業補助者 ・医療秘書 ・病院メッセンジャー ・歯科医療事務 ・調剤薬局事務 |
ひとくちに医療事務といっても、その種類はさまざまです。そのため、自身に合った職種に就くと長くやりがいを持って働けるのではないでしょうか。ここでは、上記のような医療事務業界の職種についてくわしくご説明します。
医療事務
病院やクリニック、薬局で働ける職種です。病院などの窓口として受付・会計業務を行ったり、レセプト業務に携わったりします。
病棟クラーク
病棟のナースステーションで看護師など医療従事者のサポート業務を行います。電話対応、カルテ管理、メッセンジャー業務などに携わります。
医師事務作業補助者
医師に代わって診断書や処方箋作成などの事務作業をサポートする業務です。クリニックや病院などが勤務先となります。
医療秘書
医療従事者のスケジュール管理、来客対応などの補佐業務や事務業務を行う職種です。患者さんよりもスタッフや関連機関との関わりが多いです。
病院メッセンジャー
病院内での依頼に応じて、カルテなどの書類を各病棟へ運搬する業務を行います。PCスキルが要らないケースが多い傾向にあります。
歯科医療事務
歯科医院で受付・会計業務やレセプト業務を行います。勤務先によっては歯科助手業務を兼任するケースがあります。
調剤薬局事務
調剤薬局で受付対応やレセプト業務、薬剤師のサポート業務を行います。薬袋や薬剤の発注など薬局ならではの仕事を行うことがあります。
Step.4 実際に医療事務に応募しよう
医療事務に関連した各職種について深く理解した上で、履歴書や面接で自分の経験やキャリアビジョンに沿った志望動機を記入することが大切です。ここでは、志望動機を作成する場合のポイントと例文をご紹介します。これから志望動機を考える予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
医療事務の志望動機作成のポイント
・医療事務を選んだ理由
・応募先の病院を選んだ理由
・応募先で発揮できるスキル、強み
上記のポイントを踏まえて志望動機を作成してみましょう。また作成する前には、医療事務に求められるスキルや応募先の理念などを確認しておくことをおすすめします。待遇面について言及したり、抽象的で応募先の理念と合っていなかったりする志望動機はよくありません。応募先の採用担当者にマイナスなイメージを与えてしまうので注意しましょう。
医療事務の志望動機例文
医療事務の志望動機例文を見る
病院事務の志望動機例文を見る
調剤事務の志望動機例文を見る
医療事務に転職する上で参考になる情報
実際に働く人の声
医療事務の人間関係は悩みが多いの?
医療現場でさまざまな職種とコミュニケーションを図る必要がある医療事務ですが、どのような悩みが多いのでしょうか。
・人間関係
・患者や医師、看護師と関わる人が多い
・クレーム対応
・忙しさやストレスによる職場の雰囲気の悪さ
上記が医療事務に多い悩みになりますが、人間関係やクレーム対応など、内容としては医療事務ならではの悩みではないことがわかります。どんな職にも悩みはつきもののため、自身に合った職場を見つけることが大切です。
医療事務のキャリアパスはどうなってる?
2019年3月に実施したアンケート結果でも、キャリアパスとして資格取得を考える人が多い結果となっています。資格取得を考える人が19%、昇進を考える人が4.5%の結果となっていることからも、資格取得をキャリアパスとする人が多いことがわかります。また、キャリアアップを目指す目的には「給料アップ」「業務の幅を広げたい」「やりがいを感じたい」があるようです。長く続けるために、給与面だけでなくモチベーションも重視する傾向にあることがわかります。
医療事務への転職する上で役立つ資格・試験
転職で役立つ主な医療事務資格は下記のとおりです
・医療事務審査試験
・診療報酬請求事務能力認定試験
・医療事務管理士技能認定試験
・医科2級事務実務能力認定試験
医療事務資格は、すべて民間が主催する資格です。そのため、資格を持っていないと行えない業務はありませんが、一方で採用に関して有利になることがあります。未経験からの転職であれば資格取得を目指すのもおすすめです。
医療事務の仕事内容を理解してスムーズな転職を行おう
医療事務は、病院などで受付やレセプト業務を行う職種です。事務作業だけでなく、患者さんの診療が快適にスムーズに進むよう寄り添った関わりが求められます。そのため、事務スキルとコミュニケーションスキルの両方が必要となる、やりがいのある仕事と言えます。未経験で資格がなくても働けますが、資格があるほうが採用されやすいため、無理のない範囲で資格取得を目指すのもよいでしょう。病院だけでなく、歯科医院や薬局でも働ける医療事務は、働き場所が多く長く続けやすい職種です。どのような求人があるか知りたい方は、空ジョブ医療事務で自身に合った求人情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。
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著者プロフィール
そだねー
北国出身。前職はコールセンターの採用を担当し、ソラストに転職後、医療事務採用業務に6年従事している。営業や現場とのパイプを持ち、日々変化し続ける医療事務の情報をキャッチアップすることに強みを持つ。